Starterキーワードのシンタックス
ブロックフォーマットキーワード
このセクションは、ブロックフォーマットシンタックス、必要なキーワード、キーワードの例、固定フォーマット入力およびデフォルト値を含むRadiossブロックフォーマット入力デックを書くための一般的なシンタックスルールを記述します。
これらのルールは、本マニュアルで個別に定義されているすべてのオプションに適用されます。
ブロックフォーマットのシンタックス
各ブロックはスラッシュ(/)で始まり、キーワードが続き、次のブロックの開始で終了します。
- /BEGIN - これは最初に入力されるべきキーワードです。詳細については次のセクションをご参照ください。
- /TRANSFORM - 複数の変換が使用される際、変換は入力の順に適用されます。
- /END - これは最後に読み出されるキーワードです。これ以降の入力は無視されます。
各ブロックは、オプション、フラグまたはスイッチのセット、節点または要素のセットのいずれか1つを定義します。
入力デックは/ENDキーワードで終了します。
各ブロックのコンテンツは、固定フォーマットで入力されます(下記をご参照ください)。
各ブロックの最後にある空白行は無視されます。
最初の列に#または$のある行はコメント行です。ただし、#で始まる次の3つの特別なオプションは例外です: #RADIOSS STARTER、#enddata、#include。
必要なキーワード
#RADIOSS STARTER
#---1----|----2----|----3----|----4----|----5----|----6----|----7----|----8----|----9----|---10----|
#New drop test model
/BEGIN
Drop
2017 0
g mm ms
g mm ms
...
...
/END
一般的なキーワードフォーマット
一般的なキーワードフォーマットには次の3つがあります:
/KEYWORD
flag1 flag2 flag3 ...
例: グローバルパラメータ
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Ipri | Irtyp | Ioutp | OutyyFMT | Irootyy | Irtyp_r |
/OPTION_KEYWORD[/SUBKEYWORD/…]/option_ID[/unit_ID]
option_title
option input ...
option_IDが定義され、option_titleは1行目のこのoption_IDに関連付けられます。
同じオプションを複数回使用する場合には、毎回異なるoption_IDおよびoption_titleを使用する必要があります。
option_titleは、最大100文字を使用できます。また、スラッシュ(/)で開始することはできません。
例: 右記を含むキーワード; option_ID
/IMPVEL/impvel_ID/unit_ID
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
fct_ID | Dir | Skew_ID | sens_ID | grnd_ID | frame_ID | ||||
Fscalex | Fscaley | Tstart | Tstop |
/OPTION_KEYWORD[/SUBKEYWORD/…]/reference_ID[/unit_ID]
…
option input
…
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
node_ID | Xc | Yc | Zc |
節点は1つまたは複数のブロックで定義できます。
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Ishell | node_ID1 | node_ID2 | node_ID3 | node_ID4 | Thick |
上記のシンタックスにおいて、part_IDは要素定義でのみ使用されますが、このブロックでは定義されていません。
このpart_IDは/PARTオプションで定義されます。
1つのパートに属する要素のリストは、1つまたは複数のブロックで定義することができます。
例3: オプションなしのキーワード
/FAIL/Key/mat_ID/unit_ID
//SUBMODEL/submodel_ID/unit_ID
submodel_title
…
option input
…
//ENDSUB
ブロックキーワード入力固定フォーマット
任意のブロックのコンテンツは、100文字の行にフォーマットされ、それぞれ10文字ずつの10個のフィールドに分割されます。
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
テーブルの1行目はフィールド番号を指定します。2行目は変数の説明を表示します。
入力が定義されているフィールドのみが使用できます。その他のフィールドおよび空白のフォーマットはすべて予約済みであるため、使用しないでください。ユーザーは、未使用のフィールドにコメントを入力することはできません。代わりに、“#”または“$”で始まるコメント行を使用します。
デフォルト値
/IMPDISP/7
compression
# Ifunct DIR Iskew Isensor Gnod_id Frame
4 X 1150
# Scale_x Scale_y Tstart Tstop
0
ソルバーによって使用される実際の値は、Starter出力ファイルRunname_0000.outに書き出されます。ゼロではないデフォルトを擁する実数フィールドについては、フィールドをゼロと定義することはできません。これは、デフォルト値が使用されてしまうことになるためです。したがって、ゼロの数値が必要な場合、ゼロの値の入力として非常に小さい値、すなわち1e-30を使用します。
フィールドエントリ入力
- 整数は、1つの10桁フィールドに最大9桁で指定されます。
- 実数値は、最大20桁で2つのフィールドに入力されます。
- 文字は可変長であるため、最大長はエントリごとに指定されます。
- 境界条件には、1桁のブーリアン(値0または1)が使用されます。この場合のフォーマットは、フィールド内の各ブーリアンの位置を示すことによって指定できます(下の表をご参照ください)。
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
整数 | ブーリアン | 実数 |
(2)-1 | (2)-2 | (2)-3 | (2)-4 | (2)-5 | (2)-6 | (2)-7 | (2)-8 | (2)-9 | (2)-10 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
VX | VY | VZ | X | Y | Z |
(1) | (2) | (3) | (4) | (5) | (6) | (7) | (8) | (9) | (10) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
文字 |