Altair HyperGraph 2021リリースノート

全般

新機能

HyperWorksのHyperGraph
HyperGraph 2Dの機能(XYプロット、棒グラフ、複素プロット、極座標プロット)およびHyperGraph 3Dの機能がHyperWorksでサポートされるようになりました。新しいワークフローでは、フローティング表示のEntity Editorを使用して以下に挙げる操作を実行できます。Entity Editorを開くには、GUI要素をダブルクリックするか、コンテキストメニューから編集を選択します。


図 1. HyperGraphのLine Chartリボン


図 2. HyperGraphの3D Chartリボン
スケールや目盛などの各種プロパティを編集します。
凡例
凡例の配置、境界の色、テキスト、フォントの各設定を変更します。
ヘッダーとフッター
ヘッダーとフッターの表示と非表示、テキスト、フォントの各設定を変更します。
曲線の属性
曲線の表示、色、ラベルなどの表示プロパティを変更します。
コンテキスト主導のワークフロー
データム
リボンのDatumsツールを選択すると、曲線上に垂直または水平のデータム線を動的に作成できます。曲線にマウスカーソルを合わせて曲線上のポイントの座標を表示して、データムの配置を簡素化できます。
注記
リボンからNotesツールを選択すると、曲線上に注記を動的に作成できます。曲線にマウスカーソルを合わせて曲線上のポイントの座標を表示すると、注記の配置を簡素化できます。注記をダブルクリックしてTemplexエディターのウィンドウを開きます。このウィンドウで、Entity Editorを開いて注記のプロパティを変更します。
編集(曲線の変更)
表示されている曲線をマウスで選択するか、曲線上でドラッグしてボックスを描画します。リボンから編集を選択して編集ガイドバーを表示します。編集ガイドバーを使用して、トリム、削除、ブリッジなどの操作を曲線に対して実行します。
その他の新機能
データ属性
コンテキストメニューからData Attributesを選択して、曲線のメタデータにアクセスします。
オプション
ファイル > プリファレンスを選択して、Optionsパネルを設定します。
表示コントロール
Viewツールバーから、製品ベースの表示コントロールとInspectモードを利用できます。
レポート
ファイル > Session > Flexible Reportsを選択して、Flexible Report Templateのオプションを表示します。
HWCによるXY曲線のインポート
HyperWorksでワークフローを記録および再生するHWC(HyperWorks Command)言語を使用して、Build Plotsダイアログで指定したXY曲線をインポートできるようになりました。単一ファイルの処理、複数入力(ファイルセットとサブケースセット)、およびすべてのプロットを扱う各オプションが用意されています。
このダイアログで実行したタスクは、簡潔で直感的なHWCシンタックスで記録され、ファイルシステム上にHWCシンタックスとTclシンタックスの両方でログ記録されます。コマンドラインでは、オートコンプリートとインタラクティブなヘルプを利用でき、コマンドの変更と再実行も可能です。


図 3. HWCコンソール
CORAおよびISO-18571
HyperGraph 2D Curve Correlationは、衝突解析でテストデータとCAEデータ間の相関メトリックを取得するために、CoraとISO-18571をサポートしています。
ウィンドウ座標による曲線レジェンドの配置
PlotブラウザのEntity Editorには、曲線のレジェンドと注記を配置するためにユーザー定義のウィンドウ座標を設定するオプションが用意されています。
HyperGraphでのオクターブバンドのサポート
HyperGraphでは、優先的なオクターブ周波数で構成されるファイルに対してオクターブバンドをサポートしています。PlotブラウザのEntity Editorで、Scale Typeoctaveに変更します。ファイルに優先値が記述されていない場合は、Add Stackmathマクロでオクターブバンドに変換します。
ファイルに優先値が記述されていない場合は、Stackmathマクロでオクターブバンドに変換できます。
HyperGraphでのシームリーダーの単位のサポート
シームリーダーはシーム結果で単位をサポートします。HyperGraphでは、シーム結果のプロット時に単位が自動的に割り当てられます。

機能強化

  • 数学関数extrapolateは、MVPツールバーのように曲線を外挿します。
  • TableViewの条件付きフォーマットは、演算子“=”および“!=”で文字列を使用できます。
  • HyperWorks Desktopのウィンドウでは、ヘッダー、ページタイトル、棒グラフのカテゴリの値としてTemplexがサポートされています。
  • PlotブラウザのEntity EditorのShow Percentageオプションにより、寄与の程度を比率で表すラベルが棒グラフに作成されます。
  • 複数のサブケースを使用するPCHリーダーで、サブケースを切り替えるときのパフォーマンスが向上しました。

解決された問題点

  • Plotブラウザのエンティティセレクターから使用するNoteウィンドウが小さすぎる問題が解決されました。
  • 複素プロットに切り替えるときにCreate Curves by FileダイアログのPlot Optionsタブで発生する問題が解決されました。
  • NVHユーティリティで棒グラフをプロットするとクラッシュする問題が解決されました。
  • MVPツールバーの登録。
  • アニメーションカーソルの動作が遅い問題が解決されました。
  • Pythonリーダーの登録。
  • レポートテンプレートをオーバーレイしたときに参照数学曲線が重複する問題が解決されました。
  • ロックをAlwaysに設定した後、ズームして曲線にフィットすると軸の精度が変化する問題が解決されました。
  • .pchファイルを使用してRE/IMまたはMAG/PHAから複素プロットの曲線にdBスケールを適用すると一貫性のない動作が発生する問題が解決されました。
  • Vehicle Safety Toolの依存関係を回避するために、trim_depvectsync2xsync3xの各関数がHyperGraphに追加されました。
  • CentOSで、特定のイメージ解像度でTextViewとTableViewの出力が空白になる問題が解決されました。
  • CentOSで、非アクティブなページおよびウィンドウからキャプチャーした出力がTextViewとTableViewで空白になる問題が解決されました。
  • Linuxでウィンドウがアクティブでない場合、ウィンドウハンドルの公開APIは空白の画像をキャプチャーする問題が解決されました。
  • スタックのオンとオフを切り替えると、参照ウィンドウに表示された曲線がAdd Stackmathで更新されない問題が解決されました。
  • 複数ページセッションからのTableViewコンテンツの印刷。
  • 参照コマンドを使用してテンプレートパラメータで適用したオフセットが、コピーの際に複数回適用される問題が解決されました。
  • GetCellFontInfo API。
  • 3Dマトリックスを要求すると、エラーの代わりに、データの一部分のみが返される問題が解決されました。
  • Create Curves by Fileダイアログでサブケースセットを作成し、別のファイルの曲線をパネルにプロットするとクラッシュする問題が解決されました。
  • パスをクリアしても、Xソースタブのデータがメモリに存在している問題が解決されました。
  • 単点曲線上にマウスカーソルを合わせても、曲線名が表示されない問題が解決されました。
  • バッチのPLTファイルを選択するとクラッシュする問題が解決されました。
  • ODBファイルの曲線をプロットした後で、TABファイルの曲線がプロットされる問題が解決されました。
  • Create Curves by FileダイアログでCurve Optionsなどのカテゴリを選択するとTcl/Tkエラーが発生する問題を解決しました。
  • Create Curves by Fileダイアログで、ソートした曲線がソートされていない順序でプロットされる問題を解決しました。Build Plotsパネルでソート順序を選択した後でCreate Curves by Fileダイアログに切り替えると、曲線が誤ったソート順序でプロットされる問題が解決されました。

Solver Interfaces

PAM-CRASH 2G Interface

新機能

FEMZIP v11.00 DSYリーダー
PAM-CRASH DSY FEMZIPリーダーライブラリがバージョンv11.00にアップグレードされました。

機能強化

リーダーの機能強化
概要 サポートされるフォーマット
shallowオプションを指定して生成したFEMZIPがHDF5/ERFリーダーで認識されるようになっています。 erf.fz
外部変換されたERF結果ファイルを読み取るときのエラーメッセージが無効になりました。 ERFH5およびerf.fz

Abaqus Interface

新機能

Abaqus 2021 Reader
HyperGraphで、Abaqus 2021 ODBファイルのポスト処理がサポートされるようになりました。