PCONT
バルクデータエントリ CONTACT面のプロパティを定義します。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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PCONT | PID | GPAD | STIFF | MU1 | MU2 | CLEARANCE | SEPARATION | ||
FRICESL |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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+ | STFEXP | C0 | P0 |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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+ | STFQDR | C0 | ALPHA1 | ALPHA2 | ALPHA3 |
例
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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PCONT | 34 | 0.3 | 0.25 |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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PCONT | 34 | STICK |
定義
フィールド | 内容 | SI単位の例 |
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PID | プロパティ識別番号。 デフォルト無し(整数 > 0) |
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GPAD | シェルの厚みなど追加の層を考慮するためのインターフェースの“パディング”。この値が、節点の位置から計算された接触ギャップ開口量から減算されます。 1 デフォルト = THICK(実数、NONE、またはTHICK) |
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STIFF | 接触インターフェースの相対的な剛性。2. 正の値(STIFF = 実数 > 0.0)は、直接指定された剛性です。 負の値(STIFF = 実数 < 0.0)は、剛性のスケールファクターを定義します。剛性のスケールファクターは|実数 < 0.0|に等しい値です。このスケーリングは自動剛性値(STIFF = AUTOの場合の剛性値)に適用されます。 デフォルト = AUTO(AUTO、SOFT、HARD、実数 > 0.0、または実数 < 0.0) |
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MU1 | 静止摩擦係数(
s)、またはTABLES1またはTABLEGエントリを参照する摩擦係数表(整数)。 3 デフォルト = 0.0(実数 ≥ 0.0、整数 > 0、STICKまたはFREEZE) |
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MU2 | 動的摩擦係数(
k)。(線形解析では無視されます)。 3 デフォルト = MU1(0.0 < 実数 < MU1) |
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CLEARANCE | メインとセカンダリの間の初期ギャップ開口量。実際の節点間距離とは無関係です。 4 デフォルト = 初期ギャップを使用しません(実数または空白)。 |
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SEPARATION | 接触が閉じられた後、メインおよびセカンダリが分離し得るかどうかを示すフラグ。S2Sの摩擦SLIDEおよびSTICK接触または大変位N2Sにのみ適用されます。
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FRICESL | 摩擦弾性すべり – すべり距離に達するまで摩擦横方向力は線形に増加します。物理的な距離の単位で指定します(U0とGPADと同様)。 3
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STFEXP | 指数非線形ペナルティパラメータが次に続くことを示します。 | |
C0、 P0 | 指数関数を定義するパラメータ。 2 C0: デフォルト = AUTO(実数 > 0.0またはAUTO) P0: デフォルト = AUTO(実数 > 0.0またはAUTO) |
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STFQDR | 2次非線形ペナルティパラメータが次に続くことを示します。 | |
C0、ALPHA1、ALPHA2、 ALPHA3 | 2次関数を定義するパラメータ。 2 C0: デフォルト = 0.0(実数 ≥ 0.0) ALPHA1: デフォルト = AUTO(実数 > 0.0またはAUTO) ALPHA2: デフォルト = AUTO(1.0 > 実数 > 0.0またはAUTO) ALPHA3: デフォルト = AUTO(1.0 > 実数 > 0.0またはAUTO) |
コメント
- 初期接触ギャップ開口量は、セカンダリおよびメイン節点の相対的な場所に基づいて自動的に計算されます(変形前のメッシュ内)。メインおよびセカンダリオブジェクトをカバーする追加の材料層を考慮するために、GPADエントリを使用できます。メインやセカンダリがシェルサーフェスである場合は(シェル要素タイプのSETまたはシェル要素面のSURF)、GPADオプションのTHICKを指定すると、自動的に接触インターフェースの両側のシェル厚が考慮されます(これにはシェル要素オフセットZOFFSまたは複合材オフセットZ0の影響も含まれます)。接触インターフェース内のメイン / セカンダリとしてシェルが選択されている場合は、THICKオプションでは、自動パディングのみが適用されます(例えば、接触インターフェース内のメイン / セカンダリとして選択された“スキン”ソリッド要素に対しては、パディングは適用されません)。詳細については、ユーザーズガイドの接触インターフェースのパディング(GPAD)をご参照ください。
- オプションSTIFF=AUTOを指定すると、各接触要素の垂直剛性の値は、その周辺要素の剛性を使用して決定されます。追加オプションSOFTおよびHARDを使用すると、それぞれ、より穏やかなペナルティ、より厳しいペナルティを生成できます。SOFTは収束が困難な場合に使用し、HARDは望ましくない貫通が解に検出された場合に使用します。STIFFに負の値を指定すると、|実数 < 0.0|に等しい剛性スケールファクターが定義されます。このスケーリングは、STIFF = AUTOを通じて剛性値に適用されます。詳細については、ユーザーズガイドのペナルティベースの接触をご参照ください。
追加継続行STFEXPおよびSTFQDRは、指数ペナルティと2次ペナルティの定義で使用可能です。これらのペナルティは、FREEZE接触には適用されません。また、それらは線形解析での接触では無視されます。
詳細については、ユーザーズガイドの線形ペナルティ曲線(非線形解析)および非線形ペナルティ曲線(非線形解析)をご参照ください。
- MU1=STICKを指定すると、OptiStructでは強制的な固着条件と解釈されます。このような接触面はスライディングフェーズに入りません。もちろん、強制固着は閉じている接触にしか適用されません。 注: 固着条件を効果的に強制するためには、摩擦オフセットを必要に応じてオフにします。詳細については、ユーザーズガイドの摩擦をご参照ください。
MU1=FREEZEを指定すると、接触面で相対運動がゼロに強制されます。接触ギャップ開口量は元の値に固定され、スライディング距離は0です。また、セカンダリ節点での回転はメインパッチの回転に合わせられます。FREEZE条件は、開いているか閉じているかに関係なく、すべての接触要素に適用されます。また、この条件は、摩擦オフセット設定に関係なく、有効です。
MU1 整数値に設定されたはTABLES1またはTABLEG IDを参照します。TABLES1またはTABLEGエントリ(xi,yi)は、疑似時間-摩擦係数値に対応しています。非線形サブケースの場合は、表参照が実行され、現在のインクリメントの疑似時間値に基づいて摩擦係数の値が計算されます。負の値が返された場合は、エラーメッセージが発行され、OptiStructは停止します。ゼロの値が返された場合は、PCONTエントリを参照しているCONTACTは摩擦ゼロとして扱われます。線形サブケースの場合は、疑似時間ゼロにおける摩擦係数が使用されます。MU1がTABLES1またはTABLEG IDとして指定された場合は、MU2は無視されます。
幾何学的非線形解析の/INTERエントリでは、PCONTX/PCNTX#エントリでFRICが明示的に定義されていない場合は、CONTACTまたはPCONTエントリのMU1値がFRICに対して使用されます。定義されている場合は、PCONTX/PCNTX#のFRICにより、CONTACT/PCONTのMU1値が上書きされます。詳細については、ユーザーズガイドの摩擦をご参照ください。
- クリアランスの詳細については、ユーザーズガイドの接触インターフェースのパラメータ(接触の制御)をご参照ください。
- このカードは、HyperMesh内のプロパティとして表現されます。