Shackle

シャックルコンポーネントを使用して、シャックルの取り付け先であるリーフアイを基準としてシャックルの方向を定義します。どちらのアイフックでも“Slider”を選択していない場合にのみ、このコンポーネントが必要です。

Shackle Properties

次のセクションでは、シャックルプロパティで使用するオプションについて説明します。


Figure 1. シャックルプロパティオプション
Location
シャックル位置(RearまたはFront)を定義します。
Type
シャックルのタイプ(CompressionまたはTension)を定義します。
Mass
シャックルの質量を定義します。
Thickness
シャックルの厚みを定義します。
Length (Lss)
シャックルの長さを定義します。
Shackle center offset
シャックルの中心からアイフックの中心までのオフセット距離を、プロパティファイルで使用している単位で定義します。
Note: ‘EYETOSHACKLELENGTH’属性を指定していない場合にのみ使用します。
シャックルの中心のオフセット値が正の場合、シャックルの方向は以下の図に示すようになります。


Figure 2. オフセット値が正の場合のシャックル方向
シャックルの中心のオフセット値が負の場合、シャックルの方向は以下の図に示すようになります。


Figure 3. オフセット値が負の場合のシャックル方向
Inertia Ixx
シャックルのX軸方向を中心とした2次慣性モーメントを定義します。
Inertia Iyy
シャックルのY軸方向を中心とした2次慣性モーメントを定義します。
Inertia Izz
シャックルのZ軸方向を中心とした2次慣性モーメントを定義します。
Mounting Length (LCC)
シャックルの中心から、遠い方の端にあるアイの中心までの距離を定義します。
Bushing
ブッシュのオプションを選択することにより、新しいShackle Bushingオプションが表示されます。Shackle Bushingドロップダウンメニューには、ブッシュコンポーネントに追加されたすべてのブッシュが一覧表示されます。


Figure 4. Shackle Bushing


Figure 5. シャックル形状三角形

LCC = アイからシャックルまでの長さ。

LEE = マスターリーフのアイ間距離。

LSS = シャックルの長さ。
Note: LCC < LEE +LSSが成り立ちます。

リーフプロパティファイル(*lpf)のシャックルプロパティ

リーフプロパティファイルのシャックルプロパティブロックには、TiemOrbitファイル形式で入力する必要のある属性、タイプ、および有効値が記述されています。以下の表では、属性に関する必須要件の詳細も示しています。
シャックルプロパティブロックがTiemOrbitファイル形式で表されている例を以下に示します。
$-----------------------------------------SHACKLE
[SHACKLE]
SHACKLELOCATION = ‘REAR’
SHACKLETYPE = ‘COMPRESSION’
SHACKLEMASS = 1
SHACKLETHICKNESS = 15
SHACKLEINERTIAIXX = 500
SHACKLEINERTIAIYY = 500
SHACKLEINERTIAIZZ = 500
SHACKLELENGTH = 105
SHACKCENTEROFFSET = 20
EYETOSHACKLELENGTH = 1418
ブロック名 = ‘Shackle’(必須)
属性 タイプ 有効値 必須
shackleLocation 文字列 ‘REAR’、

FRONT

はい
shackleType 文字列 ‘COMPRESSION’、

‘TENSION’

オプション
shackleMass 実数 - はい
shackleThickness 実数 - はい
shackleInertiaIXX 実数 - はい
shackleInertiaIYY 実数 - はい
shackleInertiaIZZ 実数 - はい
shackleLength 実数 - はい
shackleCenterOffset 実数 - オプション
eyeToShackleLength 実数 - オプション