Radiossコネクタータイプ

サポートするRadiossコネクタータイプとプロパティスクリプト。

コネクタータイプ

Radioss type2 (spring)
ボディ用にSPRING2N 要素を、ヘッド用にプロット要素を作成します。プロット要素は可視化目的と検索操作のために作成されます。
リアライゼーションは、prop_type2.tcl1プロパティスクリプトを使用します。


図 1.
CFG radioss 2 type2 (spring)
*filter spot
*head
plot 1 0
*body 0
spring 1 1
*post prop_type2.tcl
Radioss bolt (general)
head用にRBODY要素を作成し、SPRING2N bodyを作成します。head要素を投影し、穴を形成するシェル要素に隣接する節点に結合します。コネクターは穴のエッジ、穴の中心、その中間、穴またはワッシャー層を形成する2列目に配置できます。
リアライゼーションは、prop_radioss_rigidupdate.tcl2プロパティスクリプトを使用します。


図 2.
CFG radioss 52 bolt (general)
*filter bolt
*style bolt 0
*head
rigidlink 1 10
*body 0
spring 1 1
*post prop_radioss_rigidupdate.tcl
Radioss hinge
head用にRBODY要素を作成し、SPRING2N bodyを作成します。X軸回転の自由度がフリーとなり、RBODYは回転が可能になります。head要素を投影し、穴を形成するシェル要素に隣接する節点に結合します。コネクターは穴のエッジ、穴の中心、その中間、穴またはワッシャー層を形成する2列目に配置できます。
リアライゼーションは、prop_radioss_rigidupdate.tcl2プロパティスクリプトを使用します。


図 3.
CFG radioss 53 hinge
*filter bolt
*style bolt 0
*head
rigidlink 1 10 
*body 0
spring 1 1 dofs=4
*post prop_radioss_rigidupdate.tcl
Radioss bolt (spider)
RBODY要素を作成します。要素を投影し、穴を形成する隣接シェル要素の節点に接続します。RBODY要素は、ボルト結合の中心ポイントに結合されます。コネクターは穴のエッジ、穴の中心、その中間、穴またはワッシャー層を形成する2列目に配置できます。
リアライゼーションは、prop_radioss_rigidupdate.tcl2プロパティスクリプトを使用します。


図 4.
CFG radioss 54 bolt (spider)
*filter bolt
*style bolt 1
*head
*body 0
rigidlink 1 1
*post prop_radioss_rigidupdate.tcl
Radioss bolt (cylinder rigid)
RBODY要素を作成します。詳細については、“Cylinder Bolt”ヘルプを参照してください。
リアライゼーションは、prop_radioss_rigidupdate.tcl2プロパティスクリプトを使用します。


図 5.
CFG radioss 60 bolt (cylinder rigid)
*filter bolt
*style bolt 3
*head
*body 0
rigidlink 1 1
*post prop_radioss_rigidupdate.tcl
Radioss bolt (cylinder spring)
RBODY要素と長さ0のSPRING2N要素を作成します。詳細については、“Cylinder Bolt”ヘルプを参照してください。
Radioss bolt (cylinder spring)は、以下の名称のコンフィグレーションと全く同じです。
  • HC deformable cylinder bolt
  • HC deformable cylinder clip
HyperCrashからのリアライゼーション名を継承しています。
リアライゼーションは、prop_radioss_rigidupdate.tcl2プロパティスクリプトを使用します。


図 6.
CFG radioss 61 bolt (cylinder spring)
*filter bolt
*style bolt 3
*head
rigidlink 1 1
*body 0
spring 1 1
*post prop_radioss_rigidupdate.tcl
Radioss type2 (adhesive-spring)
ボディ用に複数のSPRING2N要素を、ヘッド用にプロット要素を作成します。プロット要素は可視化目的と検索操作のために作成されます。
リアライゼーションは、prop_type2.tcl1プロパティスクリプトを使用します。


図 7.
CFG radioss 62 type2 (adhesive-spring)
*filter area
*head
plot 1 0
*body 0
spring 1 1
*post prop_type2.tcl
Radioss rigidlnk (midnode)
2つのパートの中間点にある独立節点と共にRBODYを作成します。両パートが独立節点を介してRBODYに接続されます。必要なセットは自動的に作成されます。


図 8.
CFG radioss 63 rigidlnk (midnode)
*filter spot
*style mpc 2
*head
*body 0
rigid 1 1
Radioss HC cylinder rigid bolt
リアライゼーションは、ボディにRBE2を1つ作成し、その要素を投影し、事前定義されている円筒直径、L1(コネクター位置からのベクトルに沿った円筒高さ)、L2(コネクター位置からのベクトルの逆方向の高さ)内の接続されているシェル / ソリッドの節点に結合します。
リアライゼーションは、prop_radioss_rigidbolts.tcl3プロパティスクリプトを使用します。


図 9.
CFG radioss 64 HC cylinder rigid bolt
*filter bolt
*style bolt 4
*head
*body 0
rigidlink 1 1
*post prop_radioss_rigidbolts.tcl
Radioss HC cylinder spring bolt
リアライゼーションは、ボディにSPRING要素を作成し、その要素を投影し、事前定義されている円筒直径、L1(コネクター位置からのベクトルに沿った円筒高さ)、L2(コネクター位置からのベクトルの逆方向の高さ)内のRBE2要素に接続されているシェル / ソリッド要素の節点に結合します。
リアライゼーションは、prop_radioss_rigidbolts.tcl3プロパティスクリプトを使用します。


図 10.
CFG radioss 65 HC cylinder spring bolt
*filter bolt
*style bolt 4
*head
rigidlink 1 1
*body 0
spring 1 1
*post prop_radioss_rigidbolts.tcl
Radioss type2 (spring multiple row)
特定のパターンのSPRING2N要素を作成します。


図 11.
CFG radioss 66 type2(spring multiple row)
*filter seam
*style continuous 4
*head
*body 0
spring 1 0
*post prop_type2radioss.tcl
Radioss type2 (spring single row)
特定のパターンのSPRING2N要素を作成します。


図 12.
CFG radioss 67 type2(spring single row)
*filter seam
*style continuous 4
*head
*body 0
spring 1 0
*post prop_type2radioss.tcl
Radioss bolt (2 cylinder rigid)
パートごとにSPRING2Nに結合された中心節点と共にRBODY要素が作成されます。
RBODYに属する節点は定義された円筒ボリュームによって決定されます。定義された円筒ボリュームにおいてパート毎に1つの穴が検出された場合、穴の節点のみが接合されます。それ以外の場合は、円筒内のすべての節点がRBODY要素(パート毎)に属します。


図 13.
CFG radioss 68 bolt (2 cylinder rigid)
*filter bolt
*style bolt 5
*head
rigidlink 1 1
*body 0
spring 1 1
*post prop_boltsradioss.tcl
Radioss HC hexa spotweld
このリアライゼーションは、ボディにヘキサ要素の異なるコンフィグレーションを作成し、ヘキサを投影し、シェル / ソリッド要素に接続されている隣接するシェル / ソリッド要素に結合します。
リアライゼーションは、prop_radiosshexa.tcl4プロパティスクリプトを使用します。


図 14.
CFG radioss 69 HC hexa spotweld
*filter spot
*head
*body 0
hex8 1 1
*post prop_radiosshexa.tcl
Radioss adhesive(contacts)
このリアライゼーションは、HEXAとPENTA要素をボディに作成します。HEXAとPENTA要素は、投影し、これらに接続する隣接シェル / ソリッド要素に結合します。
リアライゼーションは、prop_pam_rad_adhesives.tcl5プロパティスクリプトとHC_HexaAdhesive.radコンフィグレーションファイルを使用します。


図 15.
CFG radioss 70 adhesive(contact)
*filter area
*style adhesive 1
*head
*body 1
hex8 1 1
penta6 1 1
*post prop_pam_rad_adhesives.tcl
Radioss acm(shell gap contactとcoating)
このリアライゼーションは、シェルコンポーネント間にヘキサクラスターを作成します。接触は、シェルコンポーネントと適切なヘキサ節点との間に定義されます。シェルの熱の影響を受ける領域は超高強度鋼材料から作成されます。
リアライゼーションは、prop_rad_acm_shellgapcoating.tcl6プロパティスクリプトとuhss_washersolid_matprop.radコンフィグレーションファイルを使用します。


図 16.
CFG radioss 71 acm (shell gap contact + coating)
*filter spot
*style acm 5
*body 0
hex8 1 1
*post prop_rad_acm_shellgapcoating.tcl
Radioss hexa (adhesive - shell gap)
このリアライゼーションは、HEXA要素をボディに作成します。HEXA要素は、投影し、これらに接続する隣接シェル / ソリッド要素に結合します。
リアライゼーションは、prop_pam_rad_adhesives.tcl5プロパティスクリプトとHC_HexaAdhesive.radコンフィグレーションファイルを使用します。


図 17.
CFG radioss 72 hexa (adhesive - shell gap)
*filter seam
*style continuous 2
*head
*body 0
hex8 1 1
*post prop_pam_rad_adhesives.tcl
Radioss hexa (tapered T)
tケースに使用されることを想定しています。サイズと正確な位置は板厚に依存して決まります。あるいは、正確な寸法と位置パラメータが与えられます。


図 18.
CFG radioss 105 hexa (tapered T)
*filter seam
*style continuous 6
*head
*body 0
hex8 1 1

Rigid Boltリアライゼーションにおける特殊節点の自動排除

HyperMeshは、特殊な節点を、ボルトリアライゼーション中に作成されるすべての剛体の潜在的セカンダリ節点として、たとえ仮想円筒内にあったとしても自動的に排除されます。以下のエンティティに共有される節点は特殊な節点と見なされます:
  • rigid links
  • 剛体
  • Rbe3 節点
  • 境界条件
  • IMPDISP
  • IMPVEL
  • IBVEL
  • IMPACC
  • FXBODY
  • Type2の接触内部の節点

Property Script(プロパティスクリプト)

  1. prop_type2.tcl

    このスクリプトは、SpotパネルでRADIOSS [Type2 Spring] 作成中に使用されます。

    このスクリプトは、以下の事を行います:
    • 結合されているリンクをベースに、リアライズされた溶接要素をそれぞれのコンポーネントに配置します。たとえば、comp_1(1)とcomp_2(2)の間に溶接が作成された場合、スクリプトはRW^^_<id1_id2>という名前のコンポーネントコレクターを作成し、2つのコンポーネント間にリンクとして作成されたすべての溶接をこのコレクターに収めます。
    • 以下のプロパティコレクターを作成します:
      RW^^_<id1_id2>
      このプロパティコレクター(R-BLOCKの場合のP13_SPR_BEAMとR-FIXの場合のSectBemSprソルバーサブタイプ)は、カードイメージとして関連付けられます。
    • 以下の順番で、setsが作成されます:
      I1_M_<id1_id2>
      溶接が結合されているFIRSTリンクコンポーネントIDとしてメインの情報を含みます。
      I1_S_<id1_id2>
      セカンダリ節点 N1として上記のコンポーネントリンクへ投影されたスプリング要素の節点IDを含んでいます。
      I2_M_<id1_id2>
      溶接が結合されているSECONDリンクコンポーネントIDとしてメインの情報を含みます。
      I2_S_<id1_id2>
      セカンダリ節点 N2として上記のコンポーネントリンクへ投影されたスプリング要素の節点IDを含んでいます。
    • 名前により、同じコンポーネントリンクの間に作成されるスプリング溶接要素のために、2つのインターフェースGroups (interfaces)が作成されます。
      RW^^1_<id1_id2>
      最初の節点N1のIDと最初のコンポーネントリンクC1を含むセットを参照します。
      RW^^1_<id1_id2>
      二番目の節点N2のIDと二番目のコンポーネントリンクC2を含むセットを参照します。
    • Shear_Normal_Force_Plotと言う名前のプロットを、Normal Force Function [namedRW^^FN_1.0]とShear Force Function [named RW^^FS_2.5]からの2つのカーブと共に作成します。値はRadiossweld_config.iniファイルより読み込まれます。
  2. prop_radioss_rigidupdate.tcl

    このスクリプトは、Radiossユーザープロファイル設定時のすべてのrigid/rigidlink溶接設定で実行されます。リアライゼーションプロセス時に作成されたRBODYのすべてのセカンダリ節点のセットを作成し、GRNODカードイメージをそれに割り当てます。また、これらカードの属性のいくつかを更新します。

  3. prop_radioss_rigidbolts.tcl
    このスクリプトは、以下の事を行います:
    • SPRING要素をHM_Bolt_SPRINGという名前のコンポーネントに保存します。
    • RBE2要素をRealize#001(#は、2から始まる数字で、2、4、6とインクリメントされていきます)という名前のコンポーネントに保存します。
    • ビューをradioss_rigid_boltsという名前で作成します。
    注: 新規コンポーネントHM_Bolt_SPRINGは、同じ名前の既存のコンポーネントが存在しなければ作成されます。存在する場合は既存のコンポーネントがそのまま使用されます。
  4. prop_radiosshexa.tcl
    このスクリプトは、以下の事を行います:
    • ヘキサ要素をRealize_#001(#は、2から始まる数字で、2、4、6とインクリメントされていきます)という名前のコンポーネントに保存します。
  5. prop_pam_rad_adhesives.tcl
    このスクリプトは、以下の事を行います:
    • 独立 / 従属リンクのメインセットと節点のセカンダリセットを参照するTYPE2 インターフェース(グループ)をADHESIVES_CONTACTS_PID_=_#という名前で作成します(#はリンクのID)。
    • リンクエンティティ(コンポーネントなど)をインターフェースグループに参照されるMAIN_PART_SET_PIDという名前のセットに保存します。
    • リンク上のソリッドの節点をインターフェースグループに参照されるSLAVE_NODE_SET_PID_=_#という名前のセットに保存します(#はリンクエンティティのID)。
    • プロパティAdhesive_Solid_Propertyという名前で作成、割り当てし、ソリッドコンポーネントのためのカードイメージP43_CONNECTを作成し、割り当てます。
    • 材料をAdhesive_Solid_Materialという名前で作成、割り当てし、ソリッドコンポーネントのためのカードイメージM59_CONNECTを作成し、割り当てます。
    • Failure ModelをFailure_CONNECT_#という名前で作成し、FAIL_CONNECTカードイメージを作成します。材料定義には、カーブAdhesive_Solid_Material_YsvsNormalElongとAdhesive_Solid_Material_YsvsTangentialElongが必要です。
    注: RadiossのBlock100より前のバージョン(Block51およびBlock90)には、よりシンプルな、P14_SOLIDカードイメージによるプロパティ定義とM1_ELASカードイメージによる材料定義が作成されます。
  6. prop_rad_acm_shellgapcoating.tcl
    このスクリプトは、以下の事を行います:
    • リンクを結合する各/inter/TYPE2/接触が作成され、名称TYPE2_CONTACT_PID_<link ID>が与えられます。以下のセットが作成され、参照されます。
      MAINPART_SET_PID_<link ID>
      上記接触によってメインとして参照されるこのセットには、リンクエンティティがコンポーネントのように保存されます。
      SLAVENODE_SET_PID_<link ID>
      上記接触によってセカンダリとして参照されるこのセットには、メインエンティティ上に投影されたヘキサ節点が保存されます。
    • 各リンクのヘキサクラスターの組み合わせは別々のコンポーネントに保存され、RAD_SOLID_SPOTWELD_PID_<link1 ID>_<link2 ID>という名前が与えられます。すべてのコンポーネントには以下の材料とプロパティが割り当てられます:
      RAD_SOLID_SPOTWELD_DEFAULT_MAT。
      /MAT/LAW59/として定義される材料。
      RAD_SOLID_SPOTWELD_DEFAULT_PROP
      /PROP/CONNECTとして定義されるプロパティ。

      デフォルトの値は、インストールディレクトリのuhss_washersolid_matprop.radから読み込まれます。

    • 熱の影響を受ける領域の要素(ワッシャー)は、超高強度鋼材料とは別の各リンクのコンポーネントに保存され、RAD_WASHER_PID_<link ID>という名前が与えられます。すべてのコンポーネントには以下の材料とプロパティが割り当てられます:
      RAD_WASHER_MAT
      /MAT/PLAS_JOHNS/として定義される材料。
      RAD_WASHER_PROP
      /PROP/SHELL/として定義されるプロパティ。

      材料とプロパティの値は、インストールディレクトリのuhss_washersolid_matprop.radから読み込まれます。