/MAT/LAW92
ブロックフォーマットキーワード この材料則は、超弾性の挙動のモデル化に使用できるArruda-Boyce材料モデルを記述します。
応力対ひずみ曲線を入力関数として定義し、その曲線のフィッティングによって材料パラメータを決定できます。この材料則はソリッド要素とのみ適合性があります。
フォーマット
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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/MAT/LAW92/mat_ID/unit_ID | |||||||||
mat_title | |||||||||
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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D |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
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Itype | fct_ID | Fscale |
定義
フィールド | 内容 | SI 単位の例 |
---|---|---|
mat_ID | 材料識別子 (整数、最大10桁) |
|
unit_ID | 単位識別子。 (整数、最大10桁) |
|
mat_title | 材料のタイトル (文字、最大100文字) |
|
初期密度 (実数) |
||
せん断係数 (実数) |
||
D | 体積弾性率の計算に使用する材料パラメータ
デフォルト = 1030(実数) |
|
ストレッチの限界 デフォルト = 7.0(実数) |
||
Itype | 試験データのタイプ(応力ひずみ曲線)
(整数) |
|
fct_ID | 工学応力と工学ひずみの関係を定義する関数識別子 (整数) |
|
ポアソン比。 デフォルト = 0.495(実数) |
||
Fscale | 関数の縦軸(応力)のスケールファクター fct_ID デフォルト = 1.0(実数) |
例(ゴム、パラメータ入力)
#RADIOSS STARTER
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/UNIT/1
unit for mat
Mg mm s
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#- 2. MATERIALS:
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/MAT/LAW92/1/1
Generic RUBBER
# RHO_I
1.000E-9
# mu D LAM
2.8000E+01 1.4000E-1 1000.
# IType fct_ID NU Fscale
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#ENDDATA
/END
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
例(ゴム、関数入力)
#RADIOSS STARTER
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/UNIT/1
unit for mat
Mg mm s
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#- 2. MATERIALS:
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/MAT/LAW92/1/1
rubber
# RHO_I
1.000E-9
# mu D LAM
# IType fct_ID NU Fscale
1 2 0.495
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
/FUNCT/2
LAW92 e.strain vs e.stress from uniaxial test(IType=1)
# X Y
0 0
.03 .30
.06 .55
.10 .80
.20 1.4
.30 2.0
.50 2.7
.70 3.4
1.0 4.0
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#ENDDATA
/END
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
コメント
- Arruda-Boyceエネルギー密度。
(1) ここで、(2) および(3) ここで、
Cauchy応力は次のように計算されます。(4) - 応力ひずみ曲線fct_IDが定義されている場合、行3内の材料パラメータ
、D、
が定義されなくてはならず、行4の入力は使用されません。そこで、ポアソン比は入力から次のように計算されます:
(5) 体積弾性率は次のように計算されます:(6) 注: せん断係数 とストレッチの限界 が正の値である場合、モデルは常に安定です。 - 応力ひずみ曲線fct_IDが定義されている場合、行3の入力パラメータ
、Dおよび
は無視され、与えられている応力vsひずみ曲線のフィッティングにより自動的に特定されます。Arruda-Boyceパラメータのフィッティングには、非線形最小2乗アルゴリズムが使用されます。このモデルは、体積試験を除き、試験データに対するArruda-Boyce定数のフィッティングで完全に非圧縮となります。
(7) ここでEは相対誤差。材料定数は、最小2乗フィッティング手順を使用して求められます。この手順では、理論的な公称応力と所定の実験データの間で相対誤差を最小化します。(8) ここで、 は試験データの応力値、 は工学ひずみiごとに与えられた理論的な公称応力です。(9) 公称応力は、完全に非圧縮とみなして、モードごとに次のように計算されます:(10) - 単軸モード:
(11) したがって、(12) - 等2軸モード:
(13) したがって、(14) - 平面(せん断モード):
(15) したがって、(16)
- 単軸モード:
- 粘性効果を含めるには、LAW92と共に/VISC/PRONYを使用する必要があります。