Qualityパネル(Connectors)

Qualityパネルは、コネクターの品質チェックと有限要素作成に使用します。

場所:connectorsモジュール

このパネルは、重複したコネクターがモデルに含まれないか、または作成(リアライズ)された有限要素が、1D要素の長さや結合するシェル要素への垂直度等の品質要件に見合うかどうかを判断するために使用されます。

Connectors (Unrealized)サブパネル

Connectors (Unrealized)サブパネルは、2つの異なる品質チェック、すなわち重複したコネクターおよび隣接するコネクターのチェックを行うのに使用します。設定したトレランス内に収まる位置にあり、同じリンクエンティティ(例えばパート)を結合する複数のコネクターは、重複しているものとみなされます。設定したトレランス内に収まる位置にあるが、異なるパートを結合する複数のコネクターは、隣接しているものとみなされます。
オプション 動作
connectors 品質をチェックしたいコネクターを選択します。
tolerance= コネクターが重複または隣接しているかを決定するトレランスを指定します。
preview duplicates モデル全体で、互いにトレランス以内の位置にあるすべての重複コネクターを探し出し、これらをモデリングウィンドウ上でハイライト表示し(表示がもともとオフであった場合は有効にし)、入力コレクターに置きます(重複している各ペアのうちの1つを削除できる状態にします)。
preview combine モデル全体で、互いにトレランス以内の位置にあるすべての隣接コネクターを探し出し、これらをモデリングウィンドウ上でハイライト表示し(表示がもともとオフであった場合は有効にし)、入力コレクターに置きます(隣接している各コネクターセットを1つに結合できる状態にします)。
remove duplicates 選択されたコネクター内で重複しているものをすべて探し出し、各ペアのうちの一方を削除することで、モデル内から重複コレクターを排除します。
combine 同一のコネクターのセットをそれぞれ、すべてのリンクエンティティを結合する1つのコネクターに統合します。

Projection Checkサブパネル

Projection Checkサブパネルは、指定したトレランスを上回る長さを持つ溶接についてユーザーに警告することにより、不適切に配置されたコネクターを特定するのに使用します。このチェックは、リアライズされたコネクターとされていないコネクターの両方について機能します。


図 1. 正しい投影長さはn1とn2の間の距離
オプション 動作
connectors 投影の長さをチェックしたいコネクターを選択します。
find too long/find too short/find too long or short チェックするエラーのタイプを選択します。
find too long
投影長さより長い溶接を探します。
find too short
投影長さより短い溶接を探します。
find too long or shor
投影長さより長い、または短い溶接を探します。
length = /length = (T1+T2)/2 投影長さを定義します。
length =
コネクターについて特定の"正しい"長さを入力します。これによって、toleranceより大きい値で逸脱したコネクターが探し出されます。
length = (T1+T2)/2
溶接によって結合されるパートの板厚の平均値(T1+T2)/2を"正しい"値として使用します。
tolerance この量より大きく投影長さから逸脱した溶接が検出されるように、トレランスを指定します。この量以下で逸脱している溶接は無視されます。

1D Elemsサブパネル

1D Elemsサブパネルは、特定の各品質項目について、1D要素として作成(リアライズ)されたすべてのコネクターの品質をチェックするのに使用します。
オプション 動作
free 1Ds 1つまたは複数の端点がモデル内の別の要素に結合していない場合、その1D要素はフリーとみなされます。
注: このチェックは、メッシュ依存のリアライゼーションタイプについてのみ有効です。
length > これより長い1D要素は不適合となります。
angle > シェル要素の法線から、ここで指定した値より大きく逸脱している1D要素は、不適合となります。
check 選択されているチェックを実行し、少なくとも1つの選択されたチェック項目が不適合である1D要素が作成されたコネクターをハイライト表示します。
save failed (少なくとも1つの選択されたチェック項目が不適合である1D要素が作成された)コネクターをユーザーマークに保存し、他のパネルから読み出せるようにします。

3D Elemsサブパネル

3D Elemsサブパネルは、特定の各品質項目について、3Dソリッド(六面体)要素として作成(リアライズ)されたすべてのコネクターの品質をチェックするのに使用します。
オプション 動作
length > これより大きな値の六面体要素は不適合となります。
jacobian < ヤコビアン値がこれより小さな値の六面体要素は不適合となります。

ヤコビアンは、要素が理想的な形状の要素から逸脱している度合いを表わします。ヤコビアン値は0.0から1.0の範囲の値で、1.0は完全な形状の要素を表わします。一般的には、ヤコビアン比が0.7以上であれば、許容されます。

check 選択されているチェックを実行し、少なくとも1つの選択されたチェック項目が不適合である六面体要素が作成されたコネクターをハイライト表示します。
save failed (少なくとも1つの選択されたチェック項目が不適合である六面体要素が作成された)コネクターをユーザーマークに保存し、他のパネルから読み出せるようにします。