Maximum平均化

Maximum平均化は、1つの節点に接続する周囲の要素群から最大値を抽出します。

テンソルおよびベクトル成分が抽出され、節点の平均化に先立ち、各要素(またはコーナー)についてインバリアントが計算されます。結果の成分については、各要素のコーナー(または重心)から対応する成分が抽出され、共有される節点に最大値が割り当てられます。インバリアントについては、要素コーナー位置での各テンソルから、対応するインバリアントが計算され、続いて最大値が節点に割り当てられます。

例えば、“要素結果の節点平均化”トピックに示すとおり、4つのコーナー位置の4つのテンソル[A2]、[B1]、[C3]、[D4]が節点400にあります。

節点400におけるXX成分の最大平均は:


フォンミーゼスなどのインバリアントの最大平均については、すべてのテンソル[A2]、[B1]、[C3]、[D4]のフォンミーゼス値が計算され、それらは次のように平均化されます:


ソリッド要素の平均化手法とシェル要素の平均化手法は異なります。
要素タイプ 参照座標系 投影ルール 詳細
ソリッド 全体 なし 対応するすべてのテンソルおよびベクトルは全体座標系に変換され、そこで、成分またはインバリアントが上記で説明したとおり平均化されます。
  Analysis なし 対応するすべてのテンソルおよびベクトルは元の座標系に留まり(変換は起こらない)、そこで、成分またはインバリアントが上記で説明したとおり平均化されます。この場合、各要素結果は異なる座標系にあることが可能です。成分についてのMaximum平均化は、座標系内のインバリアントを無視します。インバリアントは座標系に依存しないため、すべての参照座標系は、インバリアントについて同じ結果を生み出します。
  要素 なし 対応するすべてのテンソルおよびベクトルは要素座標系に変換され、そこで、成分またはインバリアントが上記で説明したとおり平均化されます。この場合、各要素結果は異なる座標系にあることも可能です。成分についてのMaximum平均化は、座標系内のインバリアントを無視します。インバリアントは座標系に依存しないため、すべての参照座標系は、インバリアントについて同じ結果を生み出します。
  User-defined なし 対応するすべてのテンソルおよびベクトルはユーザー定義の座標系に変換され、そこで、成分またはインバリアントが上記で説明したとおり平均化されます。
シェル 全体 オン 対応するすべてのテンソルおよびベクトルは、関与する要素の投影された座標系に変換され(投影のルールに従って)、そこで、成分またはインバリアントが上記で説明したとおり平均化されます。

その結果、参照座標系が同じであっても、関与する要素内の投影された座標系は異なる場合があります。成分についてのMaximum平均化は、座標系内のインバリアントを無視します。

    OFF 対応するすべてのテンソルおよびベクトルは全体座標系に変換され、そこで、成分またはインバリアントが上記で説明したとおり平均化されます。
  Analysis なし 対応するすべてのテンソルおよびベクトルは元の座標系に留まり(変換は起こらない)、そこで、成分またはインバリアントが上記で説明したとおり平均化されます。この場合、各要素結果は異なる座標系にあることが可能です。成分についてのMaximum平均化は、座標系内のインバリアントを無視します。インバリアントは座標系に依存しないため、すべての参照座標系は、インバリアントについて同じ結果を生み出します。
  要素 なし 対応するすべてのテンソルおよびベクトルは要素座標系に変換され、そこで、成分またはインバリアントが上記で説明したとおり平均化されます。この場合、各要素結果は異なる座標系にあることも可能です。成分についてのMaximum平均化は、座標系内のインバリアントを無視します。インバリアントは座標系に依存しないため、すべての参照座標系は、インバリアントについて同じ結果を生み出します。
  User-defined ON 対応するすべてのテンソルおよびベクトルは、関与する要素の投影された座標系に変換され(投影のルールに従って)、そこで、成分またはインバリアントが上記で説明したとおり平均化されます。

その結果、参照座標系が同じであっても、関与する要素内の投影された座標系は異なる場合があります。成分についてのMaximum平均化は、座標系内のインバリアントを無視します。

    OFF 対応するすべてのテンソルおよびベクトルはユーザー定義の座標系に変換され、そこで、成分またはインバリアントが上記で説明したとおり平均化されます。

有効な参照座標系: All(全体、解析、要素、およびユーザー定義座標系)