評価

モデルと結果の情報に基づいて安全マージンを評価するため、HyperWorks内に評価メソッドを組み込むためのフレームワーク。

評価ブラウザには、構造要素を表している形状領域(設計ポイント)に関するメソッドが含まれています。メソッドには、照会された属性によって、FEモデルとFE結果およびFEモデルに含まれていない外部情報からのデータが渡されます。
制約事項: NastranおよびOptiStructユーザープロファイル使用時のみ利用できます。
制約事項: ユーザー独自のメソッドを追加できるようになりました。ただしメソッドと属性の登録は、.xmlファイルの編集を通じてのみ行うことができます。登録のためのユーザーインターフェースはありません。

メニューバーから、航空宇宙 > 評価 > Certifyの順にクリックします。

評価ブラウザはFEモデルの領域を含んでおり、その領域の実際の形状とプロパティを考慮しながら、外部数学関数を計算して安全マージンを評価します。この領域には、物理特性と形状をより正確に表現するために必要なすべての詳細情報を提供するためのプレースホルダーである仮想プロパティが割り当てられます。これらの領域はセットにグループ化され、これらのセットでは複数の荷重ケース下で関数が評価されます。その後、クリティカルな安全マージンにアクセスしてクリティカルな荷重ケースを選択できます。評価が実行される際の目標は、問題のある領域の仮想プロパティを更新して、評価メソッドを再評価できるようにすることです。

設計ポイントセット、設計ポイント、構造プロパティ、および(設計ポイント)メソッドは、バイナリファイルに含まれているHyperMeshエンティティです。次のコンフィギュレーションを使用できます:
  • Rivet
  • Spring
  • Panel_composite
  • Panel_metallic

設計ポイントセットは、同じコンフィギュレーションの設計ポイントの集まりです。評価する関数および荷重ケースは、このレベルで定義されます。設計ポイントは、インストルメントされる領域です。それぞれの設計ポイントセットのコンフィギュレーションには、ユーザーの選択および各種オプションから設計ポイントを吸収するAuto DDPと呼ばれるアルゴリズムが付随しています。その後、メソッドを評価するためのいくつかの設計ポイントを設計ポイントセットに取り込んで、これらを編成します。各設計ポイントは、FEモデル上の形状領域を具体化する複数の要素の集まりです。技術的には、設計ポイントは要素に限定されず、任意のHyperMeshエンティティを指すことができます。ただし、リリースされているコンフィギュレーションは、単一のパターンを形成する複数の要素からなります。

設計ポイントは、FEで詳細がモデリングされていない形状ゾーンのFE版です。このギャップを埋めるために、構造プロパティと呼ばれる別のエンティティがあります。設計ポイントのコンフィギュレーションに応じて、構造プロパティは異なるデータ名セットを持ちます。各設計ポイントは独自の構造プロパティを持つことができます。

設計ポイントセットには、そこに含まれているすべての設計ポイント上で評価される一連の設計ポイントメソッドが割り当てられます。HyperMeshに数学関数を組み込むことを可能にするフレームワークが使用されます。これらの関数は以下の形式でコーディングされます。
  • Python関数
  • Compose(OML)関数
  • C++動的ライブラリ(DLL)
  • Tclプロシージャ

このフレームワークには、このような関数を評価するためのPython/Tcl/Composeインタープリターが埋め込まれています。登録済み関数は、設計ポイントセットに割り当てられると、設計ポイントメソッドエンティティになります。このフレームワークは、必要なすべての結果およびモデル情報を照会し、それらの情報を評価対象としてメソッドに渡します。