ボリュームのシュリンクラップメッシング

選択した要素または形状を基にしてすべて六面体またはすべて五面体のメッシュを作成し、ソリッドメッシュ作成を手早く行うメカニズムとしてシュリンクラップ機能を使用します。

注: メッシュを作成する際には、以下に説明するとおり、結果のボリュームメッシュのコースニングにヤコビアンの値が大きな影響を与えることに注意してください。
シュリンクラップメッシュを使ってOptiStructトポロジーからの改善されたFE出力を得ると、テトラメッシングが手早く行える非常に良好な結果が得られ、その結果、最適化実行後の再解析も迅速に行えます。

ソリッドメッシュ生成についてヤコビアン値を変化させた影響の比較

タイトおよびルーズ両方のラップアルゴリズム内で、ソリッドメッシュを生成するオプションがあります。これは、シュリンクラップの完了時にすべてが六面体のメッシュを生成します。generate solid meshチェックボックスが選択されている場合、minimum jacobian入力欄が表示されます。このオプションは主として、この要素品質基準が定義されているパートを六面体メッシングし、元のコンポーネントのトポロジカルフィーチャーへ直接リンクする六面体の品質をコントロールします。ヤコビアンの値は0から1までの間でなければなりません。値が1に近いほど、出力はより粗くなり、メッシュはよりボクセル化されます。値が0に近いほど、シュリンクラップソリッドメッシュアルゴリズムに、ソリッドメッシュの最小ヤコビアン要素品質を保持しつつ、スムーズでより多くのフィーチャーに密着させることができます。デフォルトでは、最小ヤコビアンの値は0.3となっています。


図 1. 2mmのソリッドメッシュ、Jacobian=1.0


図 2. 2mmのソリッドメッシュ、Jacobian=0.3