コネクター用語

コネクター用語概要。

コネクター位置

コネクターが作成される空間位置です。

コネクター位置を定義するのに使用可能なエンティティは、コネクタータイプによって変わります。

Spots

Nodes
節点位置にコネクターが作成されます。
Points
ポイント位置にコネクターが作成されます。
Line
選択されたラインの中心にコネクターが作成されます。
各ラインにつき1つのコネクターのみが作成されますが、ラインは、指定されたオフセット、間隔、密度などの値によって複数のプロジェクション位置に分割されることがあります。
Nodelist
節点リストは、ラインとして考慮されます。したがって、ラインと同じように扱われます。

Bolts

Nodes
節点位置にコネクターが作成されます。
Points
ポイント位置にコネクターが作成されます。
Line
選択されたラインの中心にコネクターが作成されます。
各ラインにつき1つのコネクターのみが作成されますが、ラインは、指定されたオフセット、間隔、密度などの値によって複数のプロジェクション位置に分割されることがあります。
このコネクターは、選択されたラインに沿って等間隔に置かれた複数の穴を表現するときのみに使用されます。

Seams

Lines、Linelist
選択されたラインの中心にコネクターが作成されます。
各ラインにつき1つのコネクターのみが作成されますが、ラインは、指定されたオフセット、間隔、密度などの値によって複数のプロジェクション位置に分割されることがあります。
Nodelist
節点リストは、ラインとして考慮されます。したがって、ラインと同じように扱われます。

Areas

Elems
要素位置にコネクターが作成されます。
各要素グループに対し1つのコネクターが作成されますが、その領域は選択された要素の節点によって決まる複数のプロジェクション位置で細分化されることがあります。
領域は、異なるプロジェクション位置を得るため、リメッシュできます。
Surfs
サーフェス位置にコネクターが作成されます。
各サーフェスにつき1つのコネクターのみが作成されますが、領域は、メッシュタイプと要素サイズの値によって複数のプロジェクション位置に細分化されることがあります。
領域は、異なるプロジェクション位置を得るため、リメッシュできます。
Linelists/Lines
各ラインに1つのコネクターが作成されます。ラインは、幅とオフセット値を考慮した領域に押し出されます。領域は、メッシュタイプと要素サイズの値で決まる複数のプロジェクション位置に細分化されます。
line combineが有効な場合、隣り合うラインが1つのラインとして認識され、1つの面コネクターが作成されます。
領域は、異なるプロジェクション位置を得るため、リメッシュできます。
Nodepath
節点リストは、ラインリストとして考慮されます。したがって、ラインと同じように扱われます。

質量

Nodes
節点位置にコネクターが作成されます。
Points
ポイント位置にコネクターが作成されます。

コネクターリアライゼーション

コネクターリアライゼーションにより、コネクター定義を使用して溶接が作成されます。

HyperMeshで、現在サポートされているリアライゼーションは、FE realization(weld creation)のみです。正確にリアライゼーションを行うには、リアライゼーションタイプに必要なすべての詳細情報と共にコネクターを配置させる必要があります。例えば、FE relizationの場合、コネクターはプロジェクショントレランスとFEコンフィギュレーションタイプの指定と共に配置させる必要があります。


図 1. コネクターリアライゼーション. コネクター7が、有効なトレランス値とコンフィグレーションタイプ70(acm detached)を指定してリアライズされています。

コネクター定義とは別に溶接有限要素リアライゼーションを行うメリットの1つとしては、コネクターの再定義をすることなく別のコンフィギュレーション、またはユーザー定義の溶接の溶接としてコネクターをリアライズし直すことができる点です。コネクター定義を編集(例:コネクターへのリンクの追加または削除)する場合、コネクターは作成された溶接を削除し、リアライズされていない状態に戻ります。user-controlモードがオフである場合に限り、コネクターはアンリアライズされます。デフォルトでは、コネクターモードはオフになっていますが、ユーザー定義のコネクターを伴う有限要素を登録することによってオンにできます。コネクターは、作成する有限要素情報を持つので、いくつかの共有パネルにおいて、より高度な検索、マスク、削除、オーガナイズ機能を活用できます。溶接の作成が正しく終了しない場合(低いトレランス、不十分なリンクエンティティなどが原因)、コネクターアイコンはfailed(赤)として表示されます。リアライズされていないコネクターは黄色、リアライズされているコネクターは緑、エラーコネクターは赤で表示されます。

コネクターの状態

コネクターのリアライゼーション前と後の状態。

コネクターの状態によって表示色が変わります。これによってユーザーは容易にコネクターの状態を確認し、仕分けることができます。
リアライズされていない(Unrealized)
コネクターが作成された直後の最初の状態です。
コネクターは黄色で表示されます。
リアライズ(Realized)
コネクターにおける溶接が正しく作成されていた場合、コネクターはリアライズされていると見なされます。
コネクターは緑で表示されます。
修正済み(Modified)
コネクターの1つまたは複数の属性がConnectorエンティティエディターで修正された場合、コネクターは修正済みとして考慮されます。
コネクターは青で表示されます。
リアライズ失敗(Failed)
コネクターにおける溶接が正しく作成されなかった場合、コネクターはリアライズが失敗したと見なされます。
コネクターは赤で表示されます。

リンクエンティティの状態

リンクエンティティに参照されているエンティティがメッシュ作成済みか、未作成かを特定します。

Geom
エンティティは、形状(結合サーフェスのみ)を使用して結合(溶接)される必要があります。
Elems
エンティティは、メッシュを使用して結合(溶接)される必要があります。

アセンブリ、コンポーネント、サーフェスは、どちらのオプションも使用できます。Elemsは、アセンブリ、コンポーネント、またはサーフェス上のメッシュに結合します。Geomは、コンポーネント、またはサーフェス上のジオメトリに結合します。その他のリンクエンティティは、Elemのみ利用可能です。この情報は、コネクターエンティティに追加されます。

リンクエンティティ確立後は、コネクターブラウザの下の部分でのみ変更が可能です。add link、update linksおよびremove linksは、ブラウザ内での右クリックによるコンテキストメニュー内にあります。

アセンブリ、コンポーネント、サーフェスのリンクエンティティのstateオプションは、コネクター作成時、またはAdd Linksパネルで設定されます。エンティティ状態は、コネクターブラウザの下側部分で編集および更新ができます。ブラウザ環境設定でその他の情報をアクティベートする必要があります。

リンクエンティティ

リンクエンティティは、コネクターに追加が可能な個々のエンティティへの参照です。

リンクエンティティが参照するエンティティまたはそのサブセットは、リアライゼーション中に溶接されます。

サポートされるリンクタイプ:
Assemblies
要素またはサーフェスを接合します。
溶接が必要な複数パートの集まりが、アセンブリとして表現されます。
Components
要素またはサーフェスを接合します。
溶接が必要な単独のパートが、コンポーネントとして表現されます。
Elements
面同士の溶接コネクターに利用されます。
Nodes
節点同士の溶接コネクターに使用されます。
Parts
要素またはサーフェスを接合します。
Properties
要素を接合します。
Surfaces
メッシュ生成前の形状に結合する溶接を作成します。溶接はメッシュ用に固定ポイントを作成します。結合されるサーフェスはメッシュ済み、またはメッシュされていないか、どちらかの可能性があります。
Tags
節点または要素を保持するのに溶接コネクター定義するため。
注: 節点、タグ、要素、サーフェス、コンポーネント、プロパティ、アセンブリのみコネクターへの追加が可能です。コネクターは同じエンティティ、または異なるエンティティの組み合わせを保持できます。

リンクエンティティ確立後は、コネクターブラウザの下の部分でのみ変更が可能です。add link、update linksおよびremove linksは、ブラウザ内での右クリックによるコンテキストメニュー内にあります。

リンクエンティティオプションは、コネクター作成時、またはAdd Linksパネルで設定します。リンクエンティティは、コネクターブラウザの下側部分で編集および更新ができます。

層数

number of layersは、コネクター位置において何層を接合するかを指定します。

seamおよびareaコネクターにおいて、この値はあらかじめ2に設定されています。

ほとんどのspotコネクターの場合、2または3が設定されますが、それ以上の値を設定することも可能です。spotコネクターの場合、層の数をautoに設定することもできます。実際の層数はリンク検出時に特定され、個々のコネクターに与えられます。

Boltコネクターの場合、更にunlimitedを設定することが可能です。これは、確実な層数が不明な場合に使用します。この場合、層数はトレランスや円筒寸法などのその他の条件によって制限されます。

apply massコネクターには、エンティティのリミットを設定できますが、オプションです。

number of layers定義が必要になるのは:
  • spots、bolts、seams、およびareas用のトップのサブパネル上での接合コネクターの作成/リアライゼーション時
  • spots、bolts、seams、およびareas用のcreateサブパネル上でのコネクター作成時
  • Add linksパネルでのリンク追加時
connect whenがnowに設定されている場合、リンク検出はコネクター作成時に行われます。与えられたトレランスに応じ、選択されたリンク候補とnon-normal projectionなどのオプションなどにより有効なコネクターリンクが確立されます。デフォルトでは、範囲外のリンク候補が選択された場合、指定された層数を満たすのに必要な最小限のリンクに限定されます。層数の指定は、各コネクターのテストポイントを含有している必要があります。たとえば、seamコネクターは一般的に2つ以上のリンクエンティティを持ちます。
注: 層数指定は、コネクターの参照されているリンク数指定ではありません。多くの場合、層数と参照されるリンク数は同じですが、必須ではありません。参照されるリンク数は、層数と比較して少ない、多い、あるいは同じであることが可能で、コネクターはリンクが層数指定を満たすようリンクが与えられていれば、コネクターは正しくリアライズされます。これは、参照されるリンクのすべてが接合に使用される必要はないという意味で、使用されないものがある、時には1つのリンクのみが2度使用される(フラップなど)などのケースがあります。spotおよびseamコネクターは余剰にリンクを持つことができます。これは、links conservationの下の適切なoption上で個々に設定できます。

リンクエンティティオプションは、コネクター作成時、またはAdd Linksパネルで設定します。リンクエンティティは、コネクターブラウザの下側部分で編集および更新ができます。

再コネクトのルール

コネクターのリンクエンティティ情報をどのように保護するかを定義します。

異なる方法で定義できます。
  • spot、bolt、seam、およびareaのcreateサブパネルにおける純粋なコネクター作成時connect whenがnowに設定されている場合。
  • Add linksパネルで既存のコネクターにリンクを追加したとき。connect whenがnowに設定されている場合。
  • コネクターブラウザの下の部分で既存のコネクターにリンクが追加されたとき。
Browser Configurationダイアログのextended informationオプションをアクティブにすることでコネクターブラウザ内でリンクエンティティの詳細編集ができます。
None
リンクエンティティが、データベースから削除されたエンティティを参照する場合、リンクエンティティはコネクターから削除されます。
by id
リンクエンティティが、データベースから削除されたエンティティを参照する場合、リンクエンティティはエンティティのIDを残します。リンクエンティティはコネクター内に残ります。
by name
エンティティ名が残る以外、by idルールと同じです。
by UID
パート固有の識別子が保持される点を除き同じルールと動揺に動作します。
パートリンクにのみ利用できます。

リンクエンティティオプションは、コネクター作成時、またはAdd Linksパネルで設定します。リンクエンティティは、コネクターブラウザの下側部分で編集および更新ができます。ブラウザ設定で、拡張情報を有効にしておく必要があります。