破壊

破壊では、材料モデルに結合される材料破壊基準が記述されます。

Radiossでは、破壊モデルは/FAILというキーワードを使用して定義されます。

破壊エンティティには表示状態(オンまたはオフ)があり、これによって、グラフィックス領域内でのこれらのエンティティの表示が制御されます。破壊エンティティを表示するか非表示にするには、モデルブラウザ設定ウィンドウ内の“Hide Attached”オプションをアクティブにする必要があります。破壊エンティティの表示状態を制御するには、モデルブラウザ内でそのエンティティの横にあるアイコンを使用します。

破壊エンティティには、アクティブ状態とエクスポート状態もあります。破壊エンティティのアクティブ状態は、そのエンティティの表示状態、およびモデルブラウザやそのビューでのそのエンティティのリストを制御します。破壊エンティティがアクティブの場合、その表示状態をオンまたはオフにでき、そのエンティティがモデルブラウザとそのビューにリストされます。破壊エンティティが非アクティブの場合は、その表示状態は常時オフになり、そのエンティティはモデルブラウザやそのビューにリストされません。

破壊エンティティのエクスポート状態は、カスタムエクスポートオプションの使用時に、このエンティティがエクスポートされるかどうかを制御します。All exportオプションはエクスポート状態によって影響されません。破壊エンティティのアクティブ状態とエクスポート状態は、エンティティ状態ブラウザを使用して制御できます。

Radiossカード

カード ソルバーの説明 用途 備考
/FAIL/BIQUAD ひずみ破壊モデル 延性金属 破壊に至る有効塑性ひずみへの直接入力
/FAIL/CHANG Chang-Changモデル 複合材 複合材の破壊基準
/FAIL/CONNECT 破壊 結合スポット溶接 法線 / 接線破壊モデル
/FAIL/EMC 拡張Mohr Coulomb破壊モデル 金属 有効塑性ひずみに依存する破壊
/FAIL/ENERGY エネルギー等方性 金属、プラスチック 比エネルギー
/FAIL/FABRIC 異方性ひずみ破壊 繊維材料の繊維 繊維材料則MAT58およびMAT98
/FAIL/FLD 変形状態図 メタルフォーミング FLD
/FAIL/HASHIN 複合材モデル 複合材 Hashinモデル
/FAIL/HC-DSSE ひずみベースの破壊モデル 線形損傷累積を伴うシェル シェル-ソリッド結合の領域でのHosford-Coulomb
/FAIL/JOHNSON 延性破壊モデル 延性金属 Johnson-Cook
/FAIL/LAD_DAMA 複合材層間剥離 複合材 Ladeveze層間剥離モデル
/FAIL/NXT NT破壊モデル メタルフォーミング FLDと似ているが、応力に基づく
/FAIL/ORTHSTRAIN 直交異方性ひずみ破壊モデル ソリッドおよびシェル要素 サイズ効果およびひずみ速度効果
/FAIL/PUCK 複合材モデル 複合材 Puckモデル
/FAIL/SNCONNECT 破壊 結合、スポット溶接 塑性ひずみの破壊基準
/FAIL/SPALLING 延性 + 剥離 延性金属 剥離 + Johnson-Cook
/FAIL/TAB1 ひずみ破壊モデル 延性金属 ユーザー定義関数を使用した損傷累積に基づく
/FAIL/TBUTCHER Tuler-Butcherモデル 延性金属 疲労による破壊
/FAIL/TENSSTRAIN トラクション 金属、プラスチック ひずみ破壊
/FAIL/USERi ユーザー破壊モデル n/a n/a
/FAIL/WIERZBICKI 延性材料 延性金属 Bao-Xue-Wierzbickiモデル
/FAIL/WILKINS 延性破壊モデル 延性金属 Wilkinsモデル
/FAIL/XFEM XFEM(拡張有限要素法)