QA/Model Utilityメニュー

QA ユーティリティメニューには、既存メッシュにおける品質の確認およびクリーンアップを素早く行うのに役立ついくつかのツールが含まれています。

これらのツールによって使用される要素品質基準は、Check Elementsパネルで入力された値です。Check Elementsパネルにおける基準値はカスタマイズが可能であるため、これらのマクロにより使用される品質基準は、全般で使用される基準と一致し、このパネル内で設定を変更することにより間接的に調整することができます。

要素チェックの基準に不合格となった要素を隔離するために、次の8つのツールが用意されています:
表 1.
ツール 説明
Length 表示されているすべての要素を最小要素長についてチェックします。基準に満たない要素が存在する場合、その要素を表示し、残りの要素をマスクします。表示されている要素がすべて基準を満たしている場合、メッセージが表示され、モデルの表示は変更されません。
Jacob (Jacobian) 表示されているすべての要素を最大ヤコビアン値についてチェックします。基準に満たない要素が存在する場合、その要素を表示し、残りの要素をマスクします。表示されている要素がすべて基準を満たしている場合、メッセージが表示され、モデルの表示は変更されません。
Warp (warpage) 表示されているすべての要素をねじれ(warpage)についてチェックします。ねじれのチェックに不合格となった要素が存在する場合、その要素を表示し、残りの要素をマスクします。表示されている要素がすべて基準を満たしている場合、メッセージが表示され、モデルの表示は変更されません。
Aspect (aspect ratio) 表示されているすべての要素を縦横比についてチェックします。基準に満たない要素が存在する場合、その要素を表示し、残りの要素をマスクします。表示されている要素がすべて基準を満たしている場合、メッセージが表示され、モデルの表示は変更されません。
Max ang: Q (quad) 表示されているすべてのquad要素を最大内角についてチェックします。基準に満たない要素が存在する場合、その要素を表示し、残りの要素をマスクします。表示されている要素がすべて基準を満たしている場合、メッセージが表示され、モデルの表示は変更されません。
Max ang: T (tria) 表示されているすべてのtria要素を最大内角についてチェックします。基準に満たない要素が存在する場合、その要素を表示し、残りの要素をマスクします。表示されている要素がすべて基準を満たしている場合、メッセージが表示され、モデルの表示は変更されません。
Min ang: Q (quad) 表示されているすべてのquad要素を最小内角についてチェックします。基準に満たない要素が存在する場合、その要素を表示し、残りの要素をマスクします。表示されている要素がすべて基準を満たしている場合、メッセージが表示され、モデルの表示は変更されません。
Min ang: T (tria) 表示されているすべてのtria要素を最小内角についてチェックします。基準に満たない要素が存在する場合、その要素を表示し、残りの要素をマスクします。表示されている要素がすべて基準を満たしている場合、メッセージが表示され、モデルの表示は変更されません。
要素チェックに不合格となった要素は、下記のマクロを使って素早く修正することが可能です。
表 2.
ツール 説明
Split Warped 表示されているすべてのquad要素を、許容値を超えるねじれについてチェックします。この基準に満たない各要素はその対角線に沿って分割され、元の四角形要素に代わって2つの三角形要素を作成します。
Find Attached 表示された要素に結合されたすべての要素を検索します。結合された要素とは、共通節点を介して相互に物理的に結合された要素のことです。
Find Attached (Tied) 表示された要素に結び付けられたすべての要素を検索します。タイド要素とは、お互いに結合はされているが、物理的には連結されていない要素を指します。Find Attached (Tied)をご参照ください。
Remesh 選択された要素とその1つ、2つまたは3つの結合する層(それぞれについて1つのボタン)を再メッシュします。再メッシュには現在のサイズが使用され、連続性は失われず、混合要素タイプが使用されます。
Smooth 選択された要素とその1つ、2つまたは3つの結合する層(それぞれについて1つのボタン)にスムージングのアルゴリズムを適用します。
Quality Report 各種の品質の値を設定し、モデル内のすべての2次元要素の品質をチェックするためのユーザーインターフェースを表示します。結果は、各基準に満たない要素の数と割合が表示されます。また、save asを使って結果をテキストファイルにエクスポートすることも可能です。
注: このレポートインターフェース上の基準を変更しても、Check Elementsパネル内の設定は変わらず、レポートのみが影響されます。
Model Tour 選択されたコンポーネントを個々にレビューするマクロを開きます。コンポーネント名、そのコンポーネントに含まれる要素の数、およびIDの範囲が表示されます。また、コンポーネントの自由エッジおよびコンポーネントに結合している要素を確認するためのダイアログも表示します。
BOM Comparisonツール 一般的な材料表(BOM:Bill Of Materials)ファイルを読み出し、BOM内のデータおよび対応する有限要素モデルを操作するためのインターフェースを提供します。
このページに含まれるモデルツールには下記のものがあります:
表 3.
ツール 説明
Load Size これらの番号付きボタンは、荷重インジケータのさまざまな表示サイズを表しています:0が最小で、3が最大です。これらのボタンは、強制荷重、圧力、拘束などを含むすべての荷重インジケータの表示に影響を及ぼします。数字は特定の値または比率に直接は対応していません。
注: これは荷重インジケータのグラフィック表示のみに影響するもので、荷重そのものの大きさは変更しません。
Find Elems >> Loads 任意の、またはすべての荷重インジケータに直接結合しているすべての要素を自動的に検索します。マスクされている場合、これらの要素はマスク解除されます。
Find Comps >> Loads 任意の、またはすべての荷重インジケータに直接結合しているすべてのコンポーネントを自動的に検索します。マスクされている場合、これらのコンポーネントはマスク解除されます。
Find Loads >> Comps 選択されたコンポーネントに直接結合しているすべての荷重を自動的に検索します。マスクされている場合、これらの荷重はマスク解除されます。
Find Elems >> Connectors 任意の、またはすべてのコネクターに直接結合しているすべての要素を自動的に検索します。マスクされている場合、これらの要素はマスク解除されます。