Leaf Ends

リーフエンドを使用して、必要なスプリングエンドのタイプを指定します。リーフエンドには、Eyes、Slipper-ends、およびNoneの3種類があります。

Eyes
回転ジョイントまたはブッシュを使用して、スプリングをフレームまたはシャックルに結合します。
Slipper-ends
スプリングが変形したときにスプリングの長さを変えることができるように、接触をスライドすることによって垂直力をフレームに伝達します。フレーム上のブラケットでスプリングを捕捉してスプリングの横移動を制限し、普通は抜け止めピンによって、リバウンドの際にスプリングがブラケットから脱落しないようにしています。
None
スプリングが、スプリングアイやスリッパーエンドではなく、空気ばねなどの他の手段でフレームに結合されることを意味します。Leaf Spring Builderでリーフスプリングシステムを作成した後は、ユーザーがMotionViewで結合をモデル化する必要があります。
Leaf End Typeドロップダウンメニューを使用して、Spring eyeSlipper end、またはNoneを選択します。


Figure 1. Leaf BuilderのLeaf Endsパネル

スプリングアイとスリッパーエンドの詳細を以下に示します。

スプリングアイ

Type
スプリングアイのタイプを定義します。


Figure 2. スプリングアイで使用可能な選択肢
  • Upturned


    Figure 3.
  • Downturned


    Figure 4.
  • Berliner


    Figure 5.
Inner Radius
リーフエンドの半径を定義します。
Eye Position
リーフエンドのリア位置またはフロント位置を定義します。
Bushing
ブッシュオプションを選択することにより、新しいオプションEye Bushingが表示されます。Eye Bushingドロップダウンメニューには、Bushingコンポーネントで追加したすべてのブッシュが一覧表示されます。


Figure 6. リーフエンドのブッシュ選択
Spring Eye Location
リーフエンドの位置を定義します。形状状態に応じて、‘Leaf_Ref_Loc‘または‘BOLTLOCATION’を基準としたリアアイフックの中心を表します。
Note: 形状状態が‘PRE_ASSEMBLY’の場合は、‘MASTER’リーフの‘BOLTLOCATION’を基準として位置を定義する必要があります。


Figure 7. リーフエンドのスプリングアイ位置

スリッパーエンド

従来のスプリングアイから脱却したリーフエンドに使用可能なもう1つのオプションがスリッパーエンドです。スリッパーエンドは、トレーラーのシャーシに溶接された‘ブラケット’または‘ハンガー’の中を、リーフスプリングの片端または両端がスライドする開放型リーフで構成されています。

ブラケットの上面(接触パッド)は、要件に基づいてさまざまな形状にすることができます。

ここでは、円筒などのプリミティブな形状のデータを入力できます。より複雑な形状の場合は、プリミティブなスリッパーブラケットのグラフィックをMotionViewで詳細なグラフィックに置き換える必要があります。



Figure 8. Leaf Ends - Slipper Endタイプ
Slipper Type (Round Surface)
デフォルトでは、丸みがある形状のサーフェスタイプが使用されます。これは、円筒形状ピンを使用したスリッパーエンドです。
Leaf Contact Len
スリッパーエンドと接触するリーフサーフェス方向の概略長さを定義します。これは、スリッパーの中央位置を中心とします。
Pad Radius
円筒スリッパーエンドの半径を定義します。
X
スリッパーエンド中央のX方向位置。
Z
スリッパーエンド中央のZ方向位置。
Retaining Pin Details
Pin Radius
円筒ピンの半径を定義します。
X
抜け止めピン中心のX方向位置。
Z
抜け止めピン中心のZ方向位置。
Side Contact Details
Width
Y方向のブラケットの長さ。
Height
Z方向のブラケットの長さ。
Depth
X方向のブラケットの長さ。

リーフプロパティファイル(*lpf)のリーフエンド

Leaf EndsブロックがTiemOrbitファイル形式で表されている例を以下に示します。
$------------------------------------------LEAF_ENDS
[LEAF_ENDS]
FRONT = 'FRONT_EYE_HOOK'
REAR = 'REAR_EYE_HOOK'
ブロック名 = ‘LEAF_ENDS’(必須)
属性 タイプ 有効値 必須
Front 文字列 ‘Front_Leaf_End’、

‘Front_Eye_Hook’

はい
Rear 文字列 ‘Rear_Leaf_End’、

‘Rear_Eye_Hook’

はい

リーフプロパティファイル(*lpf)のリアリーフエンド

Rear_Leaf_EndブロックがTiemOrbitファイル形式で表されている例を以下に示します。
$-----------------------------------------REAR_LEAF_END
[REAR_LEAF_END]
ENDTYPE = ‘SPRING EYE’
INNERRADIUS = 20.0
LOCATION – [636.027, 0.0, 140.0]
TYPE = ‘UPTURNED’
Note: Rear_Leaf_Endブロックは、そのブロック名を“Leaf_Ends”ブロックで定義している場合にのみ必要です。
ブロック名 = 'Rear_Leaf_End'(必須)
属性 タイプ 有効値 必須
EndType 文字列 ‘Spring Eye’

‘Slipper End’

はい
タイプ 文字列 ‘Berliner’、

‘Upturned’、

‘downTurned’

はい
innerRadius 実数 - はい
Location リスト [x,y,z] オプション

リーフプロパティファイル(*lpf)のフロントリーフエンド

スリッパーエンドを含むFront_Leaf_EndブロックがTiemOrbitファイル形式で表されている例を以下に示します。
$-------------------------------------FRONT_LEAF_END
[FRONT_LEAF_END]
BLOCKNAME = ‘FRONT_LEAF_END’
ENDTYPE = ‘SLIPPER END’
SLIPPERTYPE = ‘ROUND SURFACE’
(PINDATA)
PINCONTACTPROP = ‘METAL_METAL’
PINLOCX = -530.0
PINLOCZ = 110.0
PINRADIUS = 20.0
(SIDECONTACTDATA)
DEPTH = 5.0
HEIGHT = 50.0
SIDECONTACTPROP = ‘METAL_METAL’
WIDTH = 85.0
(SLIPPERDATA)
LEAFCONTACTLEN = 100.0
PADCONTACTPROP = ‘METAL_METAL’
PADLOCX = -530.0
PADLOCZ = 190.0
PADRADIUS = 30.0
Note: Front_Leaf_Endブロックは、そのブロック名を“Leaf_Ends”ブロックで定義している場合にのみ必要です。
ブロック名 = 'Front_Leaf_End'(必須)
属性 タイプ 有効値 必須
EndType 文字列 ‘Spring Eye’

‘Slipper End’

はい
Slipper Type 文字列 ‘Round Surface’ はい

リーフプロパティファイル(*lpf)のスリッパーデータ

ブロック名 = 'Front_Leaf_End'(必須)
サブブロック名 = 'SLIPPERDATA'(必須)
属性 タイプ 有効値 必須
Leaf Contact Length 実数 - はい
Pad Contact Property 文字列 ‘METAL_METAL’ はい
Pad Location X 実数 - はい
Pad Location Z 実数 - はい
Pad Radius 実数 - はい

リーフプロパティファイル(*lpf)の抜け止めピンデータ

ブロック名 = 'Front_Leaf_End'(必須)
サブブロック名 = 'PINDATA'(必須)
属性 タイプ 有効値 必須
Pin Contact Property 文字列 ‘METAL_METAL’ はい
Pin Location X 実数 - はい
Pin Location Z 実数 - はい
Pin Radius 実数 - はい

リーフプロパティファイル(*lpf)の抜け止め側面接触データ

ブロック名 = 'Front_Leaf_End'(必須)
サブブロック名 = 'SIDECONTACTDATA'(必須)
属性 タイプ 有効値 必須
Side Contact Property 文字列 ‘METAL_METAL’ はい
Width 実数 - はい
Height 実数 - はい
Depth 実数 - はい