OS-E: 0125 NLMONを用いた非収束解の診断

ソリッド要素とシェル要素でモデル化され、解が収束しない際は、NLMONを用いてモデリングエラーの診断を実行します。



図 1. FEモデル

モデル概要

片持ち梁モデルは図 1に示すとおりで、両要素は共通の節点をマージすることで結合されています。この例題のシミュレーションは、大変位非線形静解析です。
FEモデル
要素タイプ
CHEXA
CQUAD
MAT1
ヤング率
2.1E5 MPA
ポアソン比
0.3
密度
7.8E-9

結果

注: NLMONは非線形の非収束の監視とデバッグ用のツールキットです(NLMON_NL.h3dファイルを読み込み)。HyperViewからTCLスクリプトをインポートしてHyperWorksインストレーションの<Altair_Home>\hwsolvers\scripts\ os_out_file_parser.tclからNLMONユーティリティツールを起動し、このユーティリティ内の.outファイルを読み込んでHyperViewと同期させます。NLMONは大変位および微小変位問題に機能します。
.outファイルでは変位の最大増分に着目します。修正は節点13の位置です(図 2)。NLMON_nl.h3dファイルと.outファイルをNLMONユーティリティツールを使って読み込み、同期させます。NLMONユーティリティで変位の最大増分または変位の最大修正をクリックし(図 4)、 図 3で示すとおり、HyperViewページで要素(シェル要素回転)が正しく固定していないことに着目します(アニメーションでよりはっきり可視化)。
ヒント: より良い収束を得るには、シェル要素とソリッド要素の結合にTIEまたはFREEZE接触を使用します。


図 2. OptiStruct OUTファイル


図 3. 変位の最大増分の非収束結果. およびHyperViewでの修正結果


図 4. 変位の最大増分の非収束結果. およびNLMONユーティリティページでの修正結果

モデルファイル

この例で使用されているモデルファイルには以下のものが含まれます:

<install_directory>/hwsolvers/demos/optistruct/examples/NLMON.fem