Altair Driver ファイル

Altair Driver ファイルイベントを使用すれば、独自のAltair Driverファイルを実行して、イベントでそのファイルを使用できます。

イベントとして、既存のイベントを修正して使用できるほか、独自のイベントファイルを作成することもできます。イベントの作成に関する詳細はオンラインヘルプをご参照ください。現在のところ、イベントで重要なアイテムを入力するためのグラフィカルユーザーインターフェースはサポートされていません。



Figure 1.

Altair Driverの詳細については、Altair Scripted Driverのトピックをご参照ください。

路面パラメータ
路面パラメータを使用して、イベントで車両が走行する路面を選択します。平坦路、イベントエディターで選択した路面データファイル、またはタイヤで選択した路面データファイルから、使用する路面を選択できます。以下の表で、各パラメータについて詳しく説明します。
パラメータ 説明
Road Selection このオプションメニューで、イベント用として選択する路面を指定します。次の3つの選択肢があります。
  • Flat Road - 平坦で滑らかな路面をイベントに使用します。路面ファイルは必要ありません。路面設定を使用して、路面のグラフィックスとMUを制御します。
  • From Event - イベントの路面ファイルの欄から路面ファイルを選択します。イベントの実行では、モデルのすべてのタイヤでこの路面ファイルが使用されます。
  • From Tires - モデルにあるタイヤごとに、AutoTireパネルでそのタイヤに選択した路面ファイルが使用されます。したがって、タイヤごとに異なる路面ファイルを使用できます。
Road SelectionがFlat Roadの場合

Road SelectionがFlat Roadの場合は、自動的に生成された平坦路のデータファイルに対してイベントが実行されます。

Mu (Friction Scale) タイヤと路面との摩擦をスケーリングする0以上の値を入力します。タイヤと路面との摩擦はタイヤプロパティで定義する点に注意します。したがって、ここで0.5と入力すると、タイヤと路面との摩擦係数が0.8の場合、実効的な摩擦係数は0.5*0.8 = 0.4になります。
Show Graphics 平坦路用のグラフィックスを作成する場合に、このボックスをオンにします。Event EditorでApplyボタンまたはRunボタンをクリックしたときに、このグラフィックスが作成される点に注意します。
Graphic Settings 平坦路グラフィックスを制御するダイアログを表示するには、このボタンをクリックします。この制御の詳細については、後述する「Road Settings」セクションをご参照ください。
Road SelectionがFrom Eventの場合
Road File Road SelectionオプションがFrom Eventの場合は、路面ファイルの欄を使用してイベント用の路面ファイルを選択します。

Road SelectionがFrom AutoTiresの場合

Road SelectionがFrom AutoTiresの場合は、タイヤごとにAutoTireパネルで指定した路面プロパティファイルによる路面上をタイヤが走行します。この場合は、タイヤごとに異なる路面ファイルを使用できます。たとえば、右タイヤと左タイヤにそれぞれ別々の路面を使用することで、タイヤごとに異なる垂直外乱を指定できます。

Road Settings

Road Settingsダイアログでは、矩形路面グラフィックスの表示を制御します。

路面に対してFlat Eventを選択し、Display Graphicsオプションをオンにしている場合は、このイベントによって路面の矩形グラフィックスが生成されます。Graphic SettingsボタンをクリックするとRoad Settingsダイアログが表示され、そこで路面のグラフィックスを制御できます。


Figure 2. Road Settingsダイアログ

Grid Parameters

以下の表に示すパラメータを使用して、平坦路グラフィックスの可視性とサイズを制御します。
パラメータ 説明
View Grid Road View Grid Roadチェックボックスは、路面グリッドグラフィックスのオンとオフを切り替えます。
View Event Path View Event Pathチェックボックスは、イベント経路グラフィックスのオンとオフを切り替えます。
Note: このチェックボックスは、経路を使用しない開ループイベントでは無効になります。
Event Based Grid Event Based Gridオプションをオンにすると、定常円旋回イベントの初期直線路や半径などのイベントパラメータに基づいて路面グラフィックスの長さと幅のサイズが自動的に設定されます。路面グラフィックスのサイズを入力するには、Event Based Gridオプションをオフにします。
Grid Square Size 路面グラフィックスの正方形の長さと幅を指定する正数をモデルの単位で入力します。
Grid Length 路面グラフィックスの長さを指定する正数をモデルの単位で入力します。
Grid Width 路面グラフィックスの幅を指定する正数をモデルの単位で入力します。
Grid X Offset 路面グラフィックスを縦方向にオフセット配置する距離を指定する値をモデルの単位で入力します。
Grid Y Offset 路面グラフィックスを横方向にオフセット配置する距離を示す値をモデルの単位で入力します。

Grid Color

路面グリッド正方形またはイベント経路の色を変更するには、それぞれのチェックボックスをオンにして、パレットから目的の色を選択します。
Note: 経路を使用しない開ループイベントでは、Event Pathチェックボックスが無効になります。