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Apply Massパネル

Apply Massパネルは、ダミーコネクターエンティティを作成して、パートに質量を追加、もしくは、CADまたはFEデータ内に現存しないパートを表すために質量の領域を作成するのに使用します。

場所: connectorsモジュール

Apply Massパネルでは、物理的な結合を作成しません。コネクターエンティティは、節点または要素に質量を与えるのに使用されます。ここでは、モデル内に存在しないパート(ドア内臓のスピーカーなど)を表現するためにポイント質量を作成、またはモデルの領域全体の質量を変更するのに複数の単独ポイント質量を作成することができます。また、非構造質量を作成することもできます。

各コネクターに適用された質量は、Connectorブラウザに表示されます。

Apply Massパネルがアクティブな場合、モデリングウィンドウには質量タイプのコネクターのみが表示されます。その他のタイプのコネクターのグラフィックスは、このパネルを終了するまで表示されません。

LocationおよびConnectionオプション

オプション 動作
location 質量コネクターエンティティが作成される有限要素または形状エンティティを選択します。
nodes
コネクターエンティティは、選択された有限要素節点で定義される位置に作成されます。
points
コネクターエンティティは、選択された形状ポイントで定義される位置に作成されます。
connectors
質量は、既存のコネクターエンティティに適用され、コネクターを更新することによって、適用された質量を更新することが可能になります。
connect method 質量コネクターがどのエンティティを結合するかを決定する方法を選択します。
注: locationをnodesまたはpointに設定した場合にのみ使用できます。
proximity
search tolerance内にあるlocationで指定されたタイプのすべてのエンティティにコネクターエンティティを結合します。
user select
エンティティを手動で選択します。
connect what 質量が適用されるエンティティタイプを選択します。
注: locationをnodesまたはpointに設定した場合にのみ使用できます。
nodes
質量は節点を介して適用されます。このオプションが選択されている場合、mass type欄でnsmを選択することはできません。
elems
質量は、要素の節点に適用されます。
comps
質量は、コンポーネント全体の節点に適用されます。
タグ
質量は、タグを介して節点に適用されます。
assems
リンクエンティティとして追加するアセンブリを選択します。

Mass Typeオプション

オプション 動作
mass type 質量コンフィギュレーションを選択します。
nsm
これは、非構造質量で、必要なソルバーカードの定義または更新を行います。
注: OptiStructおよびNastranソルバーインターフェースでのみ利用可能です。
このコネクタータイプをリアライズすると、各コネクター用にグループエンティティが作成されます。グループには、NSM1またはNSML1カードが割り当てられます。
グループは、コネクターに結合されたすべての要素を参照します。これら、結合された要素は、直接結合された要素、更にコンポーネントまたはアセンブリ結合に属する要素も含まれます。NSM entity type属性では、参照が、シンプル要素リストを介してリアライズされるか、あるいは特定のタイプのプロパティリストを介してリアライズされるかを決定します。プロパティ参照は、コネクターで結合された要素を完全に要約した明確なプロパティを必要とします。
point mass
質量は1つの節点位置に作成される1つの質量要素です。
rigid mass
質量は、剛体要素(複数のRBE2)を有する節点に接続した質量要素の形をとります。
rigidlink mass
質量は、剛体要素(1つのRBE2)を有する節点に接続した質量要素の形をとります。
rbe3 mass
質量は、RBE3要素を有する節点に接続した質量要素の形をとります。
mass 追加する質量。
注: このオプションの機能は、distributionオプションでの選択内容によって異なります。総質量の場合や、節点ごとの質量、またはユニット面積(平方ミリメーターなど)あたりの質量の場合があります。
type 作成するソルバーカード。
注: mass typeがnsmに設定されている場合にのみ利用できます。
NSM 作成されるコネクターにNSMエンティティタイプ属性を割り当てます。

この属性はコネクター内に記述され、次のリアライゼーション中に考慮されます。

nsmコネクターが作成されると、有限要素データ(nsm グループエンティティ)がリアライズされ、新規のコンポーネント(CE_Mass_inc_<include name>)が現在のインクルード内に作成されます。新たに作成されたコネクターは新規のコンポーネントに配置されます。各インクルードは、各々のCE_Mass_inc_<include name>コンポーネントを持つことになり、このとき、異なるインクルード内に同じ名前のコンポーネントがすでに存在する場合は警告メッセージが表示されます。これにより、nsmコネクターのリアライズ、アンリアライズがオリジナルのインクルード内に有限要素データを保持することが可能になります。

リアライゼーションは、リンクの構成内容(要素)を検索し、それらが排他的に同じプロパティ(直接または間接)を参照するかどうか、更にNSMグループ内のプロパティ参照に明確に要約されているかを調べます。

リアライゼーションは、この確認とNSM entity type属性定義によって異なる処理を行います。
要素
リアライゼーションは、各コネクターのためのNSMグループをベースに1つの要素を作成します。コネクターに参照されるすべての要素は、作成されるNSMグループ内にIDによって登録されます。
property
リアライゼーションは、コネクターごとにNSMグループを1つ作成します。コネクターに参照されるすべての要素が明確に定義されているプロパティ内に排他的に要約されている場合、これらのプロパティはプロパティベースのNSMグループで使用されます。
if not possible
場合によっては、明確なリアライゼーションに、プロパティベースのNSMグループとして排他的プロパティを特定することが不可能なことがあります。このような場合、二次属性が、リアライズされたコネクターに対して行う処理を決定します。
type elements
リアライゼーションは、代わりに要素ベースのNSMグループを作成します。
fail connector
リアライゼーションに失敗します。
注: 必要なプロパティの再構築後、プロパティベースのNSMグループとしてのリアライゼーションが可能になります。
distribution mass=欄に指定された量を、locationで設定されている節点にどのように適用するかを選択します。
注: mass typeがpoint massに設定されている場合にのみ利用できます。
以下の例では、面積100mm x 100mm(すなわち10,000平方mm)、質量10グラムの9-節点の配列を使用しています。
apply to all nodes
質量は、各節点に1つ、繰り返し適用されます(したがって、適用される総質量は、質量と節点数の積)。


図 1. 各節点に質量(10)を適用
divide mass by nodes
質量は、節点の数で分割され、その結果が各節点に適用されます。


図 2. 質量(10)を9つの節点に分割
divide mass by area
有効な節点間でmass=の値を分割します。
注: connect whatオプションがnodes以外に設定されている場合にのみ利用できます。
この方法では、非均一なメッシュで均一な質量分配を確実に生成します。
  1. ユニット面積あたりの質量を決定する(この例では10g/10,000mm=0.001g/sq. mm)
  2. 各要素の面積を決定する(この場合、4つの要素はすべて50x50=2500 sq. mm)
  3. ユニットあたりの質量を要素毎のユニット数で掛け、各要素の総質量を求める(この例では、要素あたり.001x2500=2.5g)
  4. 要素の質量を要素の節点数で割る(この例では、節点あたり2.5/4=0.625)
  5. 複数の要素に属する節点は、各要素から累積的に節点ごとの質量を受ける


図 3. 各節点が0.625グラムの質量を受ける
unit area distribution
mass=の値全体が選択した面積の各平方ユニットに適用され、この質量がdivide mass by area (steps 2+)として、面積全体に分配されます。すなわち、mass=の値全体がユニットあたりの質量として使用されるよう、step1を除き、divide mass by areaと同じ手順を経ます。この方法は、面積ベースで質量が分配されますが、かなり大きい質量となります。
注: connect whatオプションがnodes以外に設定されている場合にのみ利用できます。
(10g/mm2)×(2500mm2/elem)4nodes/elem=6250g/node


図 4. 各節点が6,250グラムの質量を受ける. この方法は、面積ベースで質量が分配されますが、かなり大きい質量となります。

実行ボタン

ボタン 動作
create/update 指定された設定(十分であれば)で新しい質量コネクターエンティティを作成します。または、既存のコネクター(locationとして選択されている場合)を更新します。
reject 適用される質量の作成または更新を破棄します。
return パネルを終了します。