Squeak and Rattle Directorツール

Squeak and Rattle Directorツールセットを使用して、きしみ・がたつきの評価ラインの作成、及び評価を行い、きしみとがたつきの問題が発生しないように部品形状や部品間の結合を最適化します。

AltairのSqueak and Rattle DirectorSnRD)を使用すると、解析担当者の習熟度に関係なく、設計の初期段階で、製品に存在するきしみとがたつきのリスクを迅速に特定し、対策できます。この機能は、合理的な手法とツール群をHyperWorksに完全に統合することによって実現しています。

SnRDは、複雑で長時間を要するタスクを簡素化します。これにより、異音リスクの解析、根本原因の特定、数値最適化を通じた解決方法の発見、気候や製造上の変動に起因する影響の確認が容易になります。Altairの製品設計部門がきしみ・がたつきの解析に関して提供する広範な専門知識と相まって、Altair Squeak and Rattle Directorは、優れた知覚品質を実現するソリューションとして市場をリードしています。

がたつき きしみ
がたつき:衝撃力によって短時間の接触が発生するような配置の部品があり、それらの間に相対運動があると発生します。一般的には、部品の固定が不十分な場合や、部品に柔らかい部分がある場合に、がたつきが発生します。 きしみ:接触している2つのサーフェス間にスティックスリップ現象による相対運動が起こることによって発生する望ましくない音です。接触面に摩擦エネルギーが蓄積され、それが動摩擦を超えたときに解放されると、耳に聞こえるきしみとなります。

きしみとがたつきの現象は、製造したばかりの新品の製品でも発生することがあり、時間と共に悪化して、製品品質の低下や製品ユーザーの不快感につながります。

きしみとがたつきの解決を目指して、さまざまな産業界で実験的手法と解析的手法の両方が試行されています。自動車産業を例に挙げると、騒音、振動、ハーシュネスを低減し、車室騒音を制御するために、きしみとがたつきの問題解決が図られています。これにより、乗り心地が向上し、車の乗員に高い快適性を実現できます。

革新性、信頼性、効率性に優れた製品を開発するには、実使用の条件下で設計がどのように機能するかを認識し、そのような知見を可能な限り早い段階で捉える技術が必要です。設計がどのように機能するかを把握するために長時間の実験を実施している余裕は、製造事業者にはもはやありません。