データの入出力

複合材データのインポートとエクスポート。

複合材データは、次のいずれかの方法でHyperMeshにインポートまたはエクスポートできます。
  • CADプログラム - CATIAおよびFiberSimの複合材定義が使用可能です。
  • スプレッドシート - アプリケーションによって、いくつかのインポートおよびエクスポート方法が使用可能です。

CADの入出力

CADモデルデータをインポートします。

インポートステップ

CADの複合材データをHyperMeshにインポートするプロセスは、以下の2つのステップで構成されます:
  1. 複合材データとともにCADモデルをインポートします。
    • CADからインポートされるプライには、方向、板厚、材料といった一般的な属性が含まれます。
    • CADからのプライジオメトリは、ジオメトリライン、サーフェス、ソリッド、またはドレープの個別ジオメトリテーブルで定義されます。
    • CAD領域のロゼットはプライ座標系として割り当てられます。これは、材料方向を設定するもう1つの方法として機能します。プライ座標系のx軸は、プライ方向の参照の向きの役割を果たします。
  2. ジオメトリ形状からHyperMeshの有限要素形状に変換します(プライのリアライゼーション)。プライのリアライゼーションには、モデルブラウザでPlyエンティティを右クリックして表示されるコンテキストメニューからアクセスできます。詳細については、Plyエンティティをご参照ください。


図 1.

CATIAのCPDインポート

CATIA CDPデータをインポートするには、ファイル > インポート > ジオメトリ > CATIAを選択します。サポートされるエンティティには以下のものがあります:
  • Laminates
  • プライ(ラインまたはソリッドで定義された形状)
  • 局所座標系(CATIAロゼット)
  • 材料(名前の参照のみ)

詳細については、CATIAインポートをご参照ください。



図 2.

FiberSimのインポート

FiberSim複合材データのインポートは、 ファイル > インポート > ジオメトリ > FiberSimを選択します。サポートされるエンティティには以下のものがあります:
  • Laminates
  • プライ(テーブルで定義された形状)
  • 局所座標系(ロゼット)
  • Materials

詳細については、FiberSimのインポートをご参照ください。

CADエクスポート

複合材データは、必要な出力によっていくつかの方法でCADにエクスポートできます。
  • FiberSim - プライベースのモデルデータはいつでもFiberSimにエクスポートできます。エクスポートは、ファイル > インポート > ジオメトリ > FiberSimを選択します。
  • プライジオメトリ:
    • プライ形状 – Aerospace Ply Smoothingダイアログからエクスポートできます。
    • 平らな形状 – プライが動的ドレープまたはDrape Estimatorのいずれかによりドレープされている場合は、平らなジオメトリのSTEPファイルをエクスポートできます。

スプレッドシートの入出力

スプレッドシートからのインポートおよびスプレッドシートへのエクスポート。

インポート方法

スプレッドシートで定義された複合材積層はいくつかの方法でインポートおよびエクスポートできます。
  • 複合材ブラウザのラミネートエンティティからのプライと積層材:
    • Import – プライおよび積層材を作成および更新します。
    • Export – プライデータのスプレッドシートを提供します。
  • エンティティエディターからのゾーンベースの積層:
    • Import – 既存のプロパティへ積層を移入および付加します。
    • Export – 積層のリストを提供します。
  • .csvファイルからのPCOMP:
    • Import – n個のゾーンベースのプロパティを生成します。

プライベースの積層材

インポート時、この機能はプライエンティティと積層材エンティティを作成および更新します。エクスポート時、プライデータのスプレッドシートが書き込まれます。

この機能は、ラミネートエンティティ コンテキストメニューからアクセスできます。


図 3.
次の表に、HyperMeshでの積層材のインポートフォーマットを示します。
Ply Name Ply ID Card Image Mat Name Thickness Orientation Output Results TMANU DRAPE_ID ESID
ply1 1 PLY carbonepxy 0.01 -45 yes   0 1
ply2 2 PLY carbonepxy 0.01 0 yes   0 2
ply3 3 PLY carbonepxy 0.01 45 yes   0 3
ply4 4 PLY carbonepxy 0.01 90 yes   0 4
次の表に、CATIAスプレッドシートの積層材インポートフォーマットを示します。
PlyGroup Sequence Ply CutPieceGroup CutPiece Material Direction Rosette Surface Draping Ply ID
laminate 1 ply1     carbonepxy -45 0   F  
laminate 2 ply2     carbonepxy 0 0   F  
laminate 3 ply3     carbonepxy 45 0   F  
laminate 4 ply4     carbonepxy 90 0   F  

ゾーンベースプロパティ

インポート時、この機能はゾーンプロパティ積層リストを生成します。エクスポート時、積層データのスプレッドシートが書き込まれます。この機能はエンティティエディターから利用可能です。

インポートするには、以下の手順を実行します:
  1. 新しいプロパティを作成します。
  2. カードイメージをユーザープロファイルに適したゾーンベースのプロパティに設定します。
  3. モデルブラウザのプロパティを選択し、エンティティエディターで開きます。
  4. 適切な Layers/Number_of_Plies の行を右クリックして、 コンテキストメニューにアクセスします。
  5. Import from fileを選択します。
エクスポートするには、以下の手順を実行します:
  1. モデルブラウザでゾーンプロパティを選択して、 エンティティエディターで開きます。
  2. 適切な Layers/Number_of_Plies の行を右クリックして、 コンテキストメニューにアクセスします。
  3. Export to fileを選択します。


図 4.
次の表は、ゾーンプロパティのスプレッドシートのファイル形式を示しています。
表 1.
GPLYID MID T THETA SOUT
1 1 0.01 -45 YES
2 1 0.01 0 YES
4 1 0.01 90 YES
5 1 0.01 90 YES
6 1 0.01 0 YES
7 1 0.01 -45 YES

.CSVからのPCOMP

OptiStructおよびNastranプロファイルでは、AerospaceのPCOMP From CSVツールを使用して、単一のスプレッドシートから複数のPCOMPを生成できます。このツールには、Engineering Solutions 航空宇宙プロファイルから 航空宇宙 > 複合材 > CSVからのPCOMP作成をクリックしてアクセスすることができます。

詳細については、AerospaceのPCOMP from CSVをご参照ください。