Plies

プライエンティティは、複合材ラミネートを定義します。

プライエンティティは、物理プライのシミュレーション表現になります。この関係を適用するには、プライエンティティを積層材内で一度だけ積み重ねることができます。同じプライが1つまたは複数の積層材に複数回出現することはできません。

物理プライは、複合材構造を構成する積層材を形成します。物理プライには以下の属性があります。
  • 材料と板厚
  • 繊維方向
  • 形状 – 1巻きの材料から切り取ることができる任意の複雑で平坦なパターン

FEAプライも同じデータ属性で構成されます。プライエンティティを使用したモデリングプロセスは、製造時に物理プライを扱うのと同様と考える必要があります。

次の表のアイテムにより、プライエンティティデータが構成されます。
オプション 内容
Name プライの名前です。グローバル名を使用してゾーン間で層を結合するソルバーの場合、この名前はリアライゼーション時にも使用されます。
Card Image ユーザープロファイルがOptiStructの場合はPLY。ユーザープロファイルがRadiossの場合は/PLY。その他のソルバーの場合はなし。
Thickness プライの板厚。
Orientation 繊維方向。定義されている材料方向からの回転が適用されます。
Material プライに割り当てられる材料エンティティ。
Drape ドレープ結果（OptiStruct、Radioss、Nastran、ANSYS、LS-DYNA） – プライの板厚および方向に対する追加の修正が含まれます。

ドレープ結果（Abaqus） – 板厚および方向を含む*DISTRIBUTIONS。プライの板厚および方向はこの値に置き換えられます。

FiberSimのインポート – ドレープ、およびHyperMeshでのプライ形状の生成に使用されるFiberSimでのジオメトリの離散化による板厚と方向の修正が含まれます。
Shape プライの形状です。以下によって定義できます：
  • FEA – 要素または要素セット。
  • Geometry – ライン、サーフェス、またはソリッド。解析前に、FEA形状に変換するため、プライのリアライゼーションが必要です。
Ply System 特定のプライの参照材料方向を指定するためのオプションの方法。プライ方向の回転の基準となる向きとして要素 / プロパティ上で定義された材料方向は、これに置き換えられます。一般的には、外部複合材モデルのインポート時に使用されます。
List of Base Surfaces プライのツーリングサーフェスを表します。プライのリアライゼーションの際にFEA形状を抽出する要素を含むサーフェス。一般的には、外部複合材データのインポート時にのみ使用されます。
Dummy Ply シェルからソリッドへの変換で生成される積層ソリッド要素の数の指定に使用されます。このプライの積層材内での配置も、各ソリッド層のプライを編成します。例えば、[ply1/ply2/dummy ply/ply3/ply4]という順序で積み重ねられる積層材は、2層のソリッド要素を生成します。
Integration Points Abaqus, Radioss, LS-DYNA
TAMNUF （OptiStructのみ） – 製造後のプライ板厚。これは、複合材サイズ最適化での手順で使用されます。個別の番号のプライを抽出できるよう、最適化結果はn*TAMNUFとなります。