Tetrameshパネルでテトラメッシュを作成する

要素の一部をfixed、残りの三角形要素をfloatableで指定することが可能です。

fixedの三角形-四角形要素は、最終的なメッシュにおいて四面体/五面体-ピラミッド/六面体要素の1つのフェイス(面)として正確に表わされるべき要素です。floatableの三角形要素は、その節点位置が使用される要素ですが、それら節点の正確な結合性は、よりよいメッシュを生成するならば変更することが可能です。特別なメッシュタイプ(例えば五面体/六面体のサーフェス層)を必要としない限り、通常、既に存在しているメッシュにマッチする要素のみをfixedとして、それ以外はfloatableとして選択します。境界サーフェスが四角形要素を含み、かつ、それらの四角形要素がfixed要素として定義される場合、要素の初期層が境界上に生成され、ピラミッド要素は四角形フェイスから生成されます。ただし、四角形要素がfloat要素として定義されている場合、それらは2つの三角形要素に分割され、テトラメッシングが通常どおり進められます。

様々なgrowthオプションにより、生成した四面体要素間での数の増減およびそれらの品質を制御するための指定が可能です。growth rates(成長率)が高い場合、要素の数は少なくなりますが、品質は悪くなります。

Tetrameshパネルでは、異なる3つのメッシュ生成法からの選択が可能です。generate mesh normallyオプションは、ほとんどのケースに適用できますが、ソルバーが要素品質について特に敏感である場合は、optimize element qualityオプションを使用します。このオプションでは、最良品質の要素形状を得るために時間をかけるよう、テトラメッシャーに指示します。特に、潜在的な四面体要素の評価に、体積比(CFD"スキュー")法を使用します。要素の品質よりもメッシュ作成にかかる時間に重点を置く場合に、このオプションを使用します。それらの場合は、optimize meshing speedオプションを選択します。

  1. 3DページでTetrameshをクリックします。
  2. サブパネルから異なるテトラメッシングタイプにアクセスします。
    表 1.
    サブパネル 内容
    四面体メッシュ 三角形 / 四角形要素を用いてサーフェスで定義される任意の空間を四面体要素で満たします。
    Tetra remesh 四面体要素群の1つの空間にメッシュを再生成します。
    Volume tetra 閉空間を示すサーフェスのセットまたはソリッドエンティティについて、このメッシングオプションは、シェルメッシュを生成し、閉空間をソリッド要素で満たします。四角形要素、三角形要素、またはそれらの混合を用いてシェルメッシュ(2D)を作成するか、四面体要素のみ、もしくは混合(四面体と五面体)要素でソリッドメッシュ(3D)を作成するかを選択することができます。また、サーフェスが小さく、より集中している領域において、メッシュをさらに細かくするproximity(接近の度合い)設定のメッシングを使うことも可能です。


    図 1.
    また、下の例に示す通り、要素密度の関数としてサーフェスの曲率を使用することもできます。このオプションは、サーフェスの曲率の高い領域として、より細かいメッシュを生成します。


    図 2.
    2D要素タイプとしてquadsまたはmixedを選択すると、テトラフェイスの生成に際し、HyperMeshは四角形要素を作成し、それらを斜めに分割して2つの三角形要素にします。これによって、三角形フェイスが正三角形(60-60-60度)ではなく直角三角形(90-45-45度)である四面体要素が作成されます。


    図 3.
    注: このメッシングは、サーフェスメッシュから正しく補間しない場合があります。このような場合、シェル要素はユーティリティメニューのQuick TetraMeshマクロで使用されるものと同じ設定に従ってクリーンアップされ、再度メッシングが行われます。すなわち、モデル内の一部のフィーチャーが取り繕われる場合もあります。
    Tetramesh parameters 最大要素サイズ、成長率、速度と要素品質のバランス、初期メッシュへのスムージングを実行するかどうかなど、テトラメッシングエンジンの要素品質を設定します。
    Refinement box より細かいメッシュを作成するため、既存のテトラメッシュに特定のボックス型ボリュームを指定できます。