PPT Export Options

WindowsでのPowerPoint Export Optionsの定義 - Use PPT Presentation resolution with Scale Factor

Windows上で2つ以下のウィンドウを上下または左右に並べてHyperWorks Desktopを使う際は、Use PPT Presentation resolution with Scale Factorオプションの使用が推奨されます。HyperWorks Desktopセッション内で5つ以上のウィンドウがある際は、Fixed Resolutionオプションを使う必要があります。

セッションデータをPowerPointと同期させる場合にUse PPT Presentation resolution with Scale Factor がアクティブであると、同期機能は自動的に、以下の動作を行います:
  • PowerPointマスターアスペクト比(縦横比)への変更
  • グラフィック領域とPowerPointの枠との間の距離の変更
  • PowerPointでの縦横比または画像 / 動画のサイズの変更

スケーリング係数(Scale Factor)を用いることで、PowerPointファイル内の画像に対するレジェンド内のテキストの割合が簡単にコントロールできます。

Visual Positionセクションの枠線によって最初のエクスポートで定義された、 もしくはPowerPoint内でのサイズにより同期時に定義された、エクスポートされる画像のPowerPointでの高さと幅は、スケーリング係数を掛けて、PowerPointに出力される際のセッションの正しい体裁を保持します。スケーリング係数が1に設定されていると、画像はPowerPointでのピクセルと全く同じサイズで捕捉されます。これにより、レジェンドまたはラベルが不釣合いに大きく表示される場合もあります。

このオプションでは、(ユーザーのHyperWorks Desktopセッションからの)PowerPointの画像 / プロットを変形させ、PowerPointでAltair > Sync Liveを選択することで、それらを希望する体裁に戻すことができます。縦横比は保持されます。
注: デフォルト(高解像度)の出力設定でAVIファイルをマルチウィンドウレイアウトに出力する際、embedded video playerの使用時にスライドショーモードでAVIファイルをアニメーション表示すると、レジェンドやテキストの解像度が悪くなる場合があります。このテキストのゆがみはMS PowerPointでの固有な挙動のせいであり、HyperWorks Desktopによって生じるものではありません。

WindowsとLinuxでのPPT Export Optionsの定義 - Fixed ResolutionおよびUse HyperWorks Desktop Desktop area resolution

Fixed ResolutionオプションとUse HyperWorks Desktop area resolutionオプションは両方とも、WindowsとLinuxで使用することができます。Linux上でHyperWorks Desktopを使う際、あるいは、多くのウィンドウ上にページ群が存在する場合、下記の理由により、Fixed Resolutionオプションの使用が推奨されます:
  • エクスポートは、Linuxの画像解像度に依存しません
  • ·以下の場合、縦横比を保持することができます:
    • 既存のPowerPointマスターファイル解像度(hwsettings.xmlファイルに保存される)を保持
    • グラフィック領域とPowerPointの枠との間の距離(hwsettings.xmlファイルに保存される)を保持
    • PowerPointでの縦横比を保持。コーナーハンドルを使ってのみ、画像の縮小または拡大が可能です。上部または下部中央の画像アンカーではできません。コーナーハンドルが画像のサイズ変更に使用されず、かつ、セッションをHyperWorks DesktopからPowerPointに再度エクスポートした場合、画像はPowerPointでは正しく表示されず、縦横比も保持されません。
    • Linuxでは、Width(幅)のみを変更した場合(Height(高さ)は自動的に調整される)、PPT Export Optionsダイアログで解像度を増減させ、それらの変更をAltair > Sync Fileを使って同期させることが可能です。ダイアログでVisual Position値、またはPPT Aspect Ratioオプションを変更すると、縦横比は保持されません。
注: hwsettings.xmlファイルを削除してしまった場合に備えて、自身の設定を記録しておくことが推奨されます。
Linux上でHyperWorks Desktopを使用しており、Use the HyperWorks Desktop area resolutionを選択した場合、以下のことが起こります:
  • PowerPoint PublishingはHyperWorks Desktopの画像解像度を保ち、最初のエクスポート時のPowerPointウィンドウにそれを均等にフィットさせ、縦横比は保持します。
  • 同期は次のような挙動を示します:
    • Windowsでは、PPTでの大きさと全く同じ大きさで画像を捕捉し、縦横比を保持しつつ、PowerPointにフィットさせます。スケーリング係数は使用されません。
    • Linuxでは、HyperWorks Desktopの解像度を捕捉し、最初のエクスポートで生成されたPowerPointウィンドウのサイズにフィットさせます。HyperWorks Desktopで比率 / ウィンドウサイズを変更した場合、PowerPointでは歪んで見える場合があります。
Linuxにおいて、PowerPointプラグインのSync files機能(PowerPointからHyperWorks Desktopへのデータの同期を参照のこと)で、XMLファイルを使った新規の実行からのデータとPowerPointの表示を同期する場合、下記が推奨されます:
  • 常にFixed Resolutionオプションを使ってエクスポートを行う
  • PPT Export Optionsダイアログでマージン、画像解像度および縦横比(Altairの再起動時にhwsettings.xmlに保存される)に同じ設定 / 値を常に使用する
  • PowerPoint内でタグ付けされている画像の縦横比を決して変更しない

Windowsでのサムネイルモード

PowerPoint Publishingは、以下のような状況で、サムネイルモードを提供します:
  • 毎回Use PPT Presentation Resolution with Scale Factorオプションを使用する(最初のエクスポートと更新)
  • PowerPointのUse HyperWorks Desktop area resolutionおよびSync Liveオプションを選択。最初のエクスポートに際し、1:1のスケーリング係数を使って領域を捕捉し、それをPowerPoint領域にフィットさせます。
  • この機能は、PowerPointでの画像の高さまたは幅が300ピクセル未満の場合に有効となります。
  • Fixed Resolutionオプションを選択する場合は、使用されません。

サムネイルモードでは、HyperWorks Desktopで捕捉された場合、捕捉された画像の高さは常に540ピクセルです。縦横比をキープするために、幅はPowerPointでの縦横比に従って計算されます。

ダイアログ内のその他のオプションには、以下のものがあります:
PowerPoint master
ファイルブラウザアイコンをクリックしてPowerPointマスターテンプレートを選択します。
Title attributes
Use Separate TextBox for each HWD Page Title
マスターテンプレートを上書きし、HyperWorks Desktopセッション内の各ページタイトルに、それぞれ別々のテキストボックスを使用します。
フォントアイコン
デフォルトのフォントオプションを上書きします。
Use title attributes from Master PPT
マスターPowerPointテンプレートからのタイトル属性を使用します。
Visual Position
ページタイトルとグラフィックス領域のオブジェクトを、PowerPointスライド内の定義された位置に配置します。下記について、ページの全幅および全高さのパーセンテージとしての値を入力します:
  • 上端からタイトルまで(デフォルト=5) ページタイトルのページ上端からの位置
  • 左端からタイトルまで(デフォルト=5) ページタイトルのページ左端からの位置
  • 上端からグラフィック領域まで(デフォルト=20) グラフィック領域のページ上端からの位置
  • 下端からグラフィック領域まで(デフォルト=10) グラフィック領域のページ下端からの位置
  • 左端からグラフィック領域まで(デフォルト=10) グラフィック領域のページ左端からの位置
  • 右端からグラフィック領域まで(デフォルト=10) グラフィック領域のページ右端からの位置
Visual Positionの下に記入されている値を変更すると、PowerPointでの出力を歪ませることなく、高さは自動的に変更されます。
Page
必要な場合、Publish each window to a separate slide(各ウィンドウを別々のスライドに出力)を選択します。
Tag Table
クリックすると、Tag Tableダイアログが開きます。ここには、セッション内の各オブジェクトのタグ名とフォーマットが表示されます。タグは、HyperWorks DesktopとPowerPointの間でリンクされた2つのオブジェクトを認識するために使用されるラベルです。PowerPointでは、オブジェクトはテキストボックス、静止画または動画であることが可能で、HyperWorks Desktopにおいてページタイトル、注釈またはウィンドウに対応します。タグのフォーマットを変更するには、Formatセルをクリックし、ドロップダウンメニューから新しい種類を選択します。
注: Tag TableはWindowsでのみ利用が可能です。
Tag列からタグを選択すると、Tab Tableの下部にあるサムネイルプレビューにオブジェクトが表示されます。


図 1.
タグの名称変更
タグ名をクリックして名称を変更します。ページタイトルと画像は自動的にタグ付けされます。より良い方向性のためにタグを編集するには、Auto Tagを使用し、続いて、初めて出力を行う前にタグ名を変更します。
Auto Tag
タグをHyperWorks Desktopセッションオブジェクトに自動的に適用します。
Clear Tags
現在のタグを破棄し、出力を行う前に新しいタグ名をオブジェクトに割り当てます。
Close
ダイアログを閉じます。
OK
現在の設定を受諾し、それらをhwsettings.xmlに保存します。
Cancel
変更を全て破棄し、hwsettings.xmlを修正せずにダイアログを閉じます。

エクスポートオプションの定義

セッションをPowerPointにエクスポートする前に、エクスポートのオプション群を定義する必要があります。

  1. Preferences > Export Settingsメニューから、PPT Optionsを選択します。

または、

  1. Publishing PowerPointダイアログで、PPT Optionsをクリックします。
    全ての設定はhwsettings.xmlファイルに保存され、次のHyperWorks Desktopセッションで使用することができます。


    図 2. WindowsでのHyperWorks Desktop用のPowerPoint Optionsダイアログ