Laminateツール

Laminateツールを使用して、要素の材料座標系に沿った繊維角度や板厚の変化を計算します。

このツールでは、ドレープ角度変更のdistribution tableの作成、各プライの板厚の変更、およびプライ形状の平面化などを行います。

双方向に極度に湾曲したパートのサーフェス上に平らな複合シートが存在する場合、繊維角度は材料座標系に沿って変化します。これによってプライの板厚も変化します。公称プライ角度(0、45、-45、90)ではなくなります。角度や板厚の変化が大きい場合、パートの剛性も変化することになります。
注: Laminateツールは、OptiStructおよびAbaqusユーザープロファイルで利用可能です。
注: このツールを使用するには、AnaglythのDraping Toolsインストールが必要です。
  1. プライをリアライズすることで、プライ形状(要素)を作成します。
    各プライには要素が関連付けられる必要があります。すでにドレープされている場合は、そのプライに関連付けられたTableエンティティを削除します。
  2. モデルブラウザで、ドレープするプライ(複数可)を右クリックし、コンテキストメニューからDrape > Laminate Toolsを選択します。
    Laminate Tools Drapeダイアログが開きます。
  3. Drape Calculationタブで、ドレープのシミュレーション設定を定義します。
    1. Application Pointセレクターを使用して、サーフェス上でプライを最初に配置する位置を示す節点を選択します。
    2. Reference Directionセレクターを使用して、参照方向(0度のプライ方向)を示す2つの節点を選択します。
      開始 / 初期プライ角度は、この参照方向に基づいて自動的に決定されます。
    3. Application Directionセレクターを使用して、プライの配置方法を示すベクトルを選択します。この方向(ベクトル)が選択されない場合、要素の法線が適用方向として使用されます。


      図 1.
    4. Implicit Step欄に、ドレープのステップ長を入力します。
      そのポイントの平均要素サイズが適切なステップサイズになる可能性があります。
    5. Max strain欄に、ドレープラインを色分けするための値を入力します。
      % shearがこの値を上回ると、黄色と赤色のコンターがドレープライン上に見え始めます。これは、ひずみ / しわを除去するために繊維をカットする必要がある可能性を示しています。
    6. 適用をクリックします。
  4. Reviewタブで、結果を読み取るためのレビューオプションを選択します。
    オプション 内容
    Drape Lines 最初に、横糸と縦糸のライン間の角度が90度の一方向のプライで開始します。プライが湾曲したサーフェス上でドレープすると、この角度が変化します。せん断がmax strainを上回ると、青色から黄色、赤色へと色が変化します。


    図 2.
    Flat Lines サーフェスを覆うために必要な平らなプライ形状をレビューします。


    図 3.
    Drape Thickness 板厚変化分布をコンター処理します。


    図 4.
    Drape Orientation (shear) せん断をコンター処理します(角度は90度から変化します)。


    図 5.
  5. Exportタブでは、平らなプライ形状を形状(STEPフォーマット)としてエクスポートします。
    平らなプライ形状は、一度に1つのプライをSTEP形状としてエクスポートできます。


    図 6.