AcuFieldViewチュートリアル

以下のトピックでは、AcuFieldViewを初めて使用するユーザーと使用経験のあるユーザーの両方を対象にして、当製品の機能のいくつかを詳しく紹介します。各チュートリアルでは、一連の手順に従って、指定されたデータセットの結果を可視化します。各チュートリアルは、それぞれ異なる用途や業種を対象にしています。それぞれの分野の従事者にとって有用となり得る可視化表現が作成され、計算が実行されています。AcuFieldViewを習得するために、これらのチュートリアルをすべてこなす必要はありません。AcuFieldViewの使用経験が豊富なユーザーは、チュートリアルの各トピックに簡単に目を通して、新しい可視化技法を学習するとよいでしょう。

前提条件

これらのチュートリアルは、AcuSolveのコンポーネント(特にAcuConsoleAcuTrans)を使い慣れていることを前提として作成されています。AcuFieldViewのインターフェースと基本的な操作に精通していることも前提となっています。一般に、次の基本事項を理解していることが想定されています。
  • Fileメニューでデータリーダーを検索し、データ入力のための目的のリーダーパネルを開く方法。
  • AcuFieldViewにおいてサイドツールバーまたはVisualizationパネルメニューから各種の表示パネルを開き、サーフェスとレーキを作成および変更する方法。
  • サーフェスとレーキのスカラー関数、ベクトル関数、およびしきい値関数をそれぞれの表示パネル上で直接変更する方法や、Function Specificationパネルを開いて関数レジスター内の各種関数(アイソサーフェス、スカラー、ベクトル、およびしきい値)を“読み込む”方法。
  • Scalar Colormap Specificationパネル上で、サーフェスに色を付けるために使用される形状の色とカラーマップを変更する方法。
  • マウスアクションを使用してモデリングウィンドウでデータを動かし、データの移動、回転、およびズームを行う方法。

チュートリアルデータ

チュートリアルデータはデフォルトでAcuSolveソフトウェアと一緒にインストールされます。各チュートリアルに必要なファイルはすべて、<AcuSolve installation directory>\model_files\tutorials\AcuFieldView\AFV_tutorial_inputs.zip内の個別のディレクトリに格納されています。このzipファイルを展開すると、各チュートリアルの名前のサブディレクトリが配置されています。以下の表にこれらのチュートリアルを示します。

チュートリアル名 注記
/biomedical 複雑なマニホールド装置の内部の流れ、化学種質量バランスの計算方法の図解、データセットのミラーリングの実行方法。
/polymer_mixing Kenicsミキサー内の非ニュートン流体の流れ(関数計算機能の幅広い使用を強調)。FVXキーフレーム。例を伴う図解。
/vortexshedding 円筒の周囲の過渡流れ(流脈線の計算の説明を含む)。FVXキーフレーム。例を伴う図解。

チュートリアルの作業

これらのチュートリアルを実行する前に、上記の前提条件の項で示したトピックを読んでいることを前提としています。これらのチュートリアルは可能な限り明確に記述されています。ある手順で、それよりも前に実行した操作を実行する場合、その説明は初出箇所と比べて簡略化されていることがあります。

注: チュートリアルに掲載されている可視化画像では、白の背景と黒のテキストが使用されています。これに対して、AcuFieldView内のデフォルト背景色は黒です。このドキュメント内の画像を再現するには、チュートリアルを開始した時点で背景色を白に変更してください。背景色を変更するには、View > Background Colorの順にクリックします。白を選択して、Closeをクリックします。

チュートリアルの各ページの後に、完全リスタートを保存することを強くお勧めします。そうすることで、前の手順の状態に簡単に戻ることができます。完全リスタートとは、AcuFieldViewの現在の状態に関する情報が含まれた一連のファイルのことです。完全リスタートには、読み込まれたデータファイルに関する情報と、作成されたすべてのサーフェス / レーキとそれらの属性に関する情報が保存されます。リスタートはいつでも作成できますが、各手順で1つの完全なリスタートがあれば、後でその手順を使用できることが保証されます。

注: これらのチュートリアルはそれぞれ、完全にセットアップされたAcuConsoleデータベース(.acs)から、または提供されている一連の結果から実行されるように作成されています。AcuSolveの実行後に、AcuFieldViewを起動して、そのチュートリアルの残り部分を実行します。その他のデータがAcuFieldViewに読み込まれており、かつ可視化を実行済みである場合や、特定のチュートリアルを開始する前に他のチュートリアルを実行済みである(AcuFieldViewを再起動せずに)場合は、チュートリアルで説明されている状態とは異なる状態のパネルが存在する可能性があります。AcuFieldViewを使い始めたばかりの場合は、混乱を避けるために、チュートリアルごとにこのプログラムを再起動することをお勧めします。