Translational

Translationalジョイントは、機構の中で使用する自由度3のキネマティックペアです。Translationalジョイントは、スプラインシャフトやスライダー機構などのさまざまな場所で1軸回転機能を提供します。

  1. 現時点でJointsパネルが表示されていない場合は、目的のジョイントをProject Browserまたはmodeling windowでクリックして選択します。
    Jointsパネルが自動的に表示されます。
  2. ConnectivityタブでBody 1をクリックして、modeling windowからボディを選択するか、Body 1をダブルクリックしてModel Treeを開きます(ここから目的のボディを選択できます)。
    Note: 選択したジョイントがペアエンティティの場合は、まずパネルでLeftタブとRightタブを区別したうえでプロパティを編集します。ペアジョイントを定義する場合は、BodyやOriginなどにペアエンティティを使用します。
  3. 同様に、Body 2をクリックして、modeling windowから目的のボディを選択します(またはModel Treeを使用します)。
  4. Pointコレクター(Originの下)をクリックしてmodeling windowからポイントを選択するか、PointコレクターをダブルクリックしてModel Treeを開きます(ここから目的のポイントを選択できます)。
  5. ジョイントのアラインメント軸を指定します。
    • Point – ジョイントで目的とするアライメント軸上にあるポイントを選択します。
    • Vector - ジョイントのアライメント軸の方向が、いずれかのグローバル軸の方向と一致している場合は、該当の軸をmodeling windowでクリックするかModel Treeから参照することによって、グローバルのx、y、またはzの各軸を選択できます。
  6. 初期条件を定義します。
    1. パネルでInitial Conditionsタブをクリックします。
    2. Translationチェックボックスをアクティブにします。
    3. 変位と速度の値を入力します。
  7. ジョイントの摩擦特性を指定します。
    1. Friction Propertiesタブで、Use Frictionチェックボックスをアクティブにします。
      Friction Propertiesタブが表示されます。
    2. 摩擦係数、効果のオプション、および形状パラメータを指定します。
      • Stiction Transition Velocityによって、摩擦状態が静摩擦から動摩擦に遷移するときの速度が決まります。
      • Force Preload:ジョイントの初期荷重力を指定します(*初期荷重効果がアクティブな場合に指定)。
      • Initial Overlap:ジョイントで結合された滑りボディの初期オーバーラップを指定します。
      • Reaction Arm:並進ジョイント軸を中心としたモーメントアームを指定します。この値は、ジョイント摩擦に対するねじりモーメントの効果の計算に使用します。
      • Overlap Delta:結合するボディがスライドする際のジョイントのオーバーラップを指定します。
    1. LuGre Parametersタブをクリックして、目的の各値を入力します。
      MotionSolveでは、摩擦に対してLuGre(Lundt-Grenoble)モデルを使用します。詳細については、MotionSolveのForce_JointFrictionモデルステートメントをご参照ください。
      • Bristle stiffness:LuGreモデルの剛毛剛性を指定します。これにより、摩擦要素の微小変形に抵抗する剛性がモデル化されます。
      • Damping Coefficient:変位前(静摩擦)の状態における減衰係数を指定します。これにより、変位前の状態で剛毛の振動が減衰します。
      • Viscous Coefficient:相対滑りが実際に始まったときに発生する粘性減衰力の係数を指定します。この係数により、滑り速度の増加に伴って摩擦力が強くなります。
コンプライアントジョイントを編集する場合はコンプライアントジョイントまたはブッシュの編集をご参照ください。ユーザー定義のプロパティを編集するにはUser-Definedジョイントの編集をご参照ください。