シェイプ

シェイプは、モーフィング前の有限要素メッシュの初期位置からのハンドルや節点の摂動をまとめたものです。

モデルをモーフィングする際、HyperMorphHyperWorksはその結果を摂動の集合体として内部的に保管します。Morphパネルのsave shapeサブパネルを使用して、またはFreehandパネル形状ツールを使用してシェイプを作成すると、ハンドルおよび節点節点摂動がハンドル摂動のバイアシング係数やバイアシングスタイルと共に新しいシェイプエンティティとして保存されます。HyperMorphHyperWorksはモデルの最初の状態と現在の状態の差をとって、それを表わすシェイプエンティティを作成します。Shapesパネルのsave each morph stepを使用してモデルを保存すると、undo/redoリスト上の各モーフィングは異なるシェイプとして保存されます。初期状態から現在のモデルの状態を得るため、これらすべてのシェイプが適用されます。シェイプ作成によって、最適化用の設計変数の生成や、パラメトリックスタディのためのモデル変更の保存が可能になります。

多くのモーフィング操作では、モデル変更はハンドル摂動だけで成り立ちます。しかし、拘束の使用、マッピングモーフィング、半径変更操作などがある場合、シェイプを完全に表現するためには節点摂動が必要になります。フリーハンドモーフィングの場合、モーフィングは節点摂動だけで成り立ちます。シェイプを作成すると、それぞれのハンドル、節点摂動のベクトルが表示されます。このベクトルは摂動長さを表示し、ハンドル摂動のベクトルは節点摂動との違いを表すために太線で表示されます
注: ハンドル摂動を含むシェイプを適用すると、節点は動きますが、これらのシェイプには節点摂動が含まれないので、節点位置にはベクトルが表示されません。
シェイプを保存する場合、次のいずれかの保存方法を選択できます:
as handle perturbations
シェイプをハンドル摂動のみとして保存するか、シェイプを表現するために節点摂動が必要な場合はハンドル摂動と節点摂動の組み合わせとして保存します。
ハンドル摂動として保存されたシェイプは、ハンドルの影響に対する変更と共に保存されたシェイプとは異なるものになります。
node perturbations
シェイプを節点摂動のみとして保存します。
節点摂動として保存されたシェイプは、ドメインやハンドルに対する変更によって影響されません。
モデルに変更を加えると、HyperMorphは自動的に、ハンドル摂動として保存された既存のシェイプを節点摂動に変換して保存したいかどうかを尋ねます。ドメインやハンドルに変更を加える予定があれば、シェイプは節点摂動として保存しなければなりません。その必要がない場合は、ハンドル摂動としてシェイプを保存すれば、使用するメモリとディスクスペースを節約できます。後になって、シェイプを節点摂動からハンドル摂動に変更する、あるいはその逆を実行したい場合は、ShapesパネルのConvertサブパネルでその変更を行うことができます。

シェイプを保存したら、任意のスケーリング係数で、それをモデルに適用できます。この方法でのシェイプの適用は、他のモーフィング操作と同じく操作の取消し、やり直し、または他のシェイプの一部として保存することができます。