全般

新機能

ビューキューブ
HyperWorksの全体軸の近くにある新しいビューキューブを使用すると、標準ビューのほか、標準ビュー、アイソメトリックビュー、エッジビューの多くのバリエーションや方向に直接アクセスできます。ビューキューブは、ファイル > Preferences Appearanceで構成します。


図 1.
Mirror
HyperWorksのMirrorワークフローが新たに追加され、対称面を中心としてエンティティが鏡映されるようになりました。
Scale
HyperWorksのScaleワークフローが新たに追加され、原点またはユーザー定義の節点を基準にエンティティがスケーリングされます。
新しいパス単位選択オプション
HyperWorksで節点、ライン、または要素をパス単位で選択するときに、次の新しいオプションを使用できます。これらのオプションには、Spacebar右クリック > Selectメニュー、またはボタンを使用してアクセスできます。
  • Multiple paths:マウスの中央ボタンを使用して現在のパスを確定し、新しいパスを開始します。マウスの左ボタンを使用してパスを開始または続行します。
  • Fill Path Loops(要素でのみ使用):このオプションを有効にしていると、マウスの中央ボタンで現在のパスを確定すると、現在のパスがループとして自動的に閉じられ、その内部の表示領域が選択されます。
ステータスバーの現在のコレクターウィジェット
ステータスバー領域の新しいボタンには、HyperWorksセッションでの現在のコレクションの名前とIDが表示されます。


図 2.
任意のボタンを右クリックすると、ステータスバーボタンの領域をカスタマイズできます。使用可能なアイテムを任意の組み合わせで表示または非表示にすることができます。


図 3.
現在のコレクターを割り当てるか変更するには、ステータスバーの該当のボタンをクリックしてポップアップリストからコレクターを選択するか、グラフィックス領域でコレクターを選択します。

機能強化

スクリプトツールバー
TCLスクリプトとコマンドファイルを実行するスクリプトツールバーがHyperMesh Desktopに復元されました。このツールバーは2020.1リリースで削除された機能です。
Undo/Redo
Undo/Redoが拡張され、多くのTCL変更コマンドで使用できるようになりました。
マーカーのサポート
エンティティエディターでマーカーがサポートされています。
重複したタブ名
重複したタブ名が使用できるようになりました。
断面
HyperWorksのSection Cutツールの内側と外側で断面を編集できるようになりました。フレームをドラッグして並行移動できます。また、フレームの内部エッジをドラッグするとフレームが回転します。


図 4.
レジェンド
要素品質と板厚のレジェンドが以下のように機能強化されました。
  • 発散コンター表示モードがサポートされています。これは、デフォルトのコンターモードにもなっています。
  • スライダーを二重のスライダーに分割することで、特定の範囲にある要素を表示できるようになっています。
  • 要素品質レジェンドの表示に時間ステップ基準が追加されました。
セレクターラベルのフォーマット改善
単一の名前付き選択でも、他の選択との一貫性があるフォーマット“名前/ラベル [id]”が使用されるようになりました。また、この名前が最大表示長を超える場合は、名前とIDを別々に省略できます。


図 5.
セレクターパネルの置き換え
ダイアログとカスタムスクリプトでは、選択パネルに代わってエンティティセレクターが使用されるようになりました。これは、すべての次世代ツールおよびEntity Editorで使用されているものと同じセレクターです。このセレクターは、呼び出すとカーソルの近くに表示され、サポートされているすべての高度な選択方法、右クリックメニューオプション、簡易選択方法(Altキー)を表示します。


図 6.
エンティティセレクターを呼び出すコマンドとして、*createmarkpanel、*editmarkpanel、 *createentitypanel、*createlistpanel、*createlistbypathpanel、hm_getfilename、hm_getdirectionpanel、 hm_getplanepanel、hm_callcollectorpanel、hm_callincludepanelがあります。
簡素化された右クリックのSelectメニュー
HyperWorksでサブメニューが削除されたため、使用可能なすべての選択方法とアクションを右クリック > Selectメニューから直接使用できるようになりました。


図 7.
Entity Editorから高度な選択を行うためのApply、OK、Cancelボタン
Entity Editorの高度な選択ダイアログで使用するボタンの動作が更新されました。このダイアログにアクセスするには、アクティブになっている任意のセレクターで、Spacebarを押すか、右クリック > Selectメニューを選択するか、ボタンを使用します。
  • Apply:ダイアログでの選択を受け入れ、インタラクティブなセレクターに戻ります。最後の選択を確定するには、セレクターでまたはをクリックする必要があります。
  • OK:現在の選択を受け入れてただちに確定し、インタラクティブなセレクターを閉じます。
  • Cancel:現在の選択を破棄してインタラクティブなセレクターをただちに閉じます。
言語のローカライズ
HyperWorks 2021には新しい中国語プロファイルが追加されており、プリファレンスメニューで切り替えることができます。現時点で、ほとんどのリボンツールは翻訳済みです。翻訳が未完了な部分では英語が使用されています。ワークフローは次のリリースサイクルで翻訳される予定です。
日本語プロファイルでは、4,000を超える新しい文字列が翻訳済みです。

解決された問題点

  • バッチモードでHyperMeshファイルをマージするとクラッシュする問題が解決されました。
  • バイナリSTLの読み込みが改善されました。
  • 大量の座標値のエクスポートに伴う問題が解決されました。