Altair路面モデリング

このセクションでは、Altairの路面ライブラリに実装されている路面モデルについて説明します。次のように、“Road Property File”ブラウザを使用してAuto Tire自動車用エンティティのダイアログで路面ファイルを選択することにより、カム型接触を伴うDurability Tireを使用するときに、この路面モデルが選択できます。


Figure 1.

以下の路面モデルがサポートされています:

2D路面

2D(2次元)路面は、初期状態ではX-Y方向に無限の面積を持つ平坦サーフェスであり、Z軸はこの平面に対して垂直です。この路面のX/Y/Z方向と原点は、路面参照マーカーで示されています。この平面に穴やプランクのような障害物を追加することで、タイヤを通じて車両を加振できます。

すべての2D路面には、次の3つの共通パラメータがあります。
パラメータ 説明
OFFSET 路面参照マーカーを基準にした路面のx座標方向に移動する距離。
MU 摩擦係数。
ROTATION_ANGLE_XY_PLANE 路面参照マーカーのZ軸を中心として、路面の原点で路面を反時計回りに回転する角度。

指定されていない場合、OFFSETとROTATION_ANGLE_XY_PLANEは0と見なされます。MUは1.0と見なされます。

CRG路面

プリミティブな幾何学的形状では表現できない路面の起伏を正確に表現します。

ポイントクラウドデータ

路面は、一連の三角形メッシュ要素で表現されます。この場合の路面データファイルには、路面サーフェスに関する一連のポイントが記述されていると共に、3つのポイントを1つの三角形要素に関連付けるための一連の結合データが記述されています。

スプライン路面

センターラインのデータを使用し、スプラインを使用して補間した3次元の路面を指定します。
  1. 2D障害物があるスプライン路面:路面の起伏に2次元の効果を生成する形状の2D障害物をオーバーレイすることにより、スプライン路面を指定します。
  2. 3D障害物があるスプライン路面:路面の起伏に3次元の効果を生成する形状の3D障害物をオーバーレイすることにより、スプライン路面を指定します。

[PARAMETER]ブロックでROTATION_ANGLE_XY_PLANEの項を指定していれば、それを使用して路面参照マーカー上で路面を回転できます。