車両モデリングライブラリユーザーズガイド
vehicle libraryには、現在製造されている大半の四輪車両のモデルが含まれています。vehicle libraryでサポートされていないトポロジをサポートするために、MotionViewでモデルをインタラクティブに変更できます。vehicle libraryはオープンソースでASCIIベースのため、ユーザーが変更できます。また、vehicle libraryは、トラクターやトラックなどの自動車分野以外の車両にも適合できます。
vehicle libraryでは次のフロントサスペンションがサポートされています：
- one-piece lower control armを備えたマクファーソンストラット
- two-piece lower control armを備えたマクファーソンストラット
- one-piece lower control armを備えたダブルウィッシュボーンサスペンション
- two-piece lower control armを備えたダブルウィッシュボーンサスペンション
- ５リンク式フロントサスペンション
次のステアリングシステムがサポートされています：
- ラック＆ピニオン式ステアリング
- ボールナット（＝リサーキュレーティングボール）式ステアリング
- ダブルアイドラー / ボールナット式ステアリング
次のリアサスペンションがサポートされています：
- リアクアッドリンク式サスペンション
- リアリンクソリッドアクスル式サスペンション
- リアマクファーソンストラット式サスペンション
- リアダブルウィッシュボーン式サスペンション
- 一体型ロアコントロールアーム付きリアダブルウィッシュボーン式サスペンション
- セミトレーリングアーム式サスペンション
- リアマルチリンク式サスペンション
- ロアコントロールアーム付きリアマルチリンク式サスペンション
- リアトーションビーム式サスペンション
- リアトレーリングアーム式サスペンション
- リアリーフスプリング式サスペンション
vehicle libraryでは次のエンジンシステムがサポートされています：
- 縦置き型エンジン
- 横置き型エンジン
- オプションで複数のリンク（ドッグボーン）によりエンジンのロールを制御できます。
フルビークルでは、次の追加のシステムがモデル化されています：
- ドライブトレイン
- 前輪駆動
- 後輪駆動
- 全輪駆動
- ドライブトレインはサスペンションの選択によって異なります。
- タイヤ
- Fialaタイヤ（平坦な路面）
- Ftire（耐久性およびNVHシミュレーション）
- CD-Tireは手動で追加できます。
- MF TyreおよびSWIFTは手動で追加できます。
- 路面
- 平坦な路面が含まれます。
- その他の路面は、HyperWorksのツールキットを使用してモデル化できます。
- 制動と加速
- 制動は、PIコントローラーと車輪のトルクを使用して実行されます。
- 加速は、PIDコントローラーとドライブトレインのトルクを使用して取得されます。
- ステアリング
- ステアリングコントローラーは、MacAdam予見式（look-ahead）ステアリングコントローラーに基づいて提供されます。
vehicle libraryに用意されているモデルとトポロジは、シミュレーションプロセスの初期設定として使用していただくことを目的としています。Assembly Wizardにより構築されたモデルの形状は、対象のサスペンションを適切に表現していますが、組み合わせによっては適切なサスペンションの設計になっていないことがあります。正確な車両モデルを開発するために必要となる、適切なサスペンションジオメトリ、スプリングとショックアブソーバーのデータ、質量と重心位置、ブッシュデータ、タイヤデータ、およびその他のモデル情報を適用する責任はユーザーが担っています。