Build

Buildコンポーネントは、MotionViewでリーフスプリングモデルを構築するための最終段階です。モデルを構築するためにLeaf Spring Builderで入力して保存したデータは、リーフスプリングプロパティファイル形式でインポートできます。



Figure 1.

Buildセクションのオプションについて以下で説明します。

Working Directory
リーフスプリングモデルの作成過程で生成されるすべてのファイルのパスを定義するために使用します。
例えば、出力ファイルのラベルが“sysLeafSpring”で、このファイルに4つのリーフがあり、初期荷重を適用していると、次のファイルが作業ディレクトリに生成されます。
  • SysLeafSpring.mdl(必須の出力ファイル)
  • sysLeafSpring.temp.abf
  • sysLeafSpring.temp.h3d
  • sysLeafSpring.temp.mrf
  • sysLeafSpring.temp.plt
  • sysLeafSpring.temp.xml
  • leaf.log
  • savedsysLeafSpring.temp.xml
  • 初期荷重を適用する前の各リーフの形状データを記述した4つの.csvファイル
  • 初期荷重を適用した後の各リーフの形状データを記述した4つの.csvファイル
Output File Label
出力ファイルの名前を定義します。
Run Modes
実行モードの3つのオプションのいずれかを選択します。
  • Assemble leaves and apply preload:ユーザーによる操作を必要とせずに、初期荷重をかけたシステムの定義をまとめて生成する場合に使用します。結果的に、モデルにインポート可能なリーフスプリングシステム定義が生成されます。


    Figure 2.
  • Assemble Leaves:初期荷重をかけていない初期モデルを確認したうえで、新しいエンティティは一切追加せずに、いくつかの数値を変更する場合に使用します。


    Figure 3.
  • Apply preload on assembled leaves:変更済みの.mdlモデルをバッチモードで実行して、リーフスプリングシステム定義を生成します。Mode 3は、Mode 2でスクリプトを実行した後にのみ適用されます。Mode 2とMode 3は連続して使用する必要があります。別々に使用するとエラーが発生する可能性があります。


    Figure 4.
Write Property File
アセンブル済みモデルをプロパティファイル形式(.lpf)で生成する場合にアクティブにします。

デバッグ用のリーフ構築プロセスで発生するエラーのログ記録

リーフビルダーを実行すると、データログファイルが作成されます。
データログ
プロパティファイルの解析中に発生したエラーがこのファイルにリストされます。見つかったすべてのブロックが階層構造でリストされ、故障を引き起こす可能性のあるすべてのエラーが列挙されます。

プロパティファイルの解析が終わると、すべての進捗状況とリーフスプリングを生成するスクリプトの実行中に発生したエラーがこのファイルに記録されます。このファイルは、作業ディレクトリとしてLTFファイルに入力したディレクトリと同じディレクトリにData.logというラベルで生成されます。完了したすべてのステップのシーケンシャルリストや、.mdlファイルを生成するために作成した要素などがこのファイルに格納されています。

Leaf Spring BuilderでBuildボタンを選択することにより、バックグラウンドでMotionSolveプロセスが呼び出され、指定した作業ディレクトリにMDLシステム定義ファイルが生成されます。最後に、MotionViewウィンドウでリーフスプリングMDLシステム定義ファイルをインポートしてリーフスプリングモデルを検討します。