General Bushing Systemファイル

Model Identification Tool(MotionView)は、実験データをさまざまなブッシュのモデルにフィッティングするために使用できる、HyperGraphのユーティリティです。MotionViewでは、ブッシュのプロパティを定義したGeneral Bushing Systemファイルである.gbsファイルが生成されます。

以下の表で、剛性と減衰について.gbsに用意されている定式化について説明します。フォースとトルクにはさまざまな手法を使用しますが、1つの方向に対して指定できる剛性の手法と減衰の手法はそれぞれ1つのみです。どのブッシュモデルをアクティブにするかを、.gbsファイルのアクティビティテーブルでMotionViewに指示します。
コンポーネント 手法 説明
Stiffness Constant Stiffness F=-K*x:ブッシュの剛性が線型の挙動を示す場合に使用します。値xは目的の方向の変形です。
  Spline Stiffness F=-g(x)g(x)は、.gbsファイルに記述された変位データに対する静的フォースの3次スプライン補間です。指定したデータの範囲外にあるデータに対しては線型の外挿が使用されます。
  Cubic Stiffness F=-h(x)h(x)は3次多項式のペアで定義します。この多項式の各項の係数は、.gbsファイルに記述された変位データに対する実測フォースから得られます。
Damping Constant Damping F=-c*v:ブッシュの減衰が線型の挙動を示す場合に使用します。値vは目的の方向の変形速度です。
  Rubber Damping 振幅と周波数に依存するブッシュモデルです。その係数は、MotionViewなどのツールを使用して実測データにフィッティングされます。
  Hydromount Damping 振幅と周波数に依存する、流体力学マウントのモデルです。その係数は、MotionViewなどのツールを使用して実測データにフィッティングされます。