リボン

HyperWorksの上部にあるリボンからは、ツールや標準機能に素早くアクセスすることができます。アイコンをクリックすると、関連ツールが開きます。アイコンのグループの上にカーソルを置くと、追加のツールが表示されることがあります。

ヒント: リボン上で右クリックすると開かれるコンテキストメニューから、リボンに表示されるアイコンやコントロールを変更できます。

HyperWorksリボン

HyperWorksのリボンの目的は、タスクの実行に必要なツールに素早く簡単にアクセスできるようにすることです。

リボン上のツールは論理的にグループ分けされ、リボンの上部に沿って表示されているタブ別に編成されています。いずれかのタブをクリックすると、リボン上の一連のツールが作業コンテキストに合わせて変化します。

リボンは、より効率的でクリーンなワークフローを提供します。次の図は、HyperWorksアセンブリメッシュジオメトリリボンの例示です。






図 1.

リボンのレイアウト

リボンでは、アプリケーションに応じて変化するさまざまなツールセットが提供されますが、リボンのレイアウトは同じままです。すべてのリボンはタブ別に編成され、関連性のあるツールが同じグループにまとめられています。グループの間には区切り線が表示され、各アイコングループにはラベルが付けられています。

リボンは、アプリケーション固有のタブとツールグループという2つのセクションで構成されています。

アプリケーション固有のタブは、リボンの上部に沿って表示されているグループ見出しです。アプリケーション固有のタブをクリックすると、リボンに表示されているツールが作業コンテキストに合わせて変化します。タブ名は、作業中のアプリケーションに応じて変化します。

ツールグループは、リボン自体に表示されているアイコンです。これらはタスク別に編成され、ツールのサブグループが含まれる場合もあります。これらにアクセスするには、グループ名の横の下向き矢印をクリックします。

ツールアイコンのレイアウト

HyperWorksでは、ツールアイコンにマウスカーソルを合わせると、それらの状態が変化するため、単一のツールアイコンから複数のタスクを実行できます。青色でハイライト表示された領域は選択ターゲットと呼ばれます。サテライトアイコンはマウスカーソルが合わせられたときのみに表示され、一般に重要度の低い機能へのアクセスを可能にします。

複数機能ツールアイコン

従来のアイコンは単一のイメージで構成され、それをクリックすると通常は単一の機能が実行されます。しかしHyperWorksでは、一部のアイコンでは、カーソルを合わせたときの状態に応じて複数の機能にアクセスできます。次の図のツールアイコンは、この動作例です。


図 2.
上の図では、マウスのポイント位置に応じて、青色でハイライト表示されるアイコンの部分が変化することに注目してください。左から順に説明します:
  • 1つ目のイメージ(左端)は、未選択状態のツールアイコンを示しています。
  • 2つ目のイメージでは、書類の選択ターゲットがハイライト表示されており、新しいモデルを作成できます。
  • 3つ目のイメージでは、フォルダの選択ターゲットがハイライト表示されており、既存のモデルを開くことができます。
  • 最後のイメージ(右端)では、ディスクの選択ターゲットがハイライト表示されており、作業内容を保存できます。
また、一部のアイコンでは、代替の関連ツールを選択するための項目のドロップダウンメニューを表示するオプションがあります。例えば、下図の2DメッシュSN ツールアイコンでは、アイコンイメージの右下隅にあるドロップダウン矢印をクリックすることで、代替の関連するメッシング疲労ツールを選択できます。




図 3.

複数タスクの実行を可能にするこれらのツールアイコンは、HyperWorksのインターフェースを簡素化し、ワークフローの効率を高めるのに役立ちます。

サテライトツールアイコン

サテライトアイコンにマウスカーソルを合わせると、ツールに追加機能が提供されます。次の図は、選択されていない状態でのアイコンとマウスカーソルを合わせたときのアイコンを示しています。










図 4.

上の図で、左側の寸法荷重ケース評価座標系ツールにはマウスカーソルは合わせられていません。右側の図は、マウスカーソルを合わせた状態でサテライトアイコンが表示されています。サテライトアイコンがマルチ状態アイコンと異なる点は、サテライトアイコンでは追加のツールがすぐに表示されないことです。また、サテライトアイコンによって提供される追加の機能は、一般に使用頻度が低いタスク用です。

使用頻度の高いツールのさまざまな部分にマウスカーソルを合わせて、追加の機能を確認してください。

2次リボン

2次リボンはメインリボンの下に表示され、メインリボン上のツールに関連するツールのサブセットへのアクセスを提供します。これらのツールはメインツールと組み合わせて頻繁に使用され、メインリボン上のツールアイコンをクリックした後にのみ表示されます。

例えば、HyperWorksソリッドホイールの識別ツールをクリックすると、下図の2次リボンが表示されます。




図 5.

2次リボンは、作業インターフェースを乱雑にすることなく、メインリボンの多機能性をさらに拡張します。2次リボンを閉じるには、メインツールをもう一度クリックするか、メインリボン上の異なるツールをクリックします。

リボングループメニュー

リボングループメニューは、メインリボンや2次リボンのツールより一般に使用頻度が低いツールへのアクセスを提供します。

メインリボン上の各ツールはサブグループにさらに分類され、その名前はツールアイコンの下に表示されています。一部のラベルでも、そのグループに内容的に関連しているツールへのアクセスを提供しています。これらのリボングループメニューにアクセスするには、ラベルの右側にある矢印をクリックします。次の図は、Editリボングループメニューの例を示します。




図 6.

2次リボンと同様に、リボングループメニューは、作業インターフェースを乱雑にすることなく、メインリボンの多機能性をさらに拡張します。グループリボンメニューを閉じるには、何らかを選択するかEscキーを押します。

カスタムリボンの管理

HyperWorksは、自分用にカスタマイズしたリボンを作成および保存する手段を提供します。カスタムリボンでは、自分で最もよく使用するツールをすべてまとめて1つの場所に置くことで、多くの時間を節約することができます。

  1. リボンタブメニューの右端にあるプラス記号(+)をクリックします。
    新しいカスタムタブが表示されます。
  2. タブの名前を変更するには、タブの名前を右クリックして名前変更を選択します。
  3. 新しいリボンにツールを追加するには:
    1. 追加するツールを含むタブをクリックします。
    2. ツールをクリックしたまま、新しいタブにドラッグします。
    3. カーソルにプラス記号が表示されたら、マウスボタンを放します。
      カスタムリボン上にツールが表示されます。
  4. リボンからツールを削除するには、ツールアイコンを右クリックし、削除を選択します。
  5. いずれかのツールを右クリックし、セパレーターの追加を選択することにより、リボンにセパレーターを追加し、ツールを論理グループに編成できます。
    セパレーターがツールの左側に追加されます。
  6. セパレーターを削除するには、セパレーターを右クリックし、セパレーターの削除を選択します。
  7. リボン上でのツールの表示位置を並べ替えるには、それらを現在の位置からドラッグして新しい位置にドロップします。
  8. 今後も使用できるよう新しいリボンを保存するには:
    1. リボンの空白領域を右クリックし、メニューからカスタムページの出力...を選択します。
    2. カスタムページの出力ダイアログで、該当するアイテムの横のチェックボックスをアクティイブにします。
    3. エクスポートボタンをクリックします。
    4. システム上のcustom.xmlファイルの保存場所を選択し、保存をクリックします。
  9. 作成および保存済みの既存のリボンを開いて使用するには:
    1. リボンの空白領域を右クリックし、メニューからカスタムページの入力...を選択します。
    2. custom.xmlファイルの場所に移動して、Openをクリックします。
      新しいリボンがタブメニューに表示されます。
  10. カスタムリボンを削除するには、リボンの名前を右クリックして削除を選択します。Yesをクリックして確定します。