ACCELERATION

入出力オプションおよびサブケース情報エントリ ACCELERATIONコマンドを入出力オプションまたはサブケース情報セクションで使用すると、すべてのサブケースまたは個々のサブケースそれぞれの加速度ベクトルを出力するよう要求できます。

フォーマット

ACCELERATION(sorting,format,form,rotations,random,peakoutput,fourier,type,statistics) = option

定義

引数 オプション 内容
sorting <SORT1SORT2>

デフォルト = 空白

この引数が適用されるのは、ノーマルモード、周波数応答および過渡サブケースでのPUNCHフォーマット(.pchファイル)またはOUTPUT2フォーマット(.op2ファイル)の出力のみです。
SORT1
各周波数/タイムステップの結果をグループ化します。
SORT2
各グリッド / 要素の結果をグループ化します。 8
空白
周波数応答解析では、節点セットを指定していない場合はSORT1、それ以外の場合はSORT2がそれぞれ使用されます。過渡応答解析ではSORT2が使用されます。
format <HM, H3D, HG, OPTI, PUNCH, OP2, PLOT, 空白>
HM
結果をHyperMesh結果フォーマット(.resファイル)で出力します。
H3D
結果をHyper3Dフォーマット(.h3dファイル)で出力します。
HG
結果をHyperGraphプレゼンテーションフォーマット(_freq.mvwファイルおよび_tran.mvwファイル)で出力します - OUTPUTキーワードHGFREQおよびHGTRANSをご参照ください。
OPTI
結果をOptiStruct結果フォーマット(.dispファイル)で出力します。
PUNCH
結果をNastran punch結果フォーマット(.pchファイル)で出力します。
OP2
結果をNastran output2フォーマット(.op2ファイル)で出力します。
PLOT
バルクデータセクションでPARAM,POSTが定義されている場合、結果をNastran output2フォーマット(.op2ファイル)で出力します。
バルクデータセクションでPARAM、POSTが定義されていない場合にこのフォーマットを使用すると、他の結果を出力せずに、XYPUNCH出力用に複素結果のフォームを定義することができます。
空白(デフォルト)
利用可能な結果があるアクティブなフォーマットすべてで結果を出力します。
form <COMPLEX, REAL, IMAG, PHASE, BOTH>

デフォルト(HMのみ)= COMPLEX

デフォルト(他の全てのフォーマット)= REAL

COMPLEX(HMのみ)、空白
HM出力フォーマットでは、.resファイルへの複素出力として、位相 / 振幅を組み合わせたフォームを指定します。
REALまたはIMAG
複素出力の直交フォーマット(実部と虚部)を指定します。 9
PHASE
複素出力の極フォーマット(振幅と位相)を指定します。位相は度単位で出力されます。9
BOTH(HMのみ)
複素出力の極フォーマットと直交フォーマットの両方を指定します。
rotations <ROTA, NOROTA>
ROTA
並進加速度の結果の他に回転加速度の結果の出力も要求します。
NOROTA(デフォルト)
回転加速度の結果を出力しません。
random <PSDF, RMS, PSDFC>

デフォルト値はありません。

PSDF
ランダム応答解析によるPSDRMSの結果を出力するよう要求します。
H3Dフォーマットでのみ有効です。"周波数全体に対するRMS"出力がランダム結果の最後に出力されます。
RMS
ランダム応答解析による“周波数全体に対するRMS”結果のみを出力するように要求します。
H3Dフォーマットでのみ有効です。
PSDFC
ランダム応答解析によるPSDRMSおよびRMS(累積)の結果を出力するよう要求します。
H3Dフォーマットでのみ有効です。"周波数全体に対するRMS"出力がランダム結果の最後に出力されます。
peakoutput <PEAKOUT>

デフォルト = 空白

PEAKOUTが存在する場合、PEAKOUTカードからのフィルターのかかった周波数のみがこの出力に考慮されます。
type <NORMAL>
NORMAL
これが存在する場合、シェル要素とソリッド要素のサーフェス上の節点の法線方向加速度結果が出力されます。 12
空白(デフォルト)
法線方向加速度の結果を出力しません。
Fourier <FOURIER>

デフォルト = 空白

フーリエ変換を使用したモーダル過渡応答解析で加速度が出力されます
FREQ
周波数領域。 13
TIME
時間領域。 13
statistics <STATIS, OSTATIS, または空白> Transient Analysisの時間経過に伴うAcceleration Statisticsの結果は、このオプションによって制御されます。 14
STATIS
Acceleration Statisticsは、各時間ステップにおける通常の加速度出力に加えて出力されます。
OSTATIS
Acceleration Statisticsのみが出力されます。
空白(デフォルト)
option <YES, ALL, NONONE, SID>

デフォルト = ALL

YESALL、空白
すべての節点の加速度が出力されます。
NONONE
加速度を出力しません。
SID
セットIDを指定した場合、そのセットに含まれる節点の加速度のみが出力されます。

コメント

  1. ACCELERATIONコマンドが存在しない場合、加速度の結果は出力されません。
  2. 加速度の出力は、周波数応答、過渡解析、および応答スペクトルの解析タイプの場合にのみ可能です。
  3. form引数が適用されるのは周波数応答解析のみです。他の解析タイプでは無視されます。
  4. formのBOTHおよびCOMPLEXはいずれも.frf出力ファイルには適用されません。
  5. 同一のエントリに複数のフォーマットを指定できます。各フォーマットはコンマで区切る必要があります。フォーマットを指定しなかった場合、この出力コントロールは、利用可能な結果があるOUTPUTコマンドで定義されているフォーマットすべてに適用されます。利用可能な結果とこれらの結果の各フォーマットの詳細については、OptiStructによる結果出力をご参照ください。
  6. このカードでは複数のインスタンスを使用できます。インスタンスが競合した場合は、最後のインスタンスが優先されます。
  7. 最適化するには、指定したフォーマットへの出力頻度を入出力オプションOUTPUTで制御します。
  8. 一般的に、HyperView.op2ファイルからの結果について、SORT2フォーマットを認識しません。結果の出力がSORT2フォーマット(<Result Keyword> (SORT2, OUTPUT2, ...)のみの場合、その結果はOptiStructによって.op2ファイルにSORT2フォーマットで書き込まれますが、.op2ファイルをHyperViewにインポートしたときに、SORT2フォーマットの結果は認識されません。したがって、OUTPUT2フォーマットの結果出力にはSORT1オプションが推奨され、PUNCHフォーマットの結果出力にはSORT2オプションが推奨されます。
  9. バイナリフォーマットの結果(.h3dまたは.op2)は、FORMフィールドで指定されているオプションにかかわらず常にPHASE/MAGフォームで出力されます。対応するポストプロセッサー(HyperView/HyperGraph)により、PHASE/MAGフォーマットを必要なフォーマットに簡単に変換できます。ASCIIフォーマットの結果は、指定された / 要求されたFORMで出力されます。
  10. 短縮形ACCEACCELACCELERATIONの代わりに用いることができます。
  11. format=OUTPUT2を使用して、Nastran output2フォーマット(.op2ファイル)で結果を出力するように要求することもできます。
  12. NORMAL加速度出力の場合は、サーフェス節点は指定されたGRID SET内から自動的に選択されます。別の方法として、option=ALLが入力されている場合は、法線方向加速度はモデル内のすべてのサーフェス節点について出力されます。法線方向の結果は、周波数応答解析およびH3Dフォーマットでのみ使用可能です。
  13. FREQオプションとTIMEオプションは、フーリエ変換を使用したモーダル過渡解析の場合にのみ有効です。FREQがある場合、周波数領域の加速度がダミー周波数サブケースに出力されます(このサブケースは過渡サブケースと同じIDを共有しています)。
  14. Acceleration Statisticsは、DirectおよびModal Linear Transient Analysisタイプにサポートされます。

    Acceleration Statisticsについては、H3D出力のみがサポートされます。

    STATISまたはOSTATISがAccelerationで指定されている際は、時間の経過に伴う以下の統計が出力されます。
    統計
    Supported Acceleration Result Types
    Minimum and Time of Minimum
    X-component, Y-component, Z-component
    Maximum and Time of Maximum
    X-component, Y-component, Z-component
    Maximum and Time of Maximum
    X-component, Y-component, Z-component
    Arithmetic Mean, Root Mean Square (RMS), Variance, and Standard Deviation
    Magnitude, X-component, Y-component, Z-component
    加速度の統計はHyperView内で、H3Dファイルを読み込み後にResultsブラウザの時間ステップリストの最後にあるStatistics over timeオプションの下で確認できます。Acceleration (Statistics) (s)の下のサブメニューでさまざまな統計を選択することが可能です。


    図 1.