従属ハンドル

1つあるいは複数の別のハンドルに従属するハンドルを作成し、更にこれらのハンドルを別の1つあるいは複数のハンドルに従属させることができます。

任意の数の依存関係レイヤーを作成できます。別のハンドルに従属してるハンドルは、そのハンドルが従属しているハンドルよりも小さく、また異なる色で表示されます。HandlesパネルのUpdateサブパネルのreviewボタンは、特定のハンドルが従属しているかを確認できます。ハンドルを従属にしても、節点への作用に関しては影響を与えません。


図 1. グローバルハンドル. 独立(赤)、従属(黄色、青緑色、すみれ色)


図 2. ローカルハンドル. 独立(オレンジ)、従属(緑、青、ピンク)
ハンドルの従属性の状況は以下のとおりです:
  • 他のハンドルに従属するハンドルは、より高いレベルのハンドルに適用された動きを継承します。
  • ハンドルが他の1つのみのハンドルに従属する場合、そのより高いレベルのハンドルの動きを完全に継承します。
  • ハンドルが他の複数のハンドルに従属する場合、より高いレベルのハンドルのそれぞれに適用された動きの一部を継承します。その割合は、従属ハンドルと独立ハンドルとの間の距離に依存します。
  • 1つのハンドルは複数のハンドルに従属することもできますが、従属がループするような設定はできません。
  • 従属ハンドルは、単独で動かすこともできます。ただし、従属ハンドルに与えられた動きは、独立ハンドルには適用されません。従属および独立ハンドルの動きを論理的な方法で追加することができます。
  • 階層的に考えた場合、すべてのローカルハンドルはグローバルハンドルに従属します。これらの従属性は内部的に計算され、手動で修正することは出来ません。バイアシングは影響を及ぼします。
ハンドルの従属性はいくつかの異なる状況で役立ちます。
ドメインエッジ、フェイスのトランスペアレントコントロール
ドメインエッジ上に、ドメインの端に位置するハンドルに従属する従属ハンドルを作成することができます。従属ハンドルを移動すると、エッジの形状を変えることができます。エッジドメインのどちらかの終端にあるハンドルを移動すると、従属ハンドルもあたかもそこに存在しないかのように移動します。すべてのハンドルに対してそれぞれ移動させることなく、複数の変更をまとめて簡単に行うことができます。
ユニットとして、グループ化されたフィーチャーを移動
ビームの断面のすべてのハンドルを、1つのハンドルに従属させることができます。これによって、ひとつのハンドルを選択するだけで、断面全体を移動させることができます。
複数ドメインをリンク
あるドメインのコーナーに、いくつかの異なるドメイン内のハンドルをすべて従属することができます。これによって、独立ハンドルを動かすことで、すべてのドメインを規則正しくストレッチすることができます。実質的には、ローカルで行うグローバルモーフィングのように動作します。


図 3. 従属性. 中央のグローバルハンドルは外側の2つのグローバルハンドルに従属します。左側のハイライトされているハンドルが移動されると(中央の図)、中央のハンドルも一緒に移動します。一番下の図では、中央のハンドルを独立して移動しています。


図 4. 従属性. 左側の図のモデルで、上部の1つの緑色のハンドルは、同じく上部のオレンジ色のハンドルに従属しています。下部の各ハンドルの従属性も同じです。上部、下部とも2つのハンドルによって、その断面をコントロールされます。右側の図のモデルで、すべての緑色のハンドルはオレンジ色のハンドルに従属しています。断面はすべて1つのハンドルによって制御されています。従属性は2Dドメイン境界を越えて、広げることができます。


図 5. 従属性. 1つの独立ハンドルが、2つの穴の間に作成され、これによって従属している穴周りの位置をコントロールします。独立ハンドルを移動すると、2つの穴も共に移動します。また、各穴もそれぞれの従属ハンドルを動かすことで、別々に位置を決めることができます。


図 6. メッシュの歪みを減らすために使用される従属性. 中央に近い穴のエッジ上に2つの従属ハンドルが作成されています。従属ハンドルはパートの辺に並行なベクトルに沿って移動するように制限されています。穴のハンドルを下へ動かすと、従属ハンドルもそれに従って動き、穴周りだけでなくパート全体に渡ってモーフィングが波及していくため、メッシュのゆがみが少なくなります。