疲労コンフィギュレーションファイル

疲労コンフィギュレーションファイルはユーザー定義の外部ASCIIファイルで、これを介して、異なるソルバーの静解析、モーダル解析、過渡応答解析の結果からのデータグループを読み出すことができます。

このデータは、疲労解析に使用できます。HyperMeshの旧バージョン(4.0およびそれ以前)は、NastranおよびAbaqusソルバーの結果のみをサポートしていました。HyperMesh 5.0以降では、異なるソルバーの結果を用いて疲労解析用のデータを生成できるようになっています。

疲労コンフィギュレーションファイルは、HVFatigue.cfgという名称をもたねばなりません。このファイルは、HyperMesh the fatigue managerが最初に起動された際に、HyperViewHyperMesh に送り込まれます。HyperViewHyperMesh は、下記の場所と順序に従い、最初のファイルを探します:
  1. ローカルの作業ディレクトリ
  2. ユーザーのホームディレクトリ("HOME"環境変数を参照)
  3. HyperViewHyperMesh binディレクトリ

各ファイルは、1つまたは複数のデータグループで構成されていなくてはなりません。各グループはグループ名によって定義され(グループ名行の先頭には‘*’が付く)、その後ろに1行から12行のデータタイプ行が続きます。

HVfatigue.cfgファイル内の任意の行に、コメントを含ませることが可能で、それらのラインの先頭には‘#’、’$’または‘/’を付けます。

有効なデータグループの一例を以下に示します:
*My Unique Group
SX = Normal Stress X (solids)
SZ = Normal Stress Z (solids)
#SXY = Shear Stress XY (solids)
SYZ = Shear Stress YZ (solids)
SXZ = Shear Stress XZ (solids)

SYは定義されておらず、SXYはコメントである点にご留意ください。The fatigue manager HyperMeshは、欠けているデータタイプの値を0とみなします。この場合、SYとSXYが欠けていると考えられます。

注: データグループ名(この場合、My Unique Group)は、作成者の希望する任意の文字列とすることが可能です。

SZが設定されているものにSXが設定されるよう、使用しているソルバーがコールする場合、SX = Normal Stress X (Solids)を設定する必要はありません。単純にSX = Normal Stress Z (Solids)を設定することができます。

注: the fatigue managerHyperMeshが認識しない行はすべて無視されます。有効ではないデータタイプ(SXの代わりにSSX等)を使用すると、the fatigue managerHyperMeshはSXを0に設定します。有効なデータタイプに関しては以下を参照してください。

有効なデータタイプ

データタイプ識別子文字列の最初の文字は、グループがStress(S)、Force (F)、Moment (M),またはStrain(E)グループであることを示します。SXのSは、応力グループであることを示しています。

通常の応力およびひずみのグループについては、the fatigue manager HyperMeshは下記の文字列を許可します:
Stresses = SX, SY, SZ, SXY, SYZ, SXZ
Strains = EX, EY, EZ, EXY, EYZ, EXZ
一番上と一番下の応力およびひずみのグループについては、the fatigue manager HyperMeshは下記の文字列を許可します:
Stresses = SX1, SY1, SZ1, SXY1, SYZ1, SXZ1, SX2, SY2, SZ2, SXY2, SYZ2, SXZ2
Strains = EX1, EY1, EZ1, EXY1, EYZ1, EXZ1, EX2, EY2, EZ2, EXY2, EYZ2, EXZ2
フォースおよびモーメントのグループについては、HyperMeshは下記の文字列を許可します:
F & M = FX1, FY1, FZ1, MX1, MY1, MZ1, FX2, FY2, FZ2, MX2, MY2, MZ2 

どのタイプのグループを定義しているかによって、the fatigue managerHyperMeshは、定義されていないデータタイプ識別子(許可されているもの)が0に設定されているとみなします。正しくないデータタイプ識別子(上記のリストに含まれていないもの)を与えると、その行は無視されます。

符号の反転

データタイプの値の符号を反転させる方法があります。例えば、データタイプNormal Stress X (solids)がある要素について0.2となっている場合、以下の設定であればSXが0.2に設定されることを意味します:
SX = Normal Stress X (solids)(SX = 0.2)
下記の方法のうちのいずれかを使用すると、その数値の符号を反転できます:
SX = -Normal Stress X (solids)
または、
SX = Normal Stress X (solids); -1.0 (SX = -0.2 in either case)