BatchMesherの起動
BatchMesherは、複数のプラットフォーム上で起動することができます。
Windows または LinuxでのBatchMesherの起動
WindowsでのBatchMesherの起動
Windowsのスタートメニューまたはシステムコマンドプロンプトでのの起動を起動します。
LinuxでのBatchMesherの起動
BatchMesher起動オプション
起動オプションは、特定の挙動または定義済みの特定の設定によるBatchMesherの起動を可能にします。
オプション群はアプリケーションの起動スクリプトへのコマンド行オプションとして提供されます。
<altair_home>\hm\batchmesh\hw_batchmesh.bat -nogui -cad_translator catia -cad_model_dir C:\work\models -cad_model_ext CATPart -criteria_file C:\work\10mm.criteria -param_file C:\work\10mm.param -user_procedure PRE_GEOMETRY_LOAD C:\work\mytcl.tcl myprocedure "myarg1 myarg2" -user_procedure POST_BATCHMESH C:\work\NastranOutput.tcl nastranexport
<altair_home>\hm\batchmesh\hw_batchmesh.bat -config_file C:\work\bm.cfg -multicpu 4 -batch
<altair_home>/altair/scripts/hw_batchmesh -nogui -cad_translator catia -cad_model_dir /work/models -cad_model_ext CATPart -criteria_file /work/10mm.criteria -param_file /work/10mm.param -user_procedure PRE_GEOMETRY_LOAD /work/mytcl.tcl myprocedure "myarg1 myarg2" -user_procedure POST_BATCHMESH /work/NastranOutput.tcl nastranexport
<altair_home>/altair/scripts/hw_batchmesh -config_file /work/bm.cfg -multicpu 4 -batch
BatchMesher GUIの起動オプション
- -batch
- コンフィグレーションファイルから自動的にジョブを実行します。制約事項: -config_fileオプションと合わせて使用する必要があります。
- -config_file <path>
- 使用するコンフィグファイルのフルパスとファイル名を指定します。
- -file_wait_timeout <minutes>
- モデル読み込みおよびPRE_GEOMETRY_LOADユーザープロシージャー実行時間を指定します。
- -help
- BatchMesherの使用メッセージを出力します。
- -multicpu <number>
- BatchMesherジョブのために同時に使用するCPUの数です。
- -relocate_to_input
- すべての.hm出力ファイルを、対応する入力モデルのディレクトリに移動させます。
- -submit_time <time>
- 現在のGUI設定の予定ジョブ投入時間を指定します。
- -time_limit_default <minutes>
- モデルバッチメッシングにおけるステップタイムアウトを指定します。
- -timeout_scale <scale>
- -file_wait_timeout、-time_limit_defaultおよびtime_limit.txtファイルから読み込まれる値に対する増分 / 減分用係数です。
- -total_timeout <minutes>
- バッチメッシュ実行全体の総合タイムアウトを指定します。
- -work_dir <path>
- 出力ファイルが書き込まれるディレクトリを指定します。
BatchMesher "Watchdog"の起動オプション
- -cad_model_dir <directory>
- CAD/HMファイルの存在するディレクトリを指定します。これは、複数ファイルジョブで使用されます。制約事項: 必ず-cad_model_extオプションと一緒に使用し、-cad_model_fileオプションとは一緒に使用しないでください。これは、-cad_model_fileが指定されていない場合、必ず指定する引数です。
- -cad_model_ext <extension>
- cad_model_dir以下を検索する際の対象CAD/HM入力ファイル拡張子を指定します。ここで指定した拡張子を持つ検出されたすべての入力ファイルに対してバッチメッシュが実行されます。これは、拡張子のみで、ピリオド(.)は含まれません。例:.CATPartではなくCATPart。制約事項: 必ず-c-cad_model_dirオプションと一緒に使用し、-cad_model_fileオプションとは一緒に使用しないでください。これは、-cad_model_fileが指定されていない場合、必ず指定する引数です。
- -cad_model_file <path>
- 使用するCAD/HM入力ファイルのフルパスとファイル名を指定します。制約事項: -cad_model_dirおよび-cad_model_extオプションと合わせて使用することはできません。-cad_model_dirが指定されていない場合、必ず指定する引数です。
- -cad_translator <type>
- 使用されるCADファイルタイプを指定します。
- -criteria_file <path>
- 使用する基準値ファイルのフルパスとファイル名を指定します。これは、必須の引数です。
- -file_wait_timeout <minutes>
- モデル読み込みおよびPRE_GEOMETRY_LOADユーザープロシージャー実行時間を指定します。デフォルトの時間(20分)を超える時間を必要とするモデルの場合に必要となります。また、ユーザー指定のPRE_GEOMETRY_LOADプロシージャーの実行時間が長い場合にも必要になります。-timeout_scaleもご参照下さい。
- -help
- BatchMesherの使用メッセージを出力します。
- -nobg
- Linux上でBatchMesherのフォアグラウンドでの実行を強制します。
- -nogui
- GUIなしでBatchMesherを実行します。これは、必須の引数です。
- -param_file <path>
- 使用するパラメータファイルのフルパスとファイル名を指定します。これは、必須の引数です。
- -recurse <value>
- true|false値は、-cad_model_dirオプションが使用された場合にサブディレクトリを含むかどうかを指定します。ヒント: これは、グリッドコンピューティングによるジョブ投入への使用は推奨されません。
- -qi_post_procedure <value>
- true|false値は、実行に関するHTMLフォーマットの品質レポートを作成するかどうかを指定します。
- -run_results <path>
- 書き込み/追加する結果出力ファイルのフルパスとファイル名を指定します。
- -run_tcl_file <path>
- 実行の際のプロシージャーを含むTclスクリプトのフルパスとファイル名を指定します。このオプションが使用されると、-run_tcl_procを除くすべてのオプションが無視されます。制約事項: -run_tcl_procオプションと合わせて使用する必要があります。
- -run_tcl_proc <proc>
- 実行したいTclプロシージャの名称を指定します。制約事項: -run_tcl_fileオプションと合わせて使用する必要があります。
- -time_limit_default <minutes>
- モデルバッチメッシングにおけるステップタイムアウトを指定します。デフォルトの時間(15分)を超える時間を必要とするステップが含まれる場合に必要となります。実際のタイムアウト時間は、-time_limit_defaultの最大値とtime_limit.txtファイル(各ステップの後に自動的に更新される)から読み込まれる値です。この値が0以下の場合、無視されます。-timeout_scaleもご参照下さい。
- -timeout_scale <scale>
- -file_wait_timeout、-time_limit_defaultおよびtime_limit.txtファイルから読み込まれる値に対する増分 / 減分用係数です。
- -total_timeout <minutes>
- バッチメッシュ実行全体の総合タイムアウトを指定します。デフォルトの時間(240分)を超える時間を必要とするモデルの場合に必要となります。
- -user_procedure <type> <path> <proc> <args>
- 詳細はユーザー定義プロシージャを参照してください。このオプションは複数回、各typeごとに1度使用することができます。
- type
- 登録するプロシージャのタイプ。
- path
- 実行するプロシージャを含むTclスクリプトのフルパスとファイル名を指定します。
- proc
- 実行したいTclプロシージャの名称を指定します。
- args
- プロシージャに渡す引数リストを指定します。指定しないこともできます。複数の引数がある場合、それぞれを引用符で括ります。
- -work_dir <path>
- 出力ファイルが書き込まれるディレクトリを指定します。
グリッドコンピューティング設定
BatchMesherはグリッドコンピューティングをサポートします。
デフォルトのグリッドは"PBS Pro"です。
デフォルトでは、BatchMesherにおける"Grid"オプションはオフになっています(<altair_home>\hm\batchmesh\hw_batchmesh.cfgファイルで定義)。
グリッドコンピューティングデフォルトスクリプト
グリッドコンピューティングで使用されるデフォルトスクリプトの概要。
3つのデフォルトスクリプトはUnix PBS Proクラスター用に作成され、デフォルト設定に似たクラスター設定を使用する場合、変更せずに使用できます。
qsub.tcl
qsub.tcl -batch_args {args} -work_dir dirqsub.tcl スクリプトはノードサイドスクリプトを作成し、計算グリッドにジョブをサブミットします。ジョブ投入時にエラーが発生した場合、このスクリプトは"error"の文字を返します。それ以外の場合、サブミットされたジョブの固有JobIDを返します。
- args
- 1つのBatchMesherジョブのためのコマンドラインで、中括弧内に含めます。このコマンドラインはBatchMesher GUIによって作成され、ノードサイドスクリプトが記述されていなければなりません。
- dir
- 出力ファイルが書き込まれるディレクトリを指定します。
qsub.tcl -batch_args {/soft/hw/altair/scripts/hw_batchmesh -nogui -cad_translator hm -criteria_file /homes/username/configs/nvh10.criteria -param_file /homes/username/configs/nvh10.param -cad_model_file /homes/username/models/model.hm -nobg} -work_dir /homes/username/results/bm_060209_001/
Returns JobID: 1234
qstat.tcl
qstat.tcl JobIDListqstat.tcl スクリプトは、指定したジョブIDのジョブの状況を入手します。これは、ステータスと組み合わせたJobIDのリストを返します。
- R
- ジョブ実行中
- Q
- 実行待ち、実行可能
- E
- ジョブは実行済みで終了中
- W
- ジョブは空きリソース待ち
- U
- ステータス不明 (R、Q、E、W以外の場合)
- none
- ジョブに関する情報は見つからず
qstat.tcl 1234 1235 1236 1239JobIDステータスリストを返します:
1234 none 1235 R 1236 R 1239 Q
qdel.tcl
qstat.tcl JobIDListqdel.tclスクリプトは指定したジョブIDのジョブを終了させます。戻り値が0の場合、ジョブはエラーもなく終了しています。また、"none"の場合はジョブは終了できなかったか、終了エラーが起こったことを意味します。
qdel.tcl 1234 1235終了ステータスを返します:
0
エラーコード
BatchMesherのエラーコード。
- 101
- hw_batchmeshに与えられた引数の数が異なります。コマンドラインでのみ使用されます。
- 102
- hw_batchmeshに必要な引数がありません。コマンドラインでのみ使用されます。
- 103
- 指定された出力ディレクトリが存在しません(hw_batchmeshの–work_dirオプションを参照してください)。
- 104
- 未定義の必須環境変数です。
- 105
- 指定された入力ディレクトリにはモデルファイルがありません(hw_batchmeshの-cad_model_dirを参照してください。)
- 106
- カスタマイズしたpre-runまたはpost-run Tclによってエラーが発生しました。
- 107
- 1つのモデルへのメッシュ作成時に少なくとも3つの致命的エラーが発生しました。
- 111
- HyperMeshの実行モジュール (hmopengl) のパス設定が正しくないか、アクセスができません。
- 112
- 入力形状ファイルのパスが正しくないか、 hw_batchmeshからアクセスができません。
- 113
- 基準値ファイルのパスが正しくないか、 hw_batchmeshからアクセスができません。
- 114
- パラメータファイルのパスが正しくないか、 hw_batchmeshからアクセスができません。
- 121
- time_limit.txtまたは結果 (*_res.txt)ファイルは、指定したタイムアウト後に作成されませんでした。
- 132
- 結果ファイル(*_res.txt)が見つかりません。
- 133
- time_limit.txtファイル読み込み中にエラーが発生しました。
- 134
- HyperMeshプロセスの異常終了。
- 135
- HyperMeshプロセスがフリーズしました(ユーザー入力待ちの可能性)。
- 141
- 入力形状ファイルのパスが正しくないか、 HyperMeshからアクセスができません。
- 142
- 基準値ファイルのパスが正しくないか、 HyperMeshからアクセスができません。
- 143
- パラメータファイルのパスが正しくないか、 HyperMeshからアクセスができません。
- 144
- 入力ファイル読み込み中にエラーが発生しました(HyperMesh *readfile コマンドを参照してください)。
- 145
- 入力ファイル読み込み中にエラーが発生しました(HyperMesh *feinputwithdata2コマンドを参照してください)。
- 146
- 基準値ファイル読み込み中にエラーが発生しました(HyperMesh *readqualitycriteria コマンドを参照してください)。
- 147
- hw_batchmesh実行中にエラーが発生しました。
- 148
- カスタマイズしたpre-geom、pre-meshまたはpost-mesh Tclによってエラーが発生しました。
- 151
- ライセンスエラー。