PAM-CRASH 2Gインターフェース
PAM-CRASH 2Gインターフェースの概要。
HyperWorksは、分析用のPAM-CRASH 2Gデータデックを準備できるように完備したプリ処理環境を提供します。HyperWorksでは、既存のPAM-CRASH 2Gデックを読み取ってモデルを作成できます。また、PAM-CRASH 2Gカードを表示して、デックでの表示を考慮して編集できます。さらに、分析を目的としてデックを書き込むことができます。結果の変換ではHyperWorksによる限定的なポスト処理機能も用意されていますが、そのような処理にはHyperViewを専用で使用することをお勧めします。HyperWorksでPAM-CRASH 2Gデックを作成するには、すべてのプリ処理機能にアクセスするうえで適切なテンプレートを設定したPAM-CRASH 2Gユーザープロファイルを読み込む必要があります。
インポートとエクスポート
- PAM-CRASH 2GバージョンVPS 2012~2020。
- PAM-CRASH 2Gの入力トランスレーターでは、2002~2011の古いPAM-CRASH 2Gファイルの読み取りと読み込んだテンプレートへのマッピングもサポートしています。
- PAM-CRASHとPAM-CRASH 2Gの2002~2011のテンプレートがインストール環境に用意されていて、読み込むことができます。ただし、メンテナンスの対象からは除外されています。
- インポートでは、ソルバーキーワードに関連付けたすべてのGESがHyperWorksのエンティティセットにマップされ、ソルバーエンティティに関連付けられます。エクスポートでは、これらがGESに戻されてエクスポートされます。
- ExportブラウザExport Optionsダイアログに用意されているカスタムのエクスポートオプションのほかに、特定のソルバーエンティティのみをエクスポートするテンプレートがいくつか用意されています。
質量計算
- 各要素の質量は、密度と体積の乗算で求められます。密度は、要素のコンポーネントに関連付けた材料から取得されます。質量計算では、PAM-CRASH 2Gソルバーに基づいていくつかの前提が設定されます。
- ユーザー指定の重心と質量のプロパティおよび慣性プロパティを設定したタイプ3の剛体ボディ(RBODY)では、PARTコンポーネントの構造質量が剛体ボディ質量に置き換えられます。タイプ3のRBODYの質量計算では、PARTキーワード以外のキーワードがすべて無視されます。
- 次の表は、HyperWorksのPAM-CRASH 2Gインターフェースでサポートされている要素のうち、シェルとソリッドを除く各要素でこれらがどのように計算されるかをまとめたものです。
PAM-CRASH 2Gキーワード | 面積 | Volume | Mass | 備考 |
---|---|---|---|---|
MASS / | 0 | 0 | M=√M2x+M2y+M2zM=√M2x+M2y+M2z | |
SLIPR / | 0 | 0 | 0 | |
RETRA / | 0 | 0 | 0 | |
SENPT / | 0 | 0 | 0 | |
PLINK / | 0 | 0 | 0 | |
RBODY / | 0 | 0 | $RBODY_MASS | 剛体ボディタイプ3。 |
NODCO / | 0 | 0 | 0 | |
SPRING / | 0 | 0 | 材料タイプ220。 | |
SPRGBM / | 0 | 0 | 材料タイプ223。 | |
BAR / | 0 | V=Abar*LengthV205=0.0V=Abar*LengthV205=0.0 | M=p*VM205=Length*MassLengthM=p*VM205=Length*MassLength | 材料タイプ200、201、202、203、204、および205。 |
JOINT / | 0 | 0 | 0 | |
KJOIN / | 0 | 0 | 0 | |
NSMAS | 0 | 0 | MASS | 非構造質量定義 - 標準入力フォーマット |
NSMAS2 | 0 | 0 | MASS / MLEN /MARE / MVOL | 非構造質量定義 - 代替質量分散法 |
MTOCO / | 0 | 0 | MMTO | MTOCO / タイプ1:MTOCOのユーザー指定質量 |