Laminateブラウザ

Laminateブラウザには、モデル内の材料、積層材、HLS荷重ケースおよび設計変数がツリー表示されます。

OptiStructおよびNastranユーザープロファイルでは、設計変数もブラウザに表示されます。

Laminate ブラウザは、HyperLaminateウィンドウの左側にあります。

HyperLaminateを起動するとLaminateブラウザにHyperMeshデータベース内に存在する、関係する材料、積層材定義、HLS荷重ケース、および設計変数が、有効なユーザープロファイルに基づいて表示されます。ユーザープロファイルによって表示が多少異なります。


図 1. OptiStruct & Nastran


図 2. ANSYS
図 3. Abaqus


Laminateブラウザは、3つの階層から成ります。
  1. 一番上のレベルはエンティティタイプ:Materials、Laminates、HLS loadcases、およびDesign Variablesです。
  2. 中間のレベルは、エンティティのサブタイプまたはカードイメージです。以下のオプションがあります:
    • OptiStructNastran
      • Materials:MAT1、MAT2およびMAT8
      • Laminates:PCOMPおよびPCOMPG
      • HLS荷重ケース:In-plane loadsおよびIn-plane strains
      • 設計変数:DESVAR
    • ANSYS
      • Materials:MATERIALおよびMPDATA
      • Laminates:SHELL91、SHELL99、SOLID46、およびSOLID 191
      • HLS荷重ケース:In-plane loadsおよびIn-plane strains
    • Abaqus
      • Materials:ABAQUS_MATERIAL
      • Laminates:SOLIDSECTION、SHELLSECTION、およびSHELLGENERALSECTION
      • HLS荷重ケース:In-plane loadsおよびIn-plane strains
  3. 一番下のレベルは、エンティティが定義された名前と共に表示されます。

ブラウザ内のブランチを左または右クリックすると、そのブランチが選択されハイライトされます。エンティティ(ツリー構造の一番下のレベルのブランチ)が選択されると、Define/EditおよびReview/Resultsペインにその詳細設定内容が表示されます。これらの入力内容を変更し更新することができます。

すでに選択されている(ハイライトされている)ブランチを右クリックすることで、そのブランチに実行可能なコンテキストメニューが表示されます。
  • 一番上のレベル(エンティティタイプ)に関しては実行可能な操作はありません。
  • 中間のレベル(エンティティサブタイプ)には、選択されたサブタイプの新規エンティティを作成するNewのみ実行可能です。たとえば、MAT1が選択されている状態で、それを右クリックしNewを選択すると新たにMAT1エンティティが作成されます。
  • 一番下のレベル(エンティティ)には、3つの操作が実行可能です。エンティティの名前を変更するRename、選択されたエンティティのコピーを作成するDuplicate、そして選択したエンティティを削除するDeleteです。
  • 積層材に関しては、4つ目の操作、選択された積層材のHLS結果のファイルへの出力を実行することができます。

エンティティの作成

HyperLaminateへの新規エンティティの作成方法。

  • ブラウザで、中間レベルのブランチ(エンティティサブタイプまたはカードイメージ)を右クリックし、コンテキストメニューからNewを選択します。
  • 中間レベルのブランチ(エンティティサブタイプまたはカードイメージ)をブラウザツリーからクリックし、FileメニューからNewを選択します。
  • 中間レベルのブランチ(エンティティサブタイプまたはカードイメージ)を選択し、ツールバーの(New)をクリックします。

新規エンティティが選択されたブランチの下に表示されます。

デフォルトの名前とIDが新規に作成されたエンティティに与えられます。

更新したエンティティのレビュー

  1. Laminateブラウザツリーでエンティティ(ツリー構造の一番下のレベル)を右または左クリックして選択します。
    選択されたフェイスはハイライト表示されます。

    Define/EditおよびReview/Resultsペインに選択されたエンティティの詳細が表示されます。

  2. Define/Editペインで、エンティティ定義を変更します。
  3. 適用をクリック、または、Update Laminateをクリックしてエンティティを更新します。

エンティティの名前変更

  1. Laminateブラウザツリーでエンティティ(ツリー構造の一番下のレベル)を右クリックしてコンテキストメニューからRenameを選択します。
    Laminateブラウザ内の選択したエンティティの名前がテキストボックスに切り替わります。
  2. テキストボックスに新しい名前を入力します。

    なお、Define/Editペイン内の対応する入力欄を変更し適用またはUpdate Laminateをクリックすることで名前を変更することもできます。

エンティティのコピー

Laminateブラウザツリーでエンティティ(ツリー構造の一番下のレベル)を右クリックしてコンテキストメニューからDuplicateを選択します。
エンティティのコピーが作成され、Laminateブラウザに表示されます。

エンティティの削除

  1. エンティティを削除します。
    • Laminateブラウザツリーでエンティティ(ツリー構造の一番下のレベル)を右クリックしてコンテキストメニューからDeleteを選択します。
    • Laminateブラウザツリーでエンティティ(ツリー構造の一番下のレベル)を左クリックしてからEditメニューからDeleteを選択します。
    • Laminateブラウザツリーでエンティティ(ツリー構造の一番下のレベル)を左クリックしてツールバーから(Delete) を選択します。
  2. 確認用ダイアログで、Yesをクリックします。
エンティティが削除され、Laminateブラウザから消えます。
注: 作成された未定義のAbaqus材料(Laminateブラウザ内で赤字で表示)は、実際には存在しないため削除できません。これらの未定義材料を削除するには、定義を完了する(EditボタンをクリックしてHyperMesh materialカードプレビューワーで定義)、またはHyperLaminateを終了後再起動する(この場合未定義材料は削除される)必要があります。