Altair Squeak and Rattle Director 2021リリースノート
概要
このリリースでは、Squeak and Rattle Director(SnRD)を利用可能です。PSOをインストールしなくても、SnRDのプリ処理モジュールとポスト処理モジュールを使用できます。
- ユーザーエクスペリエンスの向上
- 直感的で高度に自動化されたエンジニアリングワークフロー
- 業界のベストプラクティスとエンジニアリングデータの組み込み
- 設計者、パートタイムアナリスト、NVH-きしみ音・がたつき音のCAE専門家向けの単一プラットフォーム
製品開発サイクルのあらゆる段階で、データがわずかでも全くなくても、低級騒音の解析と調査が可能です。これにより、アナリストは設計プロセスと並行して、シミュレーションを使用して設計変更を推進できます。
新機能
- 新しいSnRDリボン
- SnRDリボンが新たに設けられました。図 1.
- 2D Squeak プロット
- 接触平面における相対変位をプロットすることで、低級騒音を良好に評価できます。接触平面上で主方向の挙動をすべて把握するためには、このプロットが効果的です。図 4.
- 複数要素間での作成による単点評価ライン
- 2つの要素を選択することにより、単点評価ラインを作成します。たとえば、開口部のゆがみを追跡するために開口部の対角に評価ラインを作成したり、クリップやスナップなどの柔軟性のある結合を作成したり、その他、単点評価ラインを作成したりします。
機能強化
- Saveセッション
- SnRDでのすべての作業進捗内容をデータベースに保存し、またそこから復元します。
- Define Interfaces
- 結合や分割などの高度なオプションを使用して、形状ラインの作成をコントロールできます。図 5.
- Manage E-Lines
- 評価ラインのレビューテーブルを使用して、1つの評価ラインの番号、または指定した範囲にある複数の評価ラインの番号を再割り当てします。図 6.
- Dynamic Event
- ダイナミックイベントを作成することで高度なオプションを使用してソルバーの設定をコントロールします。
既知の問題点
- ポスト処理
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- このバージョンでは、安定性の向上を目的としたチェックが必要になることから、SnRDポストとリスク評価での結果ファイルの読み込みに長い時間を要します。
- 2つの結果ファイルにあるそれぞれの荷重ケースのIDが同じ場合、これら2つの荷重ケースを読み込んで比較することはできません。
解決された問題点
- これまでのリリースでは、評価ラインの作成とリアライズで良好なパフォーマンスを得られませんでしたが、このバージョンで解決されています。
- 評価ラインの番号割り当て規則が大幅に改善され、番号の再割り当てに伴う問題が解決されています。