エンティティ状態ブラウザ

エンティティ状態ブラウザは、モデル内の各種エンティティの状態を設定するのに使用します。

メニューバーからView > Browsers > HyperMesh > Entity Stateをクリックします。

このブラウザからエンティティの状態をアクティブまたは非アクティブに設定できます。


図 1.

active/inactiveは、エンティティのステータスをコントロールするもので、inactiveであるエンティティは、グラフィックス領域、ブラウザ、表示パネルおよびパネルエンティティコレクターに表示されなくなります。大規模モデルを頻繁に扱い、リストと表示をフィルターにかける必要があるユーザーは、これを活用することで利用可能または表示されるエンティティの数を減らして作業を効率的に行うことができます。非アクティブなエンティティはモデル内に存在はしますが、再度アクティブにされるまでは、作業対象からは除外されます。

export/do not exportは、Exportタブのcustom出力オプションを使用してエンティティを出力するかどうかを決定します。
注: この状態は、allおよびdisplayedエクスポートオプションには影響を及ぼしません。

また、active/inactiveおよびexport/do not exportはそれぞれ独立しており、互いの影響を受けません。inactiveに設定されたエンティティでも、allおよびcustomエクスポートに使用することは可能です。これらのエンティティは、displayedエクスポートオプションの使用時は、表示対象から除外されるため出力されません。

activeでexportの状態にある現在のモデル内のすべてのエンティティは、ブラウザ内に常に表示されています。ActiveおよびExportカラムのチェックボックスは、それらのエンティティについての現在の設定を表し、クリックして状態を変更することができます。各エンティティはそれぞれブラウザを使って制御することが可能ですが、1つのコレクター内に含まれるすべてのエンティティは親コレクターと同じ状態に設定され、コントロールは個々の集められたエンティティレベルでは使用できません。

アセンブリの状態の変更には2つの機能があります。1つ目はそのアセンブリの状態を直接設定します。2つ目は、そのアセンブリによって参照されるすべてのサブアセンブリ、コンポーネントおよびマルチボディを、親アセンブリと同じ状態に設定します。

Include欄には、エンティティ状態ブラウザでコントロール可能な設定は直接含まれません。インクルードを操作すると、そのインクルードによって参照されるすべてのサポートされるエンティティを操作することになります。

コンテキストメニュー

エンティティ状態ブラウザの右クリックコンテキストメニューには、追加のブラウザオプション群が含まれます:
オプション 適用対象: 説明
Set Active 恒久的に適用 ブラウザ内で現在選択されているエンティティをアクティブな状態にセットします。
Set Active Only 恒久的に適用 各フォルダー内の現在選択されているエンティティをアクティブな状態にセットし、それらのフォルダー内の残りのエンティティは非アクティブな状態にセットします。
Set Inactive 恒久的に適用 ブラウザ内で現在選択されているエンティティを非アクティブな状態にセットします。
Set Inactive Only 恒久的に適用 各フォルダー内の現在選択されているエンティティを非アクティブな状態にセットし、それらのフォルダー内の残りのエンティティはアクティブな状態にセットします。
Set Export 恒久的に適用 ブラウザ内で現在選択されているエンティティをエクスポート状態にセットします。
Set Export Only 恒久的に適用 各フォルダー内の現在選択されているエンティティをエクスポート状態にセットし、それらのフォルダー内の残りのエンティティは非エクスポート状態にセットします。
Set Do Not Export 恒久的に適用 ブラウザ内で現在選択されているエンティティを非エクスポート状態にセットします。
Set Do Not Export Only 恒久的に適用 各フォルダー内の現在選択されているエンティティを非エクスポート状態にセットし、それらのフォルダー内の残りのエンティティはエクスポート状態にセットします。
Review Assemblies、Beamsection collectors、Beamsection、Blocks、Bodies、Boxes、Components、Configuration、Constrained extra nodes、Constrained rigid bodies、Constraints、Contact surfaces、Control volumes、Cross sections、Design variables、Design variable links、Design Objective Reference、Design Variable Property Relationship、Elements、Groups、Joints、Laminates、Load collectors、Loads、Loadsteps、Materials、Mechanisms、Objectives、Optimization constraints、Optimization responses、Output blocks、Part、Part Assembly、Part Set、Plies、Properties、Regions、Seatbelts、Sensors、Sets、System collectors、Systems、Vector collectors、Vectors 表示状態、マスク設定およびアクティブ状態(エンティティ状態ブラウザ)とは関係なく、spherical clippingが有効な場合はこれを有効にした状態で、選択されたエンティティだけを表示するReviewモードを起動します。
Collapse All All ツリー構造内のすべてのフォルダを閉じ、アイテムの一番上のレベルのみを表示させる。
Expand All All ツリー構造全体のすべてのフォルダを開き、各レベルの全アイテムを表示させる。
Show Find All ブラウザのFind機能のオンとオフを切り替えます。詳細についてはFindの項を参照のこと。
Show Filter All ブラウザのFilter機能のオンとオフを切り替えます。詳細についてはFilterの項を参照のこと。
Columns All ツリーコントロール内で列の表示と非表示を切り替えます。
Configure Browser All Browser Configurationダイアログを開きます。ここでは、ツリー内に表示するエンティティや、ブラウザが表示する列を指定することができます。