がたつき評価

がたつき評価は、定義したE-ライン方向に2つの部品間で発生する相対変位の評価に基づいています。この相対変位を、プリ処理ワークフローで定義したギャップ値およびトレランス値と比較します。

自動評価により、次の値を使用して、がたつき現象を把握できます。
  • ローカルのZ方向での相対変位の大きさ
  • 次の式で定義する動的トレランスギャップ(mm) - トレランス(mm) - Z方向の相対変位

また、SnRDでは、がたつきのE-ライン沿いの材料ペアと関連する接触がたつき指数(CRI)を提案しています。接触タイプと命名されたこの基準値は、次のように材料の剛性値に基づいています。

接触タイプ

  • 軟質 - フォーム、皮革、ゴムなど、ヤング率が500 MPa未満の材料(デフォルト)
  • 中程度 - 柔らかいプラスチックなど、ヤング率が501 MPaを超え、10,000 MPa未満の材料
  • 硬質 - 硬いプラスチック、金属、ガラスなど、ヤング率が10,000 MPaを超える材料
注: ヤング率のこの範囲はSnRDポスト処理で全面的にカスタマイズできます。このカスタマイズにより、実際には繊維などの材料を適用するインターフェースであっても、それをFEモデルでモデル化していない場合に、そのインターフェースをがたつき評価から除外できます。CRIに基づく評価プロセスは次のように設定します。
図 1.

接触がたつき指数のマトリックスを以下に示します。

図 2.

これにより、異音発生リスクの高い領域を容易に特定し、根本原因と問題解決の詳しい調査ができます。