リプリゼンテーションについて

CADリプリゼンテーションは通常、物理的パートがどのようになっているかの情報源です。Commonリプリゼンテーションの基礎を形成し、Commonリプリゼンテーションは後に続くすべての領域固有のメッシュリプリゼンテーションの基礎となります。1つのパートには複数のリプリゼンテーションを含めることができます。



図 1. リプリゼンテーションの階層関係
Commonリプリゼンテーションコンポーネントには一般に形状が含まれますが、これはFEメッシュで構成することもできます。

フォルダーベースのRepresentationリポジトリには、モデルの構築およびアセンブリプロセスで必要となるすべてのCAEデータが格納されます。Representationリポジトリに格納されたCAEデータには、サブシステム固有のモデル階層を構成するパートの形状およびFEリプリゼンテーションが含まれます。

BOMをPLMXMLなどのニュートラルファイルフォーマットを介してインポートするか、パートブラウザコンテキストメニューを使用して、パート構造を手動で作成することができます。

Commonリプリゼンテーション

CommonリプリゼンテーションはCADリプリゼンテーションから導出され、後に続くすべての領域固有のメッシュリプリゼンテーションの基礎を形成します。

シートメタルパートの場合、Commonリプリゼンテーションは中立面形状またはFEで構成されます。中立面を抽出するため、CADがBatchMesherに送られます。完了したらリポジトリに保存され、これを選択してすぐにそのリプリゼンテーションをセッションにインポートできます。

HyperMeshエンティティは、可能であれば、BatchMeshの事後処理でPDMメタデータから作成されます。PDM PIDはコンポーネントとプロパティに割り当てられ、PDM MID とPDM 材料は材料に割り当てられ、PDM Thicknessは、プロパティの板厚属性に割り当てられます。PDM Thicknessが設定されていない場合、中立面操作時に計算されるCAD Thicknesssがプロパティの板圧属性に割り当てられます。

鋳造パートやテーラードブランクなどのパートの場合、CADリプリゼンテーションをCommonモデルとして保存できます。

代わりに、ソリッドパートをBatchMesherに送ることもできます。Commonリプリゼンテーションパラメータファイルでthin-solid detectionが有効になっている場合は、ソリッドが検出され、処理なしでCommonリプリゼンテーションとして保存されます。デフォルトでは、中立面アルゴリズムskinが使用されます。CADリプリゼンテーションは、直接BatchMesherに送られて処理されるため、Commonリプリゼンテーションを生成する際にセッションに読み込む必要はありません。

Change RepresentationダイアログのCreateタブから領域固有のメッシュリプリゼンテーションを選択する際、リポジトリにあるCommonリプリゼンテーションは、自動的にBatchMesherに送られて処理されます。Commonリプリゼンテーションが存在しない場合、自動的に作成されます。

領域固有のメッシュリプリゼンテーション

Commonリプリゼンテーションは、すべての領域固有リプリゼンテーションの基礎を形成します。Create Representationダイアログから領域固有のメッシュリプリゼンテーションを選択する際、リポジトリにあるCommonリプリゼンテーションは、自動的にBatchMesherに送られて処理されます。Commonリプリゼンテーションは、領域固有のメッシュリプリゼンテーションを生成するためにセッションに読み込む必要はありません。
図 2. パートブラウザでのPDM カラムデータ