RFORCE
バルクデータエントリ 遠心力場に基づく静的荷重条件を定義します。RLOAD1、RLOAD2、TLOAD1、TLOAD2バルクデータエントリの動的荷重のEXCITEIDフィールド(倍率 “A”)の定義に用いる事もできます。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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RFORCE | SID | G | CID | A | R1 | R2 | R3 | ||
RACC | IDRF |
例
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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RFORCE | 2 | 5 | 0.0 | 0.0 | 1.0 | 2.2 | |||
1.0 |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
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SID | 荷重セットの識別番号。 デフォルト無し(整数 > 0) |
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G | 回転ベクトルの作用する起点となる節点識別番号。
デフォルト = 0(整数 ≥ 0) |
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CID | 回転ベクトルの成分を定義する座標系。
デフォルト = 0(整数 ≥ 0) |
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A | 単位時間あたりの回転数で表される回転速度のスケールファクター。 デフォルト =0.0(実数) |
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R1、R2、R3 | 回転方向ベクトルの直交成分。定義されたベクトルはポイントGを通過します。 デフォルトなし(実数、R12 + R22 + R32 > 0.0) |
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RACC | 単位時間あたりの回転数の平方で表される回転加速度のスケールファクター。RACCを含む継続行は省略可能です。 (実数) |
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IDRF | このRFORCEエントリが適用される要素セット(SETバルクデータエントリ)のSET識別番号。このフィールドを使用することで、さまざまな回転荷重をモデルのさまざまなパートに定義できます。 |
コメント
- 一定の角速度(
)のRFORCEエントリを使用して作成された回転荷重は、正の半径方向に作用します。この荷重は、一定の角速度に基づく構造上の初期荷重を表します。一定の角加速度(RACC)に対して定義された回転荷重は、角加速度と同じ方向に作用します。この荷重は、一定の角加速度に基づく構造上の慣性力と逆方向になります。下のプロットは、節点GiにおけるRFORCEベクトルが次の式で求められることを表しています。
(1) ここで、- 角速度
- =
- 角加速度
- =
図 1. 節点GiにおけるRFORCEベクトル - サブケースで使用するRFORCE荷重は、サブケース情報エントリのLOADによって選択されます。
- このエントリによって生成された荷重ベクトルは、入出力オプションのOLOADを使用して出力することができます。
- CONM1およびCONM2エントリの場合、OptiStructは回転によるトルクを次のように計算します。
(2) ここで、 は慣性モーメントです。
- トポロジー最適化でRFORCEが使用される場合の質量ペナルティ情報については、ユーザーズガイドでトポロジー最適化の設計変数をご参照ください。
- HyperMeshでは、このカードは荷重コレクターとして表されます。