マスターコネクターファイル
コネクターエンティティに与えられているほとんどの情報は、マスターコネクターファイルに出力することができます。このファイルには、位置、リンクエンティティ、リンクエンティティの状態、リンクエンティティのルールなど、コネクターエンティティ情報が含まれます。出力されたファイルには、コネクターに含まれるメタデータ情報も含みます。
マスターコネクターファイルには、与えられた位置における溶接の情報が含まれ、溶接自動化プロセスでも役立ちます。出力されたマスターコネクターファイルは、コネクターリーダーを使用して再読み込みし、コネクターの再作成を行います。
- インデックス(ID)
- Number of Layers
- X座標値
- Y座標値
- Z座標値
- FEコンフィグレーション
- FE Type
- リンクの数
- Link Type
- リンクIDとリンク名
- Link State
- Link Rule
- メタデータ
ファイルの始まりのヘッダーは、カラムデータに関する情報を定義します。
Number of layersは、指定位置(X, Y, Z)で結合される板厚を定義します。括弧内のデータは、それぞれのリンクエンティティで繰り返し使用されます。
ACMやCWELDなどのスタンダードのFEタイプの場合、FEコンフィグレーションファイルで定義されるユーザー定義のタイプ番号である1001という値がFEコンフィグレーションに与えられます。FEタイプは、FEコンフィグレーションファイルで定義されている番号になります(CWELDの場合、72)。
テーブルでの括弧内のデータ(リンクエンティティ情報)はリンクの数(NumLinks)だけ繰り返されます。NumLinksの値はリンクエンティティの数と一致する必要があります。
メタデータはエンティティに与えられる属性タイプです。ユーザー定義情報(Station IDまたはGun IDなど)は、メタデータとしてコネクターエンティティに与えることができます。メタデータは名前と値の組み合わせで定義され、各種データタイプ(int、double、stringなど)をサポートします。メタデータ名は、~<Struct><DataType>Nameというフォーマットでマスターコネクターファイルに出力されます。<Struct> は、割り当てられる値が単独の値か配列かを指定します。<DataType> 値として保存されるデータのタイプを指定します。例えば、Assemblyという名前のメタデータが、配列の整数値(integer)の場合、~AIAssemblyと記述されます。
このファイルにおいてサポートされる区切り文字はダブルセミコロン "::"のみです。
ファイルのすべてのデータカラムは、同じタイプとしてください。
コネクターリーダーは、Templexテンプレートを使用してマスターコネクターファイルを読み込みます。
デフォルトでは、HMIN関数HMIN_CE_CreateDefinedの呼び出しを通してファイルが読まれます。
コネクターエンティティは、マスターコネクターファイルで定義された情報で作成され、リアライズされていない(黄色)コネクターとして表示されます。