NLENRG

バルクデータエントリ 陰解法非線形静解析と陰解法非線形過渡解析でのエネルギー変数の出力に関するパラメータを定義します。

フォーマット

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
NLENRG ID PARAMi VALUEi            
次の継続行はオプションであり、選択した要素SETのエネルギー変数の出力をアクティブにするために使用できます。
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
  ESET SET1 SET2 etc.          
次の継続行はオプションであり、選択し接触インターフェースのエネルギー変数の出力をアクティブにするために使用できます。
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
  CONTACT CID1 CID2 etc.          
次の継続行はオプションであり、選択したCGAP/CGAPG要素グループ(プロパティごと)のエネルギー変数の出力をアクティブにするために使用できます。
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
  PGAP PGID1 PGID2 etc.          

(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10)
NLENRG 99 FREQ 2            
  ESET 1001 1002            
  CONTACT ALL              
  PGAP 100 200            

定義

フィールド 内容 SI単位の例
ID それぞれのNLENRGバルクデータエントリには固有のIDが必要です。

デフォルト無し(整数 > 0)

 
PARAMi パラメータの名前。  
VALUEi パラメータの値。  
ESET 選択した要素SETのエネルギー変数が出力されることを示すキーワード。  
SETi 要素SET識別番号。

デフォルト無し(整数 > 0)

 
CONTACT 選択した接触インターフェースのエネルギー変数が出力されることを示すキーワード。  
CIDi
ALL
すべての接触インターフェース。
整数 > 0
接触インターフェース識別番号。

デフォルト値はありません。

 
PGAP 選択したCGAP/CGAPG要素のエネルギー変数が出力されることを示すキーワード。  
PGIDi
ALL
すべてのPGAPプロパティ。
整数 > 0
PGAPプロパティの識別番号。

デフォルト値はありません。

 
PARAMi VALUEi SI単位の例
FREQ 増分での出力頻度。

デフォルト = 1(整数 > 0)

 
HG HyperGraphデータファイル(*.nlm)の出力を制御します。 3 4
0
HyperGraphデータ出力はアクティブ化されません。
1(デフォルト)
グローバルエネルギー変数について、HyperGraphデータ出力がアクティブ化されます。
2
グローバルエネルギー変数とエンティティごとのエネルギー変数について、HyperGraphデータ出力がアクティブ化されます。
 

コメント

  1. NLENRGバルクデータエントリは、NLENRGサブケース情報コマンドによって選択されます。以下のコメントで、filenameは、入力ファイルまたは入力モデルの実際の名前を示します。
  2. すべての非線形サブケースについて、エネルギー変数はfilename_e.outファイルに出力されます。
  3. グローバルエネルギー変数のHyperGraphデータファイルは、有効化されている場合、非線形サブケースごとにfilename_s<n>_e.nlmという名前が付けられます(<n>はサブケースID)。
    エンティティごとのエネルギー変数のHyperGraphデータファイルは、有効化されている場合、各非線形サブケースのエンティティごとに、次のように名前が付けられます:
    • filename_eset<ID>_s<n>_e.nlm
    • filename_cont<ID>_s<n>_e.nlm
    • filename_pgap<ID>_s<n>_e.nlm
    ここで、
    <ID>
    エンティティIDを示します。
    <n>
    サブケースIDを示します。

    *.nlmファイルは、HyperGraphによって読み込まれ、プロットされます。filename_energy.mvwという名前のHyperGraphセッションファイルが、グローバルエネルギー変数の単純なプロット用に作成されます。

  4. 陰解法非線形サブケースについて、NLENRGエントリが定義されていない場合、グローバルエネルギー変数は、時間増分ごとにHyperGraphデータファイル(filename_s<n>_e.nlm)に書き込まれます。ただし、filename_e.outファイルを出力するには、NLENRGバルク / サブケースエントリペアが存在している必要があります。
  5. グローバルエネルギー変数には、以下のようなものがあります:
    • 全ひずみエネルギー
      • 塑性消散エネルギー
      • アワグラスエネルギー
    • 静的安定化エネルギー
    • 接触安定化エネルギー
  6. 要素エネルギー変数には、以下のようなものがあります:
    • 全ひずみエネルギー
      • 塑性消散エネルギー
      • アワグラスエネルギー
    • 静的安定化エネルギー
  7. 接触 / ギャップエネルギー変数には、以下のようなものがあります:
    • 接触安定化エネルギー
  8. 陰解法非線形解析ではアワグラス要素はサポートされていないため、アワグラスエネルギーは常にゼロです。
  9. 陰解法非線形解析のエネルギー出力は、NLENRGバルク / サブケースエントリペアによってのみ制御されます。NLMONエントリやNLOUTエントリは非線形エネルギー出力に影響を与えません。また、エネルギーは常に、解析時にリアルタイムで動的に出力されます。