ビューアー

ビューアーは、モデルのシミュレーション実行時に特定の結果を表示するためのブロックのタイプです。ビューアーにはScopeブロックとDisplayブロックが含まれます。

Scopes

スコープは、シミュレーション結果をプロットおよび監視するためにモデルに含めることができるブロックです。

パレットブラウザには、様々な事前定義済みのスコープブロックが用意されています。Palettes#menucascade-separatorActivate#menucascade-separatorSignal Viewers
スコープブロックによって、信号をシミュレーション時間またはその他の信号に対してプロットできます。アクティベーションイベントもプロットできます。特定のスコープブロックの詳細は、ブロックを選択し、F1を押して、そのブロックのヘルプページをご参照ください。

スコープブロックを使用するケース

スコープブロックは、レビューするモデル内の各信号に接続します。次に示す前出の“肉食動物-獲物”モデルの例では、ダイアグラムの右側のScope_2が、時間の経過による棲息数の進展ををプロットするように定義されています。

Scope_2ブロックから生成されたプロットは、次のような結果になります:

スコーププロット

シミュレーションを実行すると、モデル内の各スコープブロックについてプロットが作成されます。各スコーププロットの名前は、Project Browserのツリーの最上位付近のScopes & Plotsブランチに表示されます。スコーププロット名は、次の図に示すように、モデル名とスコープブロック名を組み合わせて自動的に生成されます。
NoteColonSymbol スコーププロットはシミュレーションが終了するたびに更新されます。モデルを閉じると、プロットはセッションから消去されます。

スコーププロットの表示

シミュレーションの実行後、モデル内のスコープブロックごとにプロットがフローティングウィンドウに表示されます。プロットを閉じて、スコープブロックを修正し、Project Browserから、または直接スコープブロックから、プロットを再度開くことができます。

スコープブロックのプロットを表示するには、ダイアグラムでスコープブロックをダブルクリックするか、Project Browserで、Scopes & Plotsの下のツリーで、プロット名をダブルクリックします。
スコープブロックで定義したパラメーターに従って、プロットが生成されます。

スコーププロットへのタイトルとレジェンドの追加

スコープブロックから生成したプロットにヘッダー、フッター、またはレジェンドを追加します。

  1. スコーププロットの軸のヘッダーまたはフッターを追加または表示するにはView#menucascade-separatorを選択します。
    が表示されます。
  2. シミュレーションの実行後に、スコープブロックをダブルクリックします。のツリーで、ヘッダー、フッター、レジェンド、およびいくつかの視覚プロパティを定義します。
    目的 操作
    ヘッダー、フッター、またはレジェンドを表示する 表示チェックボックスをオンにします。
    ヘッダーまたはフッターを追加または変更する タイトル欄をクリックしてタイトルを入力します。
    色、フォント、および枠を変更する 必要に応じて、色、フォント、背景、および線の色を指定するオプションを選択します。

Displayブロック

Displayブロックは、シミュレーションの際、指定した値を表示します。Scopeブロックと同様、Displayブロックは任意の信号に接続できます。

次の例では、 “肉食動物-獲物”モデルのダイアグラムを示します。Displayブロックは、ダイアグラムの右に接続され、棲息数の値を表示するよう定義されています。Displayブロックは、シミュレーションの際に棲息数が変化すると更新されます。図でハイライト表示されている値は、シミュレーションの実行の最終時間での最終値です。

Displayブロックは、ベクトルや行列も表示できます。以下は拡張定義からの例で、最適化後に取得された最適なギアボックス比が緑色のブロック内に表示されています。