Element Qualityビュー

Element Qualityビューは、特定の要素基準の確認、問題のある要素または品質の劣る要素の分析のための表示、すべての基準値における規定外レベルの決定、メッシュ品質全体の評価を行うのに使用します。

Element Qualityビューは、Visualizationツールバー上のBy Element Qualityを選択した際にグラフィックス領域の左上に表示される固定表示形式を指します。


図 1.

Multiple Criteriaレジェンド

Element Qualityビューを選択すると、デフォルトでMultiple Criteriaレジェンドが表示されます。


図 2.
このレジェンドでは以下のことができます:
  • 異なる2D要素基準値のレビュー
  • 各2D要素基準に割り当てる初期のしきい値の調整
  • より詳しく調査するための特定基準値の選択
Element Qualityビューツールは、2D要素基準設定で定義されているideal、good、fail (デフォルト)、およびworstの値に基づいて初期のしきい値を求めます。デフォルトでは、このツールはfail列の値に基づいて初期のしきい値を決定します。これらの値は、Element Qualityビューから、またはCriteria File Editorを使用して直接修正することができます。
注: Element Quality Viewでの変更は、その他のElement Quality View設定に影響を与えます。Element Quality Viewでのしきい値変更は、基準値ファイル内には影響を及ぼしませんが、基準値ファイルへの変更は、Element Quality Viewに影響を与えます。

Multiple Criteriaレジェンド内の基準値を1つクリックすると、クリックした基準値に限定したレジェンドがしきい値の右側に表示されます。グラフィックス領域内において、品質要求に対してどの程度満たしているかによって要素が色分けされます。

Single Criteriaレジェンド

それぞれの2D要素基準においてMultiple Criteriaレジェンドは個々の基準値のレジェンドを持ちます。Single Criteriaレジェンドには、グラフィックス領域内の要素の評価と基準値外レベルの決定に使用できる色分けされたスライディングスケールが表示されます。


図 3.
スライディングスケールの各色は、グラフィックス領域内の要素品質のレベルを反映しています。最も品質のよい要素は常に青で表示され、最も品質の悪い要素は常に赤で表示されます。Element Qualityビューツールは、Multiple Criteriaレジェンドで定義されている2D要素基準を使用して各要素の品質を決定します。


図 4.

Element Qualityビューツールは、スライディングスケールでの値を常に低いものから高いものへと順に表示し、スケールの一番下には常に低い値、上に高い値を表示します。このツールは、レジェンドの最初と最後の値を最小値と最大値で定義します。最大値および最小値はユーザーが編集することはできません。

2番目と最後から2番目の値は、goodからworst、warnからworst (デフォルト)、failからworst、または最小値から最大値のいずれかの値幅で初期のレジェンドの適用幅となります。これらの値は、基準値ファイルから取り込まれ、ユーザーが編集することもできます。Element Qualityビューツールはこれらの値の間を内挿します。

個々の基準値レジェンドにおいて、スライダーはデフォルトでは、現在のしきい値の位置に置かれます。初期のレジェンド適用幅が、設定されたしきい値セット外であった場合、スライダーは有効な値の中で最も近い値の位置に置かれます。問題のある要素や品質の劣る要素を分析するには、スライダーを上下に移動させます。

要素品質のビューオプションと設定

要素品質ビューの調整に使用されるオプションと設定の概要です。

Multiple Criteriaコンテキストメニュー

Multiple Criteriaコンテキストメニューにアクセスするには、Multiple Criteriaレジェンドを右クリックします。
No Result As
2次元要素基準のすべてにおいて問題がある要素をグラフィックス領域内でどのように表示するかを変更します。デフォルトでは、これらの要素はグレーでシェーディングされます。これらの要素を見えないようにするには、transparentを選択します。
Set Threshold Values
しきい値を以下のレベルのいずれか1つに設定します。worst、fail (デフォルト)、warn、good、またはideal。
注: しきい値を設定するために異なるレベルを選択する場合、現在の基準値ファイル設定から読み込まれた値がリセットされます。
Edit Criteria
基準値ファイル内の2次元要素基準値の編集を可能にするCriteria File Editorを開きます。
注: Criteria File Editorが開かれている間は、Element Qualityビュー内のレジェンドを変更することはできません。
Configure Quality View
Element Quality View Configuration ダイアログを開きます。ここでは以下のことができます:
  • 各基準値への色割り当ての変更。
  • Multiple Criteriaレジェンド内に表示する要素基準値の選択。
  • Multiple Criteriaレジェンドにおける要素基準値の順番の変更。

Single Criteria コンテキストメニュー

Single Criteriaコンテキストメニューにアクセスするには、Single Criteriaレジェンドを右クリックします。
Close XXX Legend
現在開かれているSingle Criteriaレジェンドを閉じ、Multiple Criteriaをアクティブにします。
Set Legend Range
しきい値のレジェンド幅を以下のオプションから選択して設定します。good to worst、warn to worst、fail to worst、またはmin to max.。このオプションは、Quality Indexレジェンドが開いている際には使用できません。
Beyond Threshold As
結果の値を持たない要素、あるいはグラフィックス領域内に表示されている値より高いまたは低い要素をどのように表示するかを変更します。利用できる表示オプションは以下のとおりです:Transparent、Feature Lines、およびOff(デフォルト)。
Edit Criteria
基準値ファイル内の2次元要素基準値の編集を可能にするCriteria File Editorを開きます。
注: Criteria File Editorが開かれている間は、Element Qualityビュー内のレジェンドを変更することはできません。
Configure Quality View
Element Quality View Configuration ダイアログを開きます。ここでは以下のことができます:
  • 各基準値への色割り当ての変更。
  • Multiple Criteriaレジェンド内に表示する要素基準値の選択。
  • Multiple Criteriaレジェンドにおける要素基準値の順番の変更。

Element Quality Configurationダイアログ

Element Quality View Configurationダイアログでは、Element Qualityビューツールの外観のカスタマイズとMultiple Criteriaレジェンドで表示される基準値の選択が行えます。このダイアログを開くには、element quality view コンテキストメニューからConfigure Quality Viewを選択します。

Element Quality View Configurationダイアログは、Multiple Criteriaレジェンドに表示可能なすべての2次元要素基準値のリストを含みます。Multiple Criteriaレジェンド内に表示した2D要素基準値の選択は、各要素基準値のチェックボックスを選択または非選択します。青い上向き矢印または下向き矢印をクリックすることで、Multiple Criteriaレジェンドに表示される2次元要素基準値の順番を変更することができます。
注: Multiple Criteriaレジェンド内のしきい値を調整した後で要素基準の順番を変更した場合、しきい値はfailの値にリセットされます。したがって、最初に要素基準値の順番を変更し、次にMultiple Criteriaレジェンドのしきい値を変更するのが最適な方法となります。
また、このダイアログ内でカレーパレットから色を選択することで、各基準値の表示色を変更することもできます。


図 5.