HyperWorks Report 2021リリースノート

新機能

HyperWorksでのレポート作成
Reportリボンにすべての機能が用意されています。HyperWorksのすべてのアプリケーションからこのリボンを利用できます。


図 1. ドキュメントレポート用のReportリボン


図 2. プレゼンテーションレポート用のReportリボン
Predefined - 1回のクリック操作で事前定義レポートを生成できます。
Session Report
すべてのページおよびすべてのウィンドウと共にセッションをレポートにキャプチャーします。エクスポートの際にフォーマットを選択します。


図 3. Session Report
Model Summary
モデルの情報をレポートにキャプチャーします。エクスポートの際にフォーマットを選択します。オプションとしてpresentationdocumentHTMLが用意されています。


図 4. Model Summary
Define
レポートに関するあらゆるアクションを1回のクリック操作で実行できます。このようなアクションとして、プレゼンテーションまたはドキュメント/HTMLでの新規レポートの作成、レポートテンプレートからのレポート構造の読み込み、レポートテンプレートの保存、各種の実行、エクスポート、同期化などがあります。
Add Item
ドキュメントレポートとプレゼンテーションレポートのアイテムをReportリボンから直接追加できます。
Add Module
モジュールをReportリボンから直接追加できます。既存のすべてのモジュールが、その主要機能に基づいてModel Info、Results、Captureにグループ化されています。
HTMLレポートの作成
Reportツールを使用して、HTML(*.html)フォーマットでレポートを作成できます。デフォルトのマスターテンプレートを編集するか、プリファレンスから事前定義のマスターテンプレートを選択してHTMLレポート出力を生成します。事前定義レポートまたはドキュメントレポートのワークフローからHTMLフォーマットのレポートを作成できます。


図 5. HTMLで保存

機能強化

グローバルプリファレンス
デフォルトのレポートタイプを変更し、マスタードキュメントプリファレンスを更新します。このマスタードキュメントは、セッションから作成するすべてのタイプのレポート(事前定義レポートとユーザー定義レポートの両方)に使用されます。


図 6. プリファレンス
モジュールとモジュールグループ
次の各モジュールが追加されています。
Unit System
モデルの単位系をテーブルに取得します。
Standard Views
HyperMeshのウィンドウに、標準ビューモードであるISOビュー、Leftビュー、Topビュー、Frontビューでモデルのイメージを取得します。
Coordinate Systems
モデルのグローバル座標系とすべてのローカル座標系のリストと情報を取得します。
Model Statistics
このモジュールは、HyperMeshのウィンドウでモデルのメッシュ統計情報を取得できるようにします。
Model Size and Dimensions
モデルの質量、サイズ、慣性の情報を表形式で取得します。
Component List
すべてのコンポーネントを、その特性、材料割り当て、質量、慣性の情報と共にリストに取得します。Componentブラウザのビューに一覧表示される情報も、このモジュールで複製できます。
Mesh Quality Statistics
2Dメッシュと3Dメッシュの品質統計情報をモデルから取得します。
Connection Statistics
接続タイプとその情報を一覧表形式で取得します。Connectionブラウザのビューに一覧表示される情報も、このモジュールで複製できます。
新しいモジュールを追加したうえで、これらのモジュールは、探しやすいように以下の3つのカテゴリにグループ化されています。
Model Info
モデルに関する情報を取得するモジュールがすべてまとめられています。Model Summaryレポートに使用するすべてのモジュールが、Entity overviewモジュールと共に、このカテゴリに一覧表示されます。
Results
ループ結果、モーダル解析サマリー、マトリックスブラウザスクリプトなどの結果に関連する情報を取得するモジュールが一覧表示されます。
Capture
セッションからイメージをキャプチャーする操作に関連するモジュールが一覧表示されます。
起動パフォーマンス
レポートのインスタンスの起動パフォーマンスが向上し、50%高速になっています。


図 7. レポートの起動時間

既知の問題点

以下の問題は今後のリリースで解決される予定です。
  • Linuxで同期化機能が全面的に機能するには、レポートファイルを閉じておく必要があります。
  • Linux上でExcelファイルの新しいパスを指定して同期化すると、Excelのアイテムのファイルパスがレポート出力と同期できなくなります。
  • HTML出力フォーマットのセッションレポートには、TableViewデータとTextViewデータの制限があります。

解決された問題点

  • HyperGraphのウィンドウでページとウィンドウをキャプチャーするモジュールに発生していた不具合のいくつかを解決しました。
  • Linux上でエクスポートを実行した後、テーブルのスタイルが変化する問題を解決しました。
  • HyperWorksをネットワークインストールした環境でレポートを起動したときの問題をいくつか解決しました。