Fix 2nd Order Mininodes

このマクロは、2次要素のエッジ中央の節点を動かすことにより、要素品質を向上させます。

品質を向上させる要素を選択し、次の品質制約を指定します。Minimum Jacobian(コーナー節点または統合点で評価される)、Minimum Ratio(エッジ長の最小値と最大値の間)、およびMaximum angle。

注: 中間節点の移動は、保存リストに保存され、プログラムを終了するまで残ります。また、移動された中間節点は、基準となる形状との関連性を失います。

このユーティリティの一般的な使用法は、まずはじめにCheck Elemsパネルで品質の劣る要素を特定し、同じパネルのsave failedオプションを使用します。更に、Fix 2nd Order Midnodesユーティリティを使用します。

  1. UtilityブラウザのGeom/MeshメニューでFix 2nd Order Mininodesをクリックします。
    パネル領域に要素セレクターとproceedボタンが表示されます。
  2. elemsセレクターをクリックし、retrieveを選択して保存した品質の劣る要素を読み込みます。
  3. proceedをクリックします。
    Fix 2nd Order Midnodesウィンドウが開きます。このポップアップウィンドウは、環境に応じて独立して存在するので、クリック-ドラッグして好みの場所に配置できます。


    図 1.
  4. Fix 2nd Order Midnodesダイアログで、要素品質制約を選択します:
    1. Maximum angleを選択します。
      このユーティリティは、各セグメントの終りにおける角度が、この値以上に直線から逸脱することなく中間節点を移動します。別の言い方をすると、中間節点におけるセグメント間の角度は180からこの値を引いた値を超えることはありません。上の図の例では30度を指定しています。
    2. Aspect Ratio(中間節点支持エッジのセグメントの最小と最大の長さの比)の限界値を指定します。
      値1は、セグメントの長さが完全に同じ、0は短い方のセグメントが0であることを意味するため、この値は0より大きく、1より小さい値を指定します。これは、最小比であることに注意してください。そのため、0.5は、短い方のセグメントが長いほうの半分と同じ長さかそれ以上、ただし、長いほうのセグメントの長さの半分より短くないことが必要となります。
    3. Minimum Jacobianの値を指定し、HyperMeshが各要素のヤコビアン比の評価をCorner nodesまたはIntegration pointsで行うかをラジオボタンを使用して指定します。
    4. Allow movementチェックボックスを使用し、HyperMeshに対して、基礎となるモデル形状上の境界節点を保持しながらヤコビアン値を上げるために内部節点を移動させるかどうかを決定します。
    5. 他の節点の移動を行う前に形状上の節点を形状フィーチャーに沿って(ただし逸脱しない)移動する場合、Move along geometry firstを選択します。
    6. 形状に沿った節点移動や内部節点の移動だけでは、良好なヤコビアン値が得られない場合に境界節点を基準形状から逸脱して移動することを許可する場合、Move off geometry if neededチェックボックスを選択します。
      注: この機能は、Allow movementがチェックされていない場合に常にアクティブになります。
  5. .コマンドボタンの1つをクリックして、処理を実行します:
    • Jacobianは、現在選択されている要素のヤコビアン値をチェックし、結果領域にそれを表示します。
    • Applyは、指定した基準値に合うように中間節点を移動することを実行します。
    • Rejectは、Applyをクリックして行った変更を取り消します。
    • Closeは、Fix 2nd Order Midnodesダイアログを閉じます。
    適用をクリックした際、Results見出しの下にメッセージが表示され、HyperMeshが実行した内容が表示されます。下図は、指定した中間節点の修正前と後の様子と使用された基準値、更に全体的な結果を示したものです:


    図 2. Applyをクリックする前


    図 3. Applyをクリックした後