コンテキスト

コンテキストは、ダイアグラムで変数を定義するためのOMLスクリプトです。

コンテキストは、モデル階層の各レベルで関連付けられるOMLスクリプトです。モデルには専有のコンテキストを有するメインダイアグラムが含まれています。メインダイアグラムにスーパーブロックが含まれる場合は、各スーパーブロックが専有のコンテキストを持つことができます。コンテキストのスコープはセミグローバルです。したがって、あるダイアグラムで定義した変数は、そのダイアグラムに適用されるほか、それより下位のすべてのレベルのダイアグラムでも、そこでコンテキストが別途定義されていない限り、適用されます。



モデルは階層化でき、変数は各レベルで定義できるため、本ソフトウェアには、ダイアグラム内を調べ、既定または現在のレベルで定義されているすべての変数をレポートする使用可能な変数オプションが用意されています。



コンテキストの定義

ダイアグラム内でコンテキストを定義します。

Diagram Contextタブには、ブロックパラメータの定義に使用するスクリプト内の変数を定義するためのOMLテキストエディターが含まれています。OMLライブラリ内のすべてのOML関数をスクリプトで使用できます。そのスクリプトで定義されたすべての変数はダイアグラムのスコープ規則に支配され、そのダイアグラムおよびその下位のダイアグラムとそのコンテキストで(これらの変数が別のコンテキストで再定義されていない限り)ブロックパラメータの定義に使用できます。

例えば、スクリプトa=3を入力すると、この変数aを使用して、ダイアグラムの中で“2*cos(a)”としてGainブロックのgainパラメータを定義できます。

ダイアグラムに対して、必要に応じてコンテキスト内の変数を定義します。
ImportantColonSymbol すべてのOMLコマンドとその構文がサポートされています。ただし、変数に名前を割り当てる際、その先頭にはアンダースコア“_”を使用しないでください。アンダースコアは、一時変数を秘匿する内部用途のために予約されている文字です。